排出
ホースを繋ぐととたんに「ドクドク」とビールが流れ出した。僕のその穴と地球の真ん中まで通じるすごく細い一升瓶を繋ぐ管をビールが流れている。隣で見学している女のできそこないはその様子に激しく感動して小さい手のひらをうちたたくので手が腫れて気絶した。
女の親族が僕の前まで抗議にきて「出鱈目やるなっ。お前の兄弟を、ティッシュでこすり殺してやる」
僕は瓶から管を抜くと
「僕の気持ち良い時間を邪魔しないで下さい、ビールを流したくないのに流れていく最高に気持ち良い時間をっ」
ちょろちょろとビールが流れてちょろっと出て、止まった。
僕は片手に管を持ち別の差し込み口を見つけるために、勘を頼りに走り出すとまたすぐに何かに管を挿してドクドクと注ぎはじめた。