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追放ルートを目指します!  作者: 天空ヒカル
第9部 小さなメイド
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【グレンダの葬儀Ⅰ】

この事件において唯一の犠牲者となったグレンダの遺体は、供述書通りの場所で発見された。


アランからその一報を受けたエドルは、王都屋敷でグレンダの身柄を確保した際のメンバーを再び招集した。


メンバー全員が執務室に揃ったところで、エドルは結論を最初に伝える。


「昨日、暗殺未遂事件の実行犯であるグレンダの遺体が発見された。」


「旦那様、それで遺体は一体どちらに?」


マーサの質問に対し、エドルは簡潔に答える。


「王都の北にある墓地だ。」


「墓地!?」


「遺体を王都の外に運び出そうとすれば、どうしても検問を通過する必要があるからな。犯人は恐らくそれを嫌ったのだろう。木を隠すなら森の中という訳だ。」


次に質問したのはアルフレッドである。


「犯人は既に逮捕されたとお聞きしましたが、どのような者たちだったのですか?」


「金で汚れ仕事を引き受ける連中だ。叩けば余罪は山ほど出てくるだろうな。」


「お父様、グレンダがいくら敵側の人間とは言え、このままでは可哀そうです。きちんと葬儀をしてやる必要があります。」


「そこでマーサの出番だ。グレンダの葬儀はアムロード家の責任において行う。マーサ、お前には葬儀の準備と家族への連絡を任せたい。」


マーサは立場上、冠婚葬祭の実務に慣れていた。


「承知しました。早速明日にもグレンダの実家を訪ねてみます。」


こうしてマーサが責任者となり、グレンダの葬儀が動き出した。

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