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近未来の異世界から現代日本に転生してきた男の話

作者: エビツリ

突然だが、俺は前世の記憶がある。

いわゆる転生者だ。


転生したのは地球という星の日本という国だった。

時代はまだ中世といったところ。


家電はアナログでボタンを押さないと動かない。

自動車なのに自動で動かない。


お金も紙やカードを使っている。

生体認証はまだ一部でしか使われていない。


運よくお米はあるのだが、品種操作はできず

品種改良という原始的な方法で試行錯誤している。


義務教育はあったが、頭の良し悪しで差別され

頭が悪いと高い水準の教育を受けさせてもらえない。


これなら前世知識ででチートができると思ったが

現実はそんなに甘くなかった。


家電に対しては専門知識なく思考操作できるようになんて不可能。

というより、現世の家電ですらどうやって作るのかわからない。


紙やカードは安全性が低いから、生体認証にしようとか言っても

誰も聞いちゃくれない。


品種操作と言ったら、倫理観とか安全性がとか否定的なことばかり。

まあ、これも原理が分からないからどうしようもない。


教育の改善も夢のまた夢。

差別ではなく区別らしい。

まったく話にならない。


結局前世の知識はほとんど生かせず、大人になっていくのであった。

俺が悟ったのは転生しても自分の身の丈にあったことしかできないということである。


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― 新着の感想 ―
[一言] サラッと読めて、タイトルも面白かったです。 1ページに起承転結がまとまっててすごいと思いました。
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