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追放ルートを目指します!  作者: 天空ヒカル
第10部 転生者
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【ソフィアの直感Ⅱ】

サアラの質問を受けたソフィアは(しばら)く無言で考えてから、簡潔に自分の考えを述べる。


「難しい質問ですね・・・陛下が自由人である事に疑いの余地はありません。ですが()()()()私はパトリシア陛下の人物判定が出来るほどの情報を持っていないのです。


「陛下と疎遠(そえん)だという事?」


「はっきり言えばそうです。ただ誤解の無い様に申し上げますが、決して陛下と仲が悪い訳ではないのです。むしろパトリシア陛下と疎遠(そえん)でない人物を見つける方が難しいと言った方が適切かもしれません。」


「でもソフィアさんが良くご存じのケイト・ブルームは陛下と疎遠(そえん)には見えないわ。」


「彼女は数少ない例外ですね。今は事実上ケイトがパトリシア陛下に接触しようとする人にとって唯一の窓口になっています。」


「陛下は人嫌いなのかしら?」


「そうかもしれません。研究に集中したいというのが陛下のご本心であるにしても、ご病気でもないのに社交を全くされないというのは、そのように考えるのが一般的だと思います。ただ・・・」


「?」


「どうもそれだけではないような気がします。」


「単なる人嫌いではないと思われるのね。」


「別に根拠がある訳ではないのです。()いて言えば直観のようなものでしょうか。」


サアラはパトリシア王妃との面談内容について、肝心な部分は何一つ伝えていない。

それでもソフィアの直感は、王妃に対する常識的な判断の裏に隠された「何か」を敏感に感じ取っていた。


『さすがはソフィアさんだわ。』


サアラは心の中でソフィアの直感力に感心したが、今はそれよりもやるべき事がある。


サアラは大きく息を吸うと、ソフィアを真っ直ぐに見つめながらパトリシアと同じ言葉を口にする。


「ラストロマンス」

次回「ターゲット」は、9月4日(木)午前7時10分頃に公開予定です。

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