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護衛役は女の子っ!  作者: 春日陽一
いつかのための“着火剤”
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第58話 はい、はーい。

「はぁー?

そんなことで悩んでたのか?」

ジルが部屋にある客人用のイスに座った状態で振り返ってアージスに言う。

「こらっ、ジル、今は仕事中。

アージスも、そんなことに悩むのもいいけど、今は仕事に集中しなきゃ、ね?」

アージスが仕事に集中していなかったを見透かしていたハルはにっこりとほほ笑む。

そして、容姿以外似ていない双子が声をそろえて言った。


「そんな悩み。

さっさとラウルと仲直りしちゃえばいーだけのことじゃん(いいだけのことでしょ)」


その二人の言葉にアージスは、少し、心が軽くなったような気がしたのであった。




一方、そのころのアージスの悩みの種は・・・・・・


「ねぇ、マリアちゃん。

私、どうしたらいいかなぁ〜?」

アンジェは自分の部屋に今、届けられたであろう数種類の新しい衣服(男性もの)をベッドの上に広げて並べながら真剣に選ぶマリアに聞く。

「うーん。

アンジェにはやっぱり黒は似合わないわよねぇー?」

さも自分の衣服を選んでいるかのように慎重に選ぶマリアにはアンジェの声は半分くらいしか届いていないだろう。

「ねぇー、マリアちゃん」

「あー、もう!

私はアンジェのために今、衣装選んでて忙しいのっ。

どうせ、あんたの悩みって、王様に対しての悩みでしょっ。

それなら、ちゃっちゃと仲直りしちゃえばいいだけの話じゃない!!」

マリアが本気でアンジェの悩み事を聞いてくれていないことをアンジェだって分かっていた。

ただ、誰かに聞いてもらいたい。

色々と言えないところ(ウィリアム関連)は端折ったものの、アンジェは今、自分の中にある悩みをマリアに聞いてもらうことによって、ちょっとは楽になるのではと思って言ったのだが・・・・・・

(“ちゃっちゃと”で済ましていい問題なのかなー?)

マリアが出した結論に満足出来ない自分がいる。

(はぁー、どうしたらいいんだろ?)

結局はもとに戻ってしまったアンジェ。

いや、マリアに聞いてもらっても軽くならなかったこの悩みは、もとよりもどこか重くなっているようにも感じられた。

悶々とする頭。

深刻に考え出そうとする自分にアンジェは慌てて首を振る。

(いけない、いけないっ!

今更、暗くなってどうする自分!!)

パンッと自分の頬を両手で軽く叩く。

そして座っていた椅子から勢いよく立ちあがったアンジェ。

「マリアちゃん。

ちょっと私、散歩してくるっ!!」

どこか気合いの入ったアンジェの言葉にマリアは何も思わず、

「はい、はーい。

行ってらっしゃい」

と今にもドアから飛び出そうとしているアンジェに振り返りもせず、衣服をジーと見たまま手をふる。

マリア、女官にとって主の衣装選びは例え、男性ものであろうが慎重に選ばなければいけないもので、大切なことなのだ。

そんなマリアを見てからアンジェは部屋の外に出た。




こんにちは、春日まりもです。

この第58話目を投稿した今日、3月14日は、私が初めて「小説家になろう」サイト様に投稿した日で御座います。

つまり、「春日まりも」の誕生日ですっ!!

そして、初めて投稿した小説、「護衛役は女の子っ!」の誕生日ですっ!!

パチパチパチ〜

一年前の私と今の私。

ちゃんと、成長してるんでしょうかね?

せめて、前よりも読みやすく書けていたらいいのですが・・・・・・。


これからも、どんどん、精進していきたいと思いますっ!!

もしよろしければ、これからもこの「春日まりも」とともに成長しているはずっ!の「護衛役は女の子っ!」をどうぞ、よろしくお願いします!!!


ではでは。



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