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追放ルートを目指します!  作者: 天空ヒカル
第9部 小さなメイド
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【初めてのお出かけⅡ】

サアラお嬢様と私たちを乗せた馬車は「にしのはなれ」に向かって走り出しました。


私がアムロード家の馬車に乗るのは今日が二回目です。


アムロード家の馬車は、私たち平民が使う乗合の馬車とは乗り心地から何から全然違います。


きれいな飾りや()()()()のシートに慣れていない私は、馬車の中で少し緊張してしまいます。


でも緊張ばかりはしていられません。


しっかり「けんがく」しなくちゃ!


私はお嬢様のお言いつけ通り、リタさんのやる事をじっと見ています。


そうしてずっと一生懸命に見ているうちに、私はある事に気が付きました。


リタさんはちょっと見ただけではお嬢様の隣におとなしく座っているだけのように見えますが、そうではありません。


いつもお嬢様に気持ちを向けています。


リタさんはお嬢様が今何をしたいのか、まるで最初から分かっているみたいに動きます。


そうしてお嬢様がリタさんに何かを言いつける時には、もう準備ができているのです。


私は今までお嬢様やマーサ様から言いつけられた用事を失敗しないように出来れば、それでいいんだとばかり思っていました。


でもリタさんはそうではありませんでした。


言われたら考えるのではなく、言われる前に考えて準備しているのです。


本当にすごいなあ・・・リタさんはどうしてそんな事が出来るようになったんだろう?


私は不思議でたまりません。

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