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彼女とともに

作者: nyannyan

ついに掘り当てた。

いや、探し疲れた。

この世界は無常だ。在るものなど無い。

それでいいだろ、疲れた。

世界も無い。無しかない。何も無かった。

探す資格も無かった。

無いのに生きる。

この矛盾を癒やしてくれ。



どうやって?

いや君の側に、常に既に。

ああ、確かにね。

だがどうやって呼ぼうかな?

気づいてくれるかな?こう呼ばれるのは不満かな?

言葉、ことのは、ことば

概念、論理

それとも、ロゴス?

あなたに寄り添ってほしいんだ、こんな冷たい夜にはね。




そこに無意味がある。

それは無意味でしかない。

この馬鹿らしさから逃れたかった。

そのために無意味に飛び込んでみたり、自己のうちの虚空を見つめたり。



常ならぬものの無情からは逃れることはできない。

ようやくこのことがわかった。

真理なんかどうだっていいさ、こころの慰めに較べるならば。



言葉たちよ、美しきミューズたちよ!

俺を慰めておくれよ…哀れな俺を…。



言葉に魅了された者よ。

すべての言葉が強調符を身に纏って、お前の目の前を踊っているのだろう。

言葉が蝶となり、論理を舞っているのだろう。

ああ、それは美しいさ。

だが、絶望しないでくれ。それはやさしいのだ。

すべての美しきものはお前を裏切るが、言葉はあなたのこころを裏切らない。

ねぇ、そうでしょう。

そうであってくれ。

哀しき精神病者よ、安らかに。

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