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地上最強のオッサン、モチを喉に詰めて死ぬ!  作者: 81MONSTER
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第3話《ダック》



 タナトスがこの世界に来てから、森のなかを開拓して居住区を作った。



 少しずつ文明の利器を取り入れて、住みやすくするに連れて、各地から獣人族が集まってくるようになった。



 今ではタナトスは獣人族の王として、慕われるようになっている。前世では恐れられていたのが、本当に不思議なくらいである。妻を(めと)り、子を()すなど考えられぬことであった。




「獣王さま、お出かけでございやすか?」




 アヒル族のダックが、陽気なテンションで声を掛けてくる。彼はラップをこよなく愛している。МCダックは、森の若者たちの憧れの存在だ。




「狩りに行ってくる。昼から、また宴会やな?」

「それは、楽しみだべ。オラさ、皆に声さ掛けとくわ!」




 ダックはラッパーだが、普段はめちゃくちゃ(なま)っている。



「ドン兄ちゃん、競争なんに!」

「僕、負けんに!」



 ドンキーとゴンゾウが、唐突に走り出した。



 何とも気の早い兄弟だ。



 ふたりの足元に、光りの魔法陣――詠唱陣(えいしょうじん)が生まれた。



 錬術(れんじゅつ)を組むには通常、手で印を結んで、呪文を詠唱する必要があった。ふたりは天才的な才能を()ってして、そのどちらも取っ払ってしまう。



 七歳にして、天才である。



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