魔法の名は、腹痛
最強魔法を完成してから3年後・・・
二階建ての小屋の前で、ローブを着たひげの長い老人と黒髪の五歳ぐらいの男の子が眉間にしわを寄せ、異常といえる汗をかきながら、並んで立っている。左手と右手の間の半透明の玉を出している。
「ぷはっ」と男の子が声を出した途端、半透明の玉が消える。
「今日も儂の勝ちだな。ウー」
「もう少しでじーじに勝てると思ったのに」
「修行がまだまた足りないな」
「次は勝つからね」
「儂もウーには、負けんよ。ウーよ。これからどうする?」
「う~んと、とりあえず、森に行く。」といい、森の方に行く。
「ウーよ。メシはどうするのじゃ?」
「メシは、森の中で適当に食べる」といい、森の中に消えて行く。
老人は、二階建ての小屋に入った途端、床に手足をつけ、息切れを起こす。
「ハァー、ハァー、ハァー、ウーの修業についていくのがキツイのー」
パーテンダーの格好し2人の女性が現れる。
「お疲れ様です。ヤン様、毎朝ウー様と修業してそんな状態になるんでしたら、お辞めになればいいのでは?」
「そんな事を言わんでくれ。カエデよ。」
カエデ、金髪ロングヘアーの二十歳ぐらいのエルフ女性で正しい言葉使いするが、所々で毒を吐く。ちなみに、弓矢が得意とする。貧乳である。
「カエデ、そんな事を言うなよ。ヤン様にだって、ウー様のじい様としての威厳があるんだからよ。」
「そういいますが、ヤン様は年なんですよ。リディ」
リディ、言葉使いが悪いが、とても明るい性格の黒髪の髪を短くした二十歳ぐらいの虎族の女性、格闘術を得意とする。胸はメロンのような巨乳。
「でも、勿体よな。ウー様は、ヤン様と同じあれだけの魔力量がありながら、属性魔法が使えないなんて」
「確かに勿体ですよね。無属性魔法とあの魔法しか使えないのは、」
「仕方ないないじゃろ。適性が無かったじゃから」
「ヤン様は、これからどうするの?」
「儂か?儂は、メシを食べてから軽く寝る。お前らは、好きにすればいい。あと、儂の勘だがウーの奴、とんでもない物を取ってくるはずじゃ」
「カエデ、楽しみだな。ウー様どんな物を取ってくるかなー?」
「リディ、ヨダレだしながら言わないで下さい。行儀悪いって、ウー様、ナイフ持ってたかしら?」
「確か、修業の時に邪魔だからと言って私に渡して、あっ・・・」
「リディ」と黒オーラをだしながら笑顔で近づく。
「ごめんよ。カエデ」と泣きながら謝る。
「多分大丈夫じゃろう。リディ、ウーは、どれぐらい強いのじゃ?」
「ウー様の強さは、あの魔法を使いながら、私が教えた格闘術を使えば、レッドボア適度なら倒せるよ。」
その頃、ウーは、赤い毛並みをした猪、レッドボア1体を倒し悩んでいた。
「これどうしよう?持ち帰れないや。」
突然、森の中から声が聞こえてくる。ウーは、その声の方に走っていく。そこにいたのは、緑と白が混じった毛並みをした狼、フォレストウルフ5匹に囲まれたと8歳ぐらいの女の子とウーと同じくらいの男の子がいた。
「誰か助けてー」
「トリー、大きな声を出しても誰も来ないよ」
「そんな僕達、ここで死ぬのかな」
ウーは、フォレストウルフ達の後ろから大きな声を出す。
「君達、どうしたの?」
トリーとトリーの姉、フォレストウルフ達がウーの方を見る。
「君、早く逃げないと死ぬよ」
トリーの姉が大きな声を出す。
「そうなの?」
ウーは、顔を傾げる。
フォレストウルフ達は、ウーを一斉に襲いかかる。トリー達は、こう思った『死んだ』と思い、見ていると、ウーは、腹を円を描くように撫でながらこう言った。
「ギュルル、腹痛」
その言葉をウーが言った途端、フォレストウルフ達が苦しそうに倒れる。
それを見ていた女のコと男の子は口をぽーかんと開け、同時にいう。
「「えっ?」」
仕事と用事が重なり書くことが出来ずにすみません。これからもよろしくお願いいたします