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追放ルートを目指します!  作者: 天空ヒカル
第9部 小さなメイド
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【ロビンの決心Ⅰ】

お嬢様とニーナ様はとても長くお話しをしていたので、私たちが「にしのはなれ」からお屋敷に戻って来たのは、夕方近くでした。


私は通いのメイドなので、暗くなる前に家に帰らなければいけません。


私が帰る支度(したく)をしていると、お嬢様がひょっこりやってきました。


「ロビン、今日一日リタのやっている事を見ていて、何か気が付いた事はあったかしら?」


私が「リタさんはいつもお嬢様の事を気にしていて、まるでお嬢様のされたい事が最初から分かっているみたいだった」とお(はな)ししたら、お嬢様はとても驚いていました。


「あなた、自分で()()()気が付いたの!?」


私は正直に「そうです」と答えました。


「凄いわね・・・私の想像を超えたわ。」


私はなぜか、お嬢様にほめてもらいました。


今日はお嬢様のために何のお役にも立てなかったのに、どうしてほめられたんだろう・・・


私は少し不思議な気持ちです。


「家に帰ったらお食べなさい。」


私は今日もお嬢様からお菓子を頂きました。


でも私は別にお菓子が貰えなくたって、サアラお嬢様の事が大好きです。


いつもより少し遅れてお屋敷を出た私は、帰り道を急ぎながら、これからの事を考えます。


一人前のメイドになるのが私の夢でしたが、メイドはみんなが同じ仕事をしているのではなく、いろいろなメイドがいる事が分かりました。


自分がなりたいメイドが決められずに迷っていた私に、リタさんが答えをくれました。


リタさんこそ、私がなりたいメイドだったのです。


いつかリタさんのようなカッコいい侍女になって、大好きなお嬢様をお助けしたい。


私はそう決心しました。

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