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護衛役は女の子っ!  作者: 春日陽一
はじまりのための“出会い”
29/102

第27話 って、キャー!!

ジョセフィーヌの一件があった後、やっとアンジェ達は夕食をとることが出来た。

そして、その後も就寝まで何事もなくすごせた。




〜次の日〜

チュン、チュン。

どこからか小鳥の鳴き声が聞こえる。

「どうやら朝のようだ」とアンジェは寝ぼけている頭で思い、起きることにした。

「んっ、ん〜〜〜」

そして、目を開ける。

そんないつも通りの動作をし、いつも通りの一日の始まりを迎えるはずだった。

しかし、今日は始めっから驚かされるらしい。

「って、キャーッ!!

 な、な、何で隣にアージスがっ!!」

何とアンジェの隣でアージスが寝ていたのだ。

しかも、一つのベットで。

それをアンジェが驚かないわけが無い。

「ん〜、何だアンジェ。

 朝から騒がしいぞ」

アンジェの声でアージスが目覚めた。

「何で、アージスがここで寝てるの!!」

まだ、目覚めたばかりでどこかボ〜としているアージスに聞く。

「あ〜、お前覚えてないのか?」

「へっ、何のこと?」

「やっぱり、覚えてないのか」

とアージスは言った後、

「はぁー」

とため息をついた。

「本当に何のこと?」

「まぁ、話してやろう。

 実はなお前、昨日夕食の時に食卓にある酒を水と間違えて飲んだんだ。

 一口だけな。

 その一口でお前は酔ったらしく・・・・・・すまん、その後のことは恐ろしくて言えん。

 まぁ、最終的にお前が俺を話してくれずこうなったわけだ」

「そうなの・・・・・・ゴメン」

アンジェは驚いている反面、無性に恥ずかしくなった。

そして一つ疑問があった。

「というか、私何やったのっ!!」

そのアンジェの問いにアージスはどこか青ざめた様子で

「すまん、これだけは勘弁してくれ」

と言った。

そこまで言われては何も聞けないので

「うん、わかった」

と疑問が残っていたが言った。

そして、「これからはお酒を飲むときは気をつけよう」とアンジェは思った。

「さて、俺はもう一眠りする。

 まだ、起きるには早いからな」

「じゃあ、私は起きて剣の練習でもしようかな」とアンジェが言おうとした時だった。

「それじゃ、お休み」

チュ。

「えっ!」

何かがアンジェの頬に触れた。

何とそれはアージスの唇だった。

つまり、アンジェはアージスに頬にキスをされたのだ。

「ちょっ、アージスっ!!

 ・・・・・・って、寝てるし・・・・・・」

「今まで、もしかしたら寝ぼけてたのかな?」とアンジェは思った。

アンジェはちょっとは驚いたものの何だか最近驚きすぎていたので別に動揺はしなかった。

「まっ、いっか」とアンジェは思い、ベットから出た。

その時、アンジェは初めてドアのところに誰かがいることに気づいた。

「誰だっ」

とアンジェは言いつつ、「もしかしてマリアちゃんかな?」と思った。

しかし、出てきたのは別の人だった。

「す、すみません。

 王様と騎士様がそんな関係だったとは・・・・・・わ、私は見ようと思い見たのではご、ございませんっ!!」

そう言いながら慌てて出てきたのはマリアと同じ制服を着た少女だった。

どうやら、今までのアンジェとアージスのやり取りを見ており何だか誤解しているようだ。

ひとまず誤解を解こうとアンジェは思った。

「あ、あのー」

するとその少女は

「わ、私、何も見てませんから・・・・・・そう、見てませんからっ!!」

と言いながら走ってどこかへ行ってしまった。

「行ってしまった」

とアンジェは言いながら「こりゃ大変なことになるな」と思った。

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