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追放ルートを目指します!  作者: 天空ヒカル
第6部 レラン高原の戦い
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【出撃】

「これより我らはウィルド殿下の救援に向かう!」


「姫様! 一体何を!?・・・」


アルフレッドは我が耳を疑った。


突然の宣言に周りが呆然とする中、サアラは躊躇(ちゅうちょ)なく行動を開始する。


見張り台から駆け下りたサアラの姿を見送ったところで我に返ったアルフレッドは、今から起ころうとしている事をようやく理解する。


『たっ、大変だ!』


彼はその場に集まっていたサアラ直属部隊の面々に大声で指示を出す。


「姫様を追え! 何とかお止めするのだ!」


騎士たちは大慌てでサアラの後に続いた。


砦の正門に向かってずんずん進むサアラをアルフレッドは必死に追いかける。


「姫様! なりません!」


「聞けぬ! 一刻を争う事態ぞ!」


「ウィルド殿下の救援ならば我らが参ります! 姫様は何とぞ中でお待ちを!」


「聞けぬ!」


サアラとてアルフレッドの言う事が正論である事は分かる。

しかし今のサアラは自らの血の沸騰を抑える事が出来ない。


「爺! 我に続け!」


あっという間に正門にたどり着いたサアラは、右手に弓を持ったまま近くに繋がれていた馬にひらりと飛び乗ると、風の様に走り出した。

こうなってはもう手遅れである。


「ええぃ! こうなっては仕方ない。皆の者、出陣じゃ! 姫様に後れを取るな!」


「応!」


走り去ったサアラの後を追って、騎士たちは次々に出撃した。

次回「進撃開始」は、10月21日(土)20時頃に公開予定です。

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