表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
護衛役は女の子っ!  作者: 春日陽一
はじまりのための“出会い”
30/102

第28話 あー、もう止め止めっ!!

「えっ、うそ〜」

「それがね、本当らしいのよ〜」

今日の王宮は朝から何だか騒がしかった。

おもに女官達が何やらキャー、キャー言っていた。

「新入りが言っていたんだけど・・・・・・」

「うそっ、アージス様とあのラウル様がっ!!」

どうやら噂が出回っているらしい。

しかも、アージスとラウルことアンジェの。

噂の内容はこうだ。

『王であるアージスと王の第一騎士であるラウルが出来てる』

幸い、この噂からもわかるようにアンジェは前の日の格好のままで寝ていたため“女”とばれることはなかった。

この噂の事を当の本人達はもう知っていた。


「はぁ〜、最悪だぁ〜」

「まったくだ。

 アンジェ、こんな事になったのは見つかったお前が悪いぞ」

「いやいや、悪いのは部屋の鍵をかけていなかったアージスの方だよ」

今、アンジェ達がいるここはアージスの書斎である。

そしてこの中にいるのはアンジェとアージスとマリアとラドアスの四人だ。

「何だと、俺は昨日酔っているお前をわざわざ運んでやったんだぞっ!」

「うん、それは感謝してる。

 でも・・・・・・」

さっきからアンジェとアージスはこんな感じだ。

それを今まで見てきたマリアとラドアスだが、ついに痺れを切らしたマリアが言った。

「あー、もう止め止めっ!!

 さっきからどっちが悪いかなんて子供じみたこと。

 もう過ぎたことは仕方ないんだから先のことを考えなさいっ!!」

王様であるアージスにも臆すことなく言うマリアの言葉にアンジェとアージスの言い合いをぴたりと止めた。

「そ、それもそうだな」

アージスは少し驚いたようだ。

「そ、そうだね。

 何か考えないとね」

アンジェは単純にマリアに「また、起こられるかも」と思っている。

やっと、皆が噂について話し合おう(といっても、もともとマリアとラドアスはそのつもりだったが)としたときだった。


トントンー。

ドアが叩かれた。

それにマリアは

「もぉー、これからやっと本題に入れると思ったのに」

と言っている。

ラドアスも同じようなことを言いたそうな顔をしている。

まぁ、これで話がそれてしまったのは事実なのだが。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
苺なんて、嫌いだー!!←作者のブログです。遊びに来ていただけると、春日は喜びまくります!!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ