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追放ルートを目指します!  作者: 天空ヒカル
第9部 小さなメイド
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【小さなメイドⅡ】

そして今の私はマーサ様のお言いつけで()()()()お仕事のお手伝いをしています。


マーサ様はこのお屋敷に勤めているメイドの中で一番偉い人なんだ。


マーサ様は「てきせいを見る」って私に言ってたけど「てきせい」ってどういう意味だろう?


私が見習いメイドとして初めてお手伝いに行ったのはキッチンです。


キッチンにはたくさんのメイドがいて、みんな忙しく働いています。


包丁の音や水の音、何かを(いた)める音が一緒になって、キッチンはとても騒々(そうぞう)しいけど、それだけじゃないんです。


「こっちお願い!」


「皿が足りないよ!」


「違う! それじゃない!」


ただでさえ騒々(そうぞう)しいのに、みんなが大声で叫んでいるから最初は怖かったけど、今ではもう慣れました。


キッチンの仕事と言っても私は見習いだから、まだ料理はさせてもらえません。


キッチンでの私の仕事は洗い物です。


お野菜やお芋を洗ったり、食べ終わった食器を洗ったり、とにかく何でも洗います。


先輩の話だと、洗い物の修業を最低一年間続けないと、包丁を持たせてもらえないんだそうです。


だけど修業はそれで終わりではありません。


次に待っているのは野菜や果物の皮むきや千切りといった下ごしらえの仕事です。


一人前になって料理を任せてもらえるまで、どんなに早くても5年はかかるという話を先輩から聞きました。


料理は好きだけど、私にできるかなぁ・・・


私は少し心配です。

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