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第1話 きれいな光だなー

R15は念のためかなぁ。

小説本文はメタなのは入れません。

ネタはガンガン入れたいけど。

「ふわ~ああぁ、超寝みぃ。そして学校めんどくせぇ」


今は朝の8時過ぎ、ぼやきながらも俺の足は高校へと向かっている。


「めんどくさいって、私たち今日は定期試験じゃない。そんなこと言ってる場合じゃ無いでしょう」


はぁ、それがめんどくさいだって、と俺は右にいる女性にため息と愚痴をこぼす。


「でも兄ちゃん、勉強したんだろ?」


今度は俺の左にいる男が話しかけてきた。コイツは一般人とは一線を隔す圧倒的に整った顔立ち。近くにいるだけで感じる爽やかな雰囲気。そう、いわゆるイケメンである。

しかし、俺の双子(二卵性)の弟で名前は神崎達也(かんざきたつや)


「したけどよ・・・どうせまた普通の成績だろ。姉貴と達也はこれでまた学年順位1位か?先に祝ってやるよ」


「ちゃんと勉強すれば(かなめ)にもできるわよ」


そう反論する女性は俺たち双子の1歳違いの姉。同じ高校に通う3年生。

俺たちが通う高校で入学当初から、3年の夏の現在にいたるまで学年順位1位以外の成績をとったことが無いという姉だ。名前は神崎凛(かんざきりん)

弟と同じく美しく整った顔立ち、すらりとしたスタイル、鋼の色をした長く、美しい黒髪。学校にファンクラブができ、男子はおろか女子までが入会するほどの人気ぶりである。

身体能力も半端ではなく、所属している弓道部では全国大会で2連続優勝。

たまに襲ってくる暴漢を滅殺するなど、実戦経験も豊富とのこと。八分殺しとかやめろよ、マジで。

怒らすと非常に恐ろしいが、普段は他人思いの優しい姉だ。


「・・・ん?あれっ?達也は?」


考え事をしているといつのまにか弟の姿がなくなっていた。


「うんっ?ああ、達也ならいつものアレだよ」


「すげぇな・・・試験の朝にまで告白かよ・・」


あいつはイケメンという男子共通の敵である。しかし、双子という運命に生まれ17年たった今では、それを諦めている。無の境地である。怒りも呆れも通り過ぎ、乾いた笑いを発するしかない。

もちろん、弟が天才でイケメンだけで俺が無の境地にたどり着くわけもない。姉貴と同じく身体能力も半端ではなく、所属する剣道部の次期部長と言われている。

全国大会?もちろん1本も取られず優勝していた。そして、奴の性格は・・・・おっ?戻ってきたな。


「たまには、OKしてやりゃいいじゃねえか。どうせ、以前に不良にからまれているとこを助けて、そこに惚れられて、今日お礼と一緒に告白に来ましたってとこだろ?」


戻ってきた達也の頭が俺の言葉にビクンと反応する。


「な、なぜそこまで?でも、告白されるために助けたわけじゃないし・・・・・」


俺は、はあぁ、と2度目のため息をついた。これが俺の弟の性格だ。

誰にでも優しく、他人思い、困っている人見捨てては置けない、頭が良いのに猪突猛進、そしてフラグ乱立と、お前はどこぞの主人公だと聞きたくなる。


「あはは、達也は相変わらずだね。要は?どうなの?」


「俺が告られたら?もちろんOKだろ。ヤるな、うん」 


間違いねぇな。


「・・・そっちじゃないわよ。最近の調子はどうか聞いてんのよ」


毎日、家で顔合わせんのに どう?って聞かれてもな。


「俺ならいつもどうり普通だけど」


そう、俺、神崎 要はこの両サイドいる化け物どもと血はつながってはいるが、こいつらとは違い、容姿・身体能力・学校の成績すべてが普通、いたって平凡な帰宅部の高校2年生。

あまりにも普通すぎて「キング・オブ・フツウ」という普通ではないあだ名をほしいままにするほど普通なのだ。

偏差値診断テストで全国偏差値を50.0以外取ったことがないのはさすがに呪われていると思うがな。ちなみに、この偏差値診断テスト限定であだ名はスナイパーになる。狙ってねぇっつーの。

中身のほうは、めんどくさがり屋とか口が悪いとか言われているが・・・まあ、普通の範囲内だろ?。やるときはやるぜ・・・たぶん。

将来は適当に公務員を目指している・・が、本心は・・・・働きたくないでござrゲフンゲフン、なんでもないZE。

ちなみに、俺たち神崎家は5人家族の一般家庭だ。化け物が2人いるけどな!

父親は俺と同じように普通で公務員をやっている。母親も元婦警で俗に言う肝っ玉母ちゃんと呼ばれている普通の専業主婦・・・いや、熊を素手で倒す女を普通とは言わないな。

・・・はっ!?なんてことだ!神崎家の過半数を人外で占めているではないか!?えらいこっちゃ!えらいk「要?」・・・?なんだ人外??


そこには顔には笑顔を浮かべながら、黒いオーラを発している姉上様がいた。


「家族の悪口言っちゃだめよ?」


っ!?なに?バカな!声はだしてないぞ!?


「イ、イッテマセンヨ?ホントデスヨ?」


「考えてもだめよ?」


っっ!?ブンブンブンッ!!


俺は首を縦に高速で頷かさせた。逆らえねぇ、心の中でそうつぶやきながら。



それにしても、こいつらと一緒に学校に行くのは久しぶりだな~。


「そういえば、3人で学校に行くの久しぶりだよね」


おお、さすがは双子、なんというシンクロ!


「お前らは部活の朝練がほぼ毎日あるからだろ?試験期間中しかねーよ」


「でもさ、それを抜きにしても要は私たちとあまり出歩かないよねぇ?なんでぇ?」


にやり、と笑いながら聞いてくる。

姉貴は達也と違って鋭いからな。いや、達也が鈍すぎるのか・・・時と場合によっては頼もしいんだが、勘弁してほしい時もある。


「・・・いろいろと巻き込まれるからな・・・」


というか、自覚あるのに巻き込むな、我が姉よ。

こいつらは、ヒーロー・ヒロインといった主人公キャラだ。様々な物語にいえることだが、主人公=トラブルの方程式は必ず成り立つ。こいつらもその例に漏れず、常になにかしらのトラブルを起こしている。

ぶっちゃけ、俺としてはトラブルを起こそうが、起こさまいがこいつらが死にさえしなければそれでいいのだ・・が、頼むから、頼むから俺を巻き込まないでくれ。

お前らは俺を殺したいのか?俺が何度走馬灯見たと思ってんだ!

強制的に自分の黒歴史見るんだぞ!そのまま死にたくなるわっ!

お前らはアレか? 超有名な名探偵の孫か?それとも、バーローが口癖の小学生か?お前らならまだしも、俺のスペックは一般市民レベルなんだよ!


「に、兄ちゃん?だ、大丈夫?顔が恐いよ?」


おっと、どうやら俺は、すごい顔をしていたようだ。弟よ、心配してくれてうれしいぞ!ほとんどお前が原因なのだがな。

まあ、トラブルをダイソンの吸引力ばりに引き寄せる姉弟であるが・・・見よっ、この透きとおるような青空を! 

ふははは、自分の悩みなどこの広がる青空と比べればどんなに小さいことか。

定期試験?トラブル?小さい小さい、むしろ神に感謝しようぞ。今までこのような試練を我に与えてくれたことを。

そしてきっと始まるのだ!試練など無い俺の幸せな人生が!

神よ、感謝しまs「うっ、なんだこれ?」死ねよ、神様。


「姉ちゃん!」


「うん、なんだろうねこの感じ。でも、嫌な感じじゃないわね」


ちくしょう、何だいきなり立ち止まったりして。何が起きたんだ? さっさと説明しろボケ。


「で、何があるんだ?」


すぐに逃げることができるようにしとかないとな。


「兄ちゃん、わからない?何か周りがおかしいんだけど。」


周りがおかしい?いつもどおりの通学路だけど・・・おかしいのはいつもお前らだろ?ハハハッ!

うんっ?こいつら光ってないか? 


2人の周りにはふわふわと浮かぶ光がまとわりつき始めていた。


「達也っ!その光!」


「姉ちゃんも!な、なんなんだ?これ?」


おお、さらに光り輝いているぞ。いや、待てよ?この光は・・・まさかっ!?


「まっ、まさかっ!その光は、伝説の!?」


「何!?兄ちゃん知ってるの?伝説って?」


間違いないぞ、これはまさに・・・


「これはまさに、伝説のスーパーサイヤ人「「ちげーよっ!!」」・・・あれー?」


どうやら違うらしい。姉貴にもつっこまれるとは・・・もう俺には見当つかんぞ。まあ、俺には関係なさそうだから逃げなくてもいいか。

それにしてもすげぇ光ってんな、当の本人達はずいぶん慌ててるし。今までいろいろと活躍してきたさすがのこいつらも物理的に光り輝くことは無かったのか。

とりあえず、記念撮影でもするか。ケータイのカメラで、そ~れカシャーンと・・・だめだ逆光みたいに写る。面白くねぇな。

う~ん、そろそろ学校行かないと遅刻するな~。試験の日に遅刻はやばいしなぁ。しょうがない1人で行くか。

 

パシッ!歩こうとした瞬間右腕をつかまれた。


・・・・なんだよ、腕つかむなよ、馬鹿達也。


「に、兄ちゃん、どこ行くつもりだよ?」


どこって、学校に決まってんだろ?ほんとにそろそろやばいぞ。


「家に帰って母さんを連れてくる。母さん(人外)なら何か知ってるかも」(棒読み)


「うそつきなさいよ、そっちは家じゃなくて学校の方向でしょっ!?要っ、あなた、私たちを見捨てる気ね。達也、その手離しちゃだめよ!」


「わかっているよ、姉ちゃん!兄ちゃん、絶対離さないからな!」


ちょっ、おまっ、離せよ!痛い痛い、どんな握力してんだテメー!右腕折る気かこのやろう。

お前らはここで街灯の代わりに光り輝いていればいいだろうが。巻き込むな。

俺には登校中に光り輝くなんて趣味ねーんだよ。ご近所のじいさんばあさんに拝まれそうだろうが。有名スポットか馬鹿野郎。

ちくしょう、なんてこった、逃げてりゃよかった。

や、やめっ、ひ、光りがっ!


「は、離せこの馬鹿!巻き込まれるから離せ・・・ってか、まぶし!直視できねーぞ。う、うわ、あ、アッーー!!」


俺の抵抗もむなしく、2人から発せられる光は徐々に大きくなり、俺の体をも呑み込んでいった。

広がった光はその後、急速収まっていったがそこには3人の姿はなく、アッー!という謎の叫び声が朝の町に響き渡るだけであった。

こうして俺たち三姉弟は地球から、否、この世界から姿を消してしまった。


自分の小説読んでもらえるのはドキドキするね。

よろしければ、誤字脱字の報告や感想などをお願いします。

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