表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放ルートを目指します!  作者: 天空ヒカル
第8部 狙われたエドル
220/273

【再び公国へⅡ】

月明かりの中、アムロード家の馬車は王宮へ向かっている。


王宮周辺は魔法灯による夜間照明が完備されているため、たとえ新月の夜であっても安全に馬車で移動する事が可能だ。


とはいえ昼間でも人通りが少ないこの(あた)りは、夜ともなれば全く無人と化してしまう。


そんな静まり返った貴族街を進む馬車のキャビンにはサアラとエドルが向かい合わせに座っていた。


車中のサアラは心配そうに問いかける。


「やはりリヴェラーノ伯爵に関するお話しでしょうか、お父様。」


「恐らくな。ただそうであったとしても()()時間に呼び出すというのは尋常ではない。」


「悪い知らせでなければ良いのですが・・・」


既に話が通っていたのだろう。王宮の入口に到着した二人は一切待たされる事無く、目的の部屋へと案内された。

そこに待っていたのは予想通りの人物である。


「このような夜分にお呼び立てし、大変申し訳ございません。」


「こんな時間に理由もなく我々を呼び出す筆頭秘書官殿ではあるまい。一体何があった?」


エドルは言葉遣いが率直なだけで、別に怒っているわけではない。

それを理解しているアランは、率直な態度で返答する。


「まずは現時点で分かっている事をお知らせします。」


エドルが無言で(うなず)くのを目視(もくし)したアランは、結論を最初に告げる。


「リヴェラーノ伯爵がデール公国内で逮捕されました。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ