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防衛拠点ボロック  作者: 木島別弥
第一章 田舎のボロ城ボロック
3/19

1-2

「敵だ。魔族が攻めてきたぞ」

 偵察に行ったロスがさっそく危険を告げた。

「来たか」

「来たね」

 クラップとジンジャンは装備を整える。

「ロスとジンジャンに最初の志願兵二名を紹介するよ」

 クラップがいった。

「この男の剣士はシドニー。剣には自信があるそうだ」

 シドニーは三人の前に足を進めて口を開いた。

「ぼくは、シドニー。魔法剣士だ。実は、ずっとボロックに住んでいたけど、ぼくはジンジャンの双子の兄弟だ」

 突然の自己紹介に、三人ともぶったまげた。

「ジンジャンの双子の兄弟? ジンジャンが双子だなんて始めて聞いたぞ」

 クラップがうめく。

「知ってた、ジンジャン?」

 ロスが聞く。

「わたしも知らない。あなた、誰なの、シドニー?」

 ジンジャンも、自分の双子の兄弟を知らないようだ。ジンジャンは女で、シドニーは男だから、二卵性双生児なのだろうか。

「これから、戦闘だっていうのに、頭がごちゃごちゃしちゃうよ」

 クラップは再びうめいた。

 本当に、忙しい。

「取り込んでいそうだが、おれの自己紹介もいいか」

 二人目の志願兵がいった。

「ああ、きみは誰だっけ?」

 クラップが名前を忘れているので、たずねると、

「おれはメイビー。ボロックの危機だと聞いて神界からやってきたものだ」

 神界からやってきた?

 聞き逃せないことばを聞き、クラップは気になった。

 神界なんて今まで聞いたことがない。どこかの隠れ里のことか、それとも、手品師の演出だろうか。神の世界が実在してこの戦争に介入しているという可能性を考えるべきかどうか。クラップは悩んだ。

「メイビーは、クラップに似てる」

 ジンジャンがつぶやいた。

「それでは、五人で防衛拠点ボロックを守るぞ。敵は何人だ、ロス」

「十人くらいだな」

「倍の人数か」

「倍だ」

「まだ様子見ってところだろうな」

「そうだろうな」

「ここで死ぬかもしれないが、気にするな。死んだら死んだでなんとかなるさ。みんな、全力でボロックを守ろう」

 クラップが盛り上げる。

(敵は十人だとはいえ、ここで負けたら、「約束の置時計」が壊されてしまうんだぞ。そしたら、人類に百年後の幸せはないぞ。)

 クラップは頭を全力でめぐらせて、戦争の勝利を考える。


 それから、田舎のボロ城ボロックで、人間五人と、魔兵隊の雑魚十人の戦いがあった。クラップは大剣で戦い、ロスは弓矢を使い、ジンジャンは魔術で戦った。シドニーが魔法剣士だというのは本当だった。自分の剣に魔術を付与して戦う。そして、見知らぬ協力者メイビーは、信じられないくらい強かった。

 魔兵隊は剣や弓矢、槍に斧などを使うものがいた。

 戦いは、田舎のボロ城ボロックで、居住区の線に入ってくる魔兵隊を五人で散開して戦い、倒していった。

 クラップは、体に傷を負ったがなんとか、敵を倒すことに成功した。

 数時間で戦闘は終わった。五人が全員生きのびた。

 初戦は大勝利だ。魔兵隊の雑魚を倒すことができた。

 戦いが終わると、みんな、肩で息をして、体のところどころにできた傷に薬をぬった。


「なんとか、勝ったな」

 クラップがいった。

 すると、近くで見ていたらしき女が近づいてきた。

「なんだ、おまえは。敵か、味方か」

 ロスがたずねると、女は答えた。

「味方だよ。大丈夫かなあ。あんな敵に苦戦するなんて、田舎のボロ城ボロックが心配だよ。わたしはイージニー。あなたたち、これからずっと魔族と戦争をつづけるんでしょ。軍略を学んだわたしを参謀に使ってよ。」

「武器は何を使う?」

 クラップが聞いた。

「武器は持たない。頭で考えるだけ。だから、参謀だよ。わたしは、天才軍師に憧れてる女の子」

 そういうイージニーに、クラップは警戒を感じた。ロスもだ。

「役に立つのか」

「試しに使うさ。味方は多い方がいい。」

 そして、イージニーが仲間になった。


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