第4話
廊下にコツコツと足音が鳴り響く。
パパにあの顔が見られなくてよかった。このにやけ顔が見られたらドン引きされること間違いないです!!
私ははやる気持ちを抑えながら小走りで移動していた。 急いで自分の部屋に入る。 扉にかぎがかかっていることを確認してベットのダイブする。 ポケットに入れた例のハンカチを取り出し自分の鼻孔部分にあて息を吸う。 スッー、ハァッー、スッー 鼻を突き抜けるその香りは自分が今までに経験してきたどのものよりも芳醇でいつまででも嗅いでいたくなってしまう。ああっ!!パパッ!パパッ!パパッ!もうテトは辛抱たまらないです!!!! さあ、これをおかずに今日は楽しいパーティーです!!。誰にも邪魔はさせないのです!!
そう、これが私の裏の顔 パパに決して見せることない汚い私
だけどパパを想うとどうしても我慢ができないんです!!!! ああっ、パパ!!!
「お嬢様」
「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」
誰ですか!?しっかりと施錠はしていたはずなのに……
「お嬢様 洗濯物の回収に参りました。 さあ、その血がついたハンカチを貸してもらえますか?」
「雌猫ですか。 すみません、このハンカチは今から使うので衣服だけにしてくれます?」
「雌猫だなんてとんでもない。それはお嬢様の方ではないでしょうか?ノーマン様の前ではいつも猫をかぶってらっしゃるようですし。で、そんなことはいいのでハンカチ貸してください。」
この女……………私たちからパパを奪おうとするだけでなく私の宝物まで!!
「雌猫、あなたがどれだけ頑張っても私たち兄妹からはパパはおろかパパの所持品を奪おうなんて馬鹿なことは無駄なだけです。さっさと諦めてこの屋敷から出ていったらどうですか?」
この女と話している時間すら惜しいのだ。私は一刻も早くパパの血の臭いが染み付いたこのハンカチを堪能しなければ!!! スゥーーー ああっ、この臭ひ……頭が真っ白になります。もっと、もっと欲しいです!
「お嬢様、いえ汚嬢様 皆様との 協定 をお忘れになったのですか? その行為は協定第2条第4項
[ノーマン・パイルドライバーの所持するもの、またそれに比類するものは全員の共有財産となり、会長の許可なく使用することを不可とする。]
に反することになり ほかの方々からの非難を浴びることになると思いますが・・・そして私がこの家から出ていくことは絶対にありえません。可能性があるとすればそれは御主人様が出ていく時だけです。」
このBBA いつもは ハイハイ いうくせにパパのことになると強情ですね。まあいいでしょう、直にパパの血をなめたのでその味は舌が覚えてますから。それにいざとなれば秘蔵コレクションの・・・
「ああ、お嬢様のベットの下にあったご主人様のパジャマは私がしっかりと管理しておきましたので」
「こんの雌猫がぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!今日という今日はコロす!!!!」
「そろそろこの家の人数も多いと思っていたころです。 ご主人様も1人ぐらい間引いても気づかないでしょう。 大人しくやられてください。」