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追放ルートを目指します!  作者: 天空ヒカル
第3部 悪役令嬢と追放令嬢
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【新たなる派閥Ⅴ】

追放後のニーナがランドンに住んでいたという告白は、サアラを大いに驚かせるものだった。


「でも一体どうしてランドンに行く事になったの?」


「私のランドン行きの仲介をして頂いたのは、こちらのお屋敷におられるマーサさんです。」


「えぇっ!あなたマーサとも知り合いなの!?」


「直接の知り合いだったわけではありません。マーサさんの妹が当家でメイド長を務めていた関係で、私の行先が決まらない事を心配した彼女がマーサさんに相談してくれたのです。」


『知らなかった・・・』


アムロード家の場合、領地の使用人は99%が地元出身者だが、王都屋敷の使用人については地元出身者と王都を始めとした地元以外の出身者が半々という構成である。


『そういえばマーサは王都出身だったはずよね。妹がいるとは聞いていたけれど、それがまさかモントレイ家のメイドだったなんて・・・世間は意外と(せま)いものだわ。』


「マーサさんの尽力で、私は身分を隠してランドンに(おもむ)き、ランドンのお城に住み込みで働かせて頂いておりました。住み込みなら家賃は無料ですし、仕事をすれば実家に多少の仕送りをする事も出来ますから、私にとっては理想的な条件でした。」


「驚いたわ・・・本当にあなたの話は驚く事ばかりね。」


「だから留守居役のマリスさんや騎士団長であるマクミラン卿とも面識がございます。私の立場ではさすがにアムロード卿と直接お話しする機会はありませんでしたが、城内でお姿を見かけた事なら何度もございました。」


「それでは私がランドンに戻った時に、ミス・モントレイもランドンにいらっしゃたのね?」


「その通りです。私が申すまでもございませんが、ミス・アムロードは(わず)か10日程ランドンに滞在しただけで王都に戻られました。それを見送ってから間もなく、私自身も恩赦により王都に戻る事が出来たのです。」

次回「新たなる派閥Ⅵ」は、3月3日(金)20時10分頃に公開予定です。


どうぞお楽しみに。

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