おまけ プロローグ~第一章 登場人物
メモに近い部分もあるので、今後の展開によっては一部変わる可能性もありますm( _ _ )m
ご参考までの設定、ということで。。。
●セラフィエル=バーゲン(推定6、7歳)
主人公。性別は女。
転移能力を持つ己の血を自在に操る、操血と自身で名付けた力を持つ。
今回で四度目の転生。
科学に特化した近代世界と、魔法に特化した中世世界の両方を体験しており、経験値は豊富。
最初の人生で操血に魅入られて、義賊チックに裏社会で調子に乗りすぎて淘汰されるという黒歴史を持っているため、以降の人生では操血に強く依存することはなくなった。しかし必要とあらば力を使うことにためらいはないため、結局のところ、周囲から悪目立ちするという結果になった。
今生は、銀に近い灰色の髪と蒼い輝きを持つ瞳、色白の身体を持ち、幼女ながら将来は約束されている容姿を持ち合わせている。
■恩恵能力:身体強化・仮【レベル?】
・・・彼女の全ての能力が数倍に上がり、その状態を長時間維持できる。ただしあくまでも元の基礎値からの増幅になるため、元が弱いセラフィエルでは、せいぜい弱い夜盗などを相手取れる程度。訓練された騎士や戦士が相手となると辛くなる。
■特異能力:操血
・・・それは血であって血の概念に則らない特異能力。セラフィエルの従来の血液だけがその能力を発揮できる。全ての血が肉体に宿っている状態であれば、殺されても世界間を血液が透過して分散していき、セラフィエルに相性のいい転生先を自動で探し出す。しかし分散するため、転生後、従来の血液の比率は減少する。今回はその最たる例で、その体のほとんどの血液は元の持ち主の血を代替として使われ、セラフィエルの血は数ml程度。全て血が戻れば、黒血刀と呼んでいる凶悪な強度と切れ味を持つ武器すら造ることができる。また、通常の血液に対しても支配力があるため、彼女の血を取り込んだ人間は、もはや生殺与奪権を握られたと思っても良い。
■特異能力:魔法
・・・彼女の体内に貯蓄された魔力を媒体に、世界の原理に干渉する技法。それが魔法であり、世界の原理から外れていなければ、人の想像次第で様々な可能性を見出せる万能の力でもある。魔法効果と魔力の相関関係については、その持続時間・威力・効果範囲によって増減していく。融合魔法などの重ね掛けについては、重ねた分だけ魔力を消費する。
(長月おとさんからFAを戴きました!ありがとうございます!画像は12歳のセラフィエルを想定して描いてくださったものです( *´艸`))
●プラム=パトフィリア(14歳)
セラフィエルが奴隷業者に捕まった際に、一緒の馬車に乗り合わせていた亜麻色の髪の少女。
妹がおり、その姿にセラフィエルを重ねているのか、やけに過保護。くっつきたがり。お姉ちゃんと呼んでほしいし、お姉ちゃんとして振る舞いたい。
セラフィエルのことは「セラちゃん」と呼んでいる。
セラフィエルと同様に、上級奴隷館へと連れていかれるほど、容姿は整っている。
●パトラ=アイノーゼ(14歳)
西のガルベスター王国に近い辺境領地にあるユンガ村で農業を営むアイノーゼ家の長女。
長い黒髪の少女。
意外と行動力を秘めた少女で、セラフィエルが仕組んだ魔法で奴隷業者の馬車から逃げ出し、共に奴隷として捕まっていた少女らとクライド鉄鋼山へ逃亡中。
●ジルクウェッド(前世・故27歳)
前世での王国最強の騎士。堅物。二メートルを超える長身に、理想ともいえる筋力バランスを兼ね揃えていた。
しょっちゅう奔放がちなセラフィエルを説教していたが、決して険悪な仲ではなかった。
最期まで背中から倒れることなく、国とそこに住まう者たちを護るために戦い抜いた男。
魔法は簡単なものしか扱えなかったが、巨大な大剣を自在に振るい、剣術のおいても突出していたため、彼の剣の間合いにおいて右に出る者はいなかった。
●終焉を貪る獣(∞)
人の業による世界の終焉を迎える際に、その幕引きを担った異形の化け物。世界の理から逸脱した獣の一体。
無限に眷属を生み出し、眷属では倒し切れない相手の前のみ姿を現す。
黒い体毛――その一本の毛すら最も硬いとされている「ミスリル鋼」の硬度を凌ぎ、常に圧縮された魔力が顕現した黒赤雷をまとっている。八本の人の腕を持ち、ひとたび腕を振るえば、その軌道に残るモノはない。
セラフィエルがその名を知ることは無いが、今もそれは崩れ去る世界に終わりの鐘を鳴らすため、世界間を闊歩している。
●サイモン(42歳)
筋肉質な男。奴隷業者の護衛を一応任されている、傭兵くずれの男。
思考が停止し始めると「アア」ばっかりしか言えなくなる。
笑顔にトラウマ、あり。
●ベルスター(36歳)
コートを頭からかぶった痩躯の男。
サイモンと同じく、奴隷業者の一員。
●ハンモック(26歳)
唾をシチューに入れる男、通称・唾男。
上級奴隷館で働く、奴隷管理人の一人。サディスト。女性が嫌がる姿に興奮する変態で、その対象の年齢に限りはない。
●タンラム=カルパンカ(49歳)
上級奴隷館長。
オールバックにした茶色の髪が印象的な男。
●ハイエロ=デブタ(25歳)
デブタ男爵家当主。
3年前に両親がゾーニャに殺され、死去。その際に家督をついでいる。
3年前の事件以前は中肉中背の好青年だったが、ゾーニャの一件後、過食症により体系はみるみるうちに太り、今では風船のように出っ張った腹部が特徴的な男。贅肉が多すぎて言葉がはっきりと発音できなくなり、気づけば「私」から「おで」と一人称が変わり、笑い方も「でゅふふ」へと変貌してしまった。
領地を与えられていない男爵家だったが、過去の働きでデュラン辺境伯とは良好な関係となり、デュラン辺境伯が管理する土地の一部を任されていた。
ゾーニャの変貌と、両親の死、そして屋敷の人間の命などがプレッシャーとしてのしかかり、現実逃避をしてしまう。
セラフィエルとの一戦後、ゾーニャと言う驚異を制御できたことがきっかけで、彼は贖罪への道を歩み始める。
■恩恵能力:心香傀儡【レベル6】
・・・特殊な体臭を発生させ、長時間吸い込んだ者への精神作用を働きかけることができる。能力を解除することができる香である「解除香」は即効性が高いが、それ以外は遅効性のため、戦闘には向かない能力。しかし嵌れば最恐ともいえる能力の一つ。危険度は最高クラス。
●ゾーニャ=デブタ(22歳)
侍女の血を偶然飲んだことで自身の眠る恩恵能力に目覚め、今までの鬱屈した感情などが爆発し、性格や物の考え方すらも変わってしまった、ハイエロの実妹。
■恩恵能力:好血強壮【レベル4~6】
・・・他者の血を飲むことで、自身の身体能力を強化する。飲む血との相性により、能力値の増幅が変動するが、国からの正式な訓練を受けていないゾーニャには知りえない特性である。また、他者の血を取り込めば取り込むほど、血の影響を受けて性格などに変化が生じる負属性がある。時間経過につれてその変化は元に戻るのだが、その際に生じる情緒不安定が「渇き」となり、再び血を求めてしまうという悪循環に陥るため、この能力は実用向きではないとされている。ただし危険度は高め。
●ベーリィ(故31歳)
デブタ男爵家の地下番を任されていたロシオの相棒。
ロシオと共に男爵家に忠誠を誓っていた。
●ロシオ(30歳)
デブタ男爵家の地下番を任されていたベーリィの相棒。
ベーリィと共に男爵家に忠誠を誓い、ハイエロ(3年前以前)のことを尊敬している。
ゾーニャが暴走してからは<心香傀儡>によって、ゾーニャの護衛兼食事係として活動していた。
力自慢だが、あまりその腕力を振るうことはなく、誠実で心優しい。
●クロヴァール(73歳)
デブタ男爵家の執事長。
御者から庭師まで幅広く技能を有する細身のご老人。
武芸にも長けているため、基本ハイエロが外出する際は共に出向くことが多い。
しかしゾーニャの吸血後には勝てず、彼も3年前に<心香傀儡>を受けることになる。
●ペルタ(21歳)
デブタ男爵家の侍女の一人。
選民思考がやや強めで、当主の指示には従うものの、奴隷や職につかぬ者を毛嫌いする傾向にある。
職務スキルについては優秀。
黙って立っていれば物静かな女性に見えるが、下に見る人間に対しては丁寧ながらも毒を吐くことが多い。その本質は維持されたままだが、彼女も<心香傀儡>の支配下にいることに変わりない。
男爵家に対しては忠誠心というよりは、厳しすぎず緩すぎず、の屋敷の雰囲気が性に合っていたため、この職場を好ましく思っていた。ゾーニャに傷をつけた侍女は別の人。
●デュラン=アルバート(52歳)
ヴァルファラン王国の西方の辺境領土を任されている、辺境伯。
ちょび髭おじさん。人情家。特に仕事ができる人間や、恩を感じる人間に対してはかなり協力的。
デブタ男爵家とは厚意にしていたが、3年前より強引に<心香傀儡>をかけられ、傀儡と化している。
■恩恵能力:???【レベル?】