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護衛役は女の子っ!  作者: 春日陽一
はじまりのための“出会い”
7/102

第5話 出会った人は・・・!?

「そこまでっ」

威厳のある重い一言が聞こえた。

「えっ」

アンジェは突然の一言に驚いて手を止めてしまった。

相手の男も手が止まっていて、急に慌てた様子で

「で、で、殿下、な、何故ここに」

と言った。

「殿下ぁー?」

アンジェはそう言いながら男が見ている方に振り向いた。

そこには、茶色いショートヘアーに蒼い目を持つ少年というよりも青年が上から目線で立っていた。

「セーランド、貴様見損なったぞ」

その青年はその男に向かって言った。

「い、いえ殿下、誤解でございます。こ、これはこの者があるお嬢様を・・・・・・」

「ええっ」

アンジェは思わず驚いた。

なんとさっきまで戦っていた男はこの騒ぎをアンジェのせいにしようとしているのだ。

「あきれた」

そう、アンジェが思っていた時、

「もういい、そこから先は言うんじゃないセーランド」

青年が男に向かって言った。

「で、ですが殿下・・・」

「実は俺はそこの者が来る前からここにいるのだが」

そこの者とは自分のことだろうとアンジェは思った。

「そ、そんなぁ」

男はこの世の終わりというような顔で言った。

「そういうことだ、貴様の処罰については後で報告する。

 今すぐ自分の持ち場に戻れ」

青年がそう言うと

「はィィー」

と男は青年に向かって敬礼し、慌てた様子で走っていった。


「さてと、おい、そこのお前、名はなんていう」

男と青年とのやり取りをボ〜と聞いていたアンジェは急に声をかけられ、ビックリして

「はへっ」

と間抜けな声を出してしまった。

そしたら、青年が

「ぷっ、クククククッ」

と笑い出してしまった。

「いや、悪い、悪い、笑ってしまって、で名は?」

ここでやっと自分が名前を聞かれていることに気づき、すぐに答えようとしたがここで

「名乗るのはまず自分からでは?」

と思い、アンジェは

「そちらこそ、お名前は?」

と聞き返した。

すると青年は驚いた顔をして

「俺のこと知らないのか?」

と聞いてきたので、アンジェは

「うんっ」

と素直に頷いた。

そしたら、またもや青年は笑いはじめ、廊下の壁をたたきはじめた。

「何がそこまでおもしろいんだろう?」

アンジェがそう思っていたころ、青年が急に言った。


「気に入った、お前、俺の護衛役になれっ」

と。

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