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怖い話短編集  作者: ふゆねこ
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かれら

『初夏』

その日は目が冴えて、なかなか寝付けなかった。

初夏の夜ということもあり、ちょっと散歩に出かけてみた。

田舎らしく、田んぼとしょぼくれた街灯があるだけだ。

1キロ程歩いた頃からだったと思う。

俺の後ろにいるのはなんだ?


『先』

目が覚めた。

時計を見ると夜中だ。なぜこんな時間にと思ったが、すぐ催して来たので納得した。

トイレに入り、用をたす。

コンコン、とノックがした。

入ってるよ、と返した。

母は先月死んだ。この家には俺しかいない。

扉の先には何がいるんだ?


『駐車場』

デパートの地下駐車場に着いた。

ここを見回れば今日の仕事は終わったようなものだ。

靴を脱ぎ、ライトを消した。

気をつけないと。

ここのものたちは光と音が大嫌いだ。

前の人は鍵を落として死んでいたから。


『先回り』

僕には昔から変わった力がある。

一つは危険を予知する力。

もう一つは彼らに好かれる力。

彼らはいつも先回りしている。

扉の先で、押入れの中で、曲がり角で。

でも危険な事は予知出来るから問題無い。


『エレベーター』

偶に使ってない階に止まったりする。

そういう時は止まる前に空いてるスペースに隠れる。

隠れられないエレベーターは誰かと一緒に乗る。

そしたら止まっても誰も乗ってこないから。

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