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追放ルートを目指します!  作者: 天空ヒカル
第10部 転生者
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【ターゲットⅡ】

「何よこれ、肝心な事がまるで分からないじゃない・・・」


サアラがケイト・ブルームの身辺調査を始めてから既に1週間、彼女が漏らした感想は現在の状況を正確に言い表していた。


表面的にはケイト・ブルームの情報は何も隠されていない。


実際、彼女の年齢やブルーム家の養女である事は普通に公開されている。


そのため当初、身辺調査は簡単に進むものと思われた。


仮にケイト・ブルームの出自が秘密にされていたとしても、王国内でアムロード家が張り巡らせた情報網を駆使(くし)すれば突破できると、楽観的は見通しを立てていたのだ。


ところが表面的な情報から一歩踏み込もうとすると、途端(とたん)に調査は暗礁(あんしょう)に乗り上げた。


彼女の秘密は巧妙に守られていた。


ケイト・ブルームが何者であるか、「隠している事自体を隠している」という表現がぴったりだ。

だから興味を持って調べない限り、彼女に秘密がある事すら気が付かない。


偽装は完璧だった。


『これはもう、最終手段を使うしかないか・・・』


サアラが考える最終手段、それは「本人に直接聞く」というかなり無謀なものであった。

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