表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放ルートを目指します!  作者: 天空ヒカル
第9部 小さなメイド
244/273

【小さなメイドⅠ】

私の名前はロビン。


お姉ちゃんが働いていたお屋敷で働き始めた13歳の見習いメイドです。


・・・本当は13歳になるのは来年だけど、お屋敷の()()()には内緒(ないしょ)です。


私が働くアムロード家のお屋敷は、王様のお城のすぐ近くにある、とても立派なお屋敷なんだ。


アムロード家のお屋敷に初めて来た時は、あまりの大きさに本当にびっくりした。


まるで本当のお城みたい。


そしてお屋敷には私の他にもたくさんのメイドが働いています。


だけどこの屋敷には奥様がいません。


だから私たちがお(つか)えするのは旦那様のエドル様と、お嬢様のサアラ様だけです。


でも旦那様は昼間はあんまりお屋敷にはいなくて、夕方くらいに帰ってきます。


サアラお嬢様も外へ出かけるけど、お屋敷にいる事が多いかな。


お嬢様は旦那様がいない間にお客様が来ると、そのお相手をするので、お屋敷にいる間も結構忙しいみたい。


サアラお嬢様は、(ほか)に誰もいない時に内緒(ないしょ)でお菓子をくれたりする、とっても優しいお方です。


お嬢様は私に「後でお食べなさい」と言って、お菓子を渡してくれるけど、私は食べずに家に持って帰ります。


もらったお菓子は、家で私の帰りを待っている弟や妹へのおみやげにすると決めているんだ。


弟や妹は今までお菓子なんか食べたことが無かったから、いつも大喜びで食べてくれる。


私も自分が食べてしまうより、弟や妹が喜んでくれた方がずっと嬉しい。


私たち家族が頼りにしていたお姉ちゃんはもういない。


だから死んでしまったお姉ちゃんの代わりに、今度は私が頑張らなくちゃ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ