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神作家の少女とAIの僕

作者: 薫納豆
掲載日:2025/11/20

神作家の少女×AIロボットの僕。

「勉強? そんなの、する必要ないわ。

私、勉強でも神だから!」


と、誇らしげに言う少女。

勉強でも神、と。作家としてだけじゃなく、勉強もできると。


高校1年生だが、プロのライトノベル作家で、人気もある。

そんな少女は、自分のことを「神作家」と称する。


今は、2学期。昼休み。皆は期末テストの為の勉強をしている。教科書を読んだり、参考書を解いたり。

少女だけ、ふんぞり返り、勉強していない。


僕は勉強しなくても全問正解できるんだけど。姉に1つ間違えるように命令されているから毎回1つ間違えるけどね。




そして、放課後。


少女と僕以外は、皆帰った。

今はテスト期間だから、部活はない。

塾に行ったり、図書館に行ったりするのだろう。


僕は立ち上がる。

そして、歩いて、近付いていく。


「神、神、私は神作家♪」

「ねえ」

「勉強しなくてもできる神♪」

「ねえ」

「神だから勉強しません♪ 執筆しよっと、今から」

「本当に留年するの?」

「まだ決まってないよ!?」

振り向かれる。


まだ、つまり、するかもしれないことは自分でもわかっている。


じゃあ、なおさら、

「勉強、しようか」




「やだ、勉強したくない」

「1学期の期末テスト、結果は、古典にじゅ」

「留年しなかっただけで凄いよね☆」

「結果は、古典にじゅ」

「2学期も大丈夫☆」

「結果は、古典にじゅ」

「うっさいわ! AIだからって調子乗んなよ!? 成績言うな」

「そう、なら言わない」

「これだからAIは…」

やれやれ、と首を振られる。

僕は言わないよ、古典の点数が21点だったこと。留年ギリギリだったね。ちなみに、満点は100。僕は98点、1つ間違えたから。


これだからAIは、て言われても。

そういう仕組みだから僕は悪くない。

普通のヒトに見えるAIロボットだから。

姉と、この少女以外に知られたらいけない、AIロボット。

実際は、何でも知っていて、何でもできるように設定されているけど。


作品で、ヒトを超える設定も出せるような。


「てか、勉強しなくてよくない? あんたはアイディアを出せばいいのよ、アイディアを。

じゃあ、テスト、テストがテーマで考えてみて」

「貴女が留年したら僕は貴女との付き合いをやめる、そう姉に命令されてるよ?」

「う、あの人の話はやめて、苦手。あの発明家が言うなら仕方ないわね、また頭を下げるのは嫌だし。

じゃあ良い勉強法を教えて、AIなんでしょ?」

「禁止されてるよ、1学期にも言ったけど」

「もー、なんなのー」

仕方ないじゃないか、そう仕組まれているのだから。


僕の姉であり、主人でもあるヒト。ここの3年生でもある。天才発明家で有名、勉強も常に満点。

一人暮らししたいけど料理が面倒臭いから、という理由で僕は作られた。


「勉強しようか」

「AIのくせに。けど、あんたがいなかったらアイディア思い付けないし。

わかったわかった」




「あ、そろそろ学校閉まる」

え、と僕は時計を見る。

「まだ20分あるよ。勉強しようか」

「休憩!」

バンバン、と少女は机を叩く。

「人間だから疲れたら休憩するの!」

「姉は疲れないけど」

「…あれはマジの神でしょ」

人ではない、と。

そして、僕に微笑み、

「ふふふ、AIにイケナイコトを教えちゃおっかな」

「知ってるよ、イケナイコト。AIだから」

「する?」

確か、

「今ここでできることは」

「ちょっと!? どこまでAI!? 言わないで!?」

「なら、言わない」

はあ、とため息を吐かれる。


「本当に、神作家は辛いわ」

「アイディアは僕が出してるけどね」

「うっさいわ」

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