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追放ルートを目指します!  作者: 天空ヒカル
第8部 狙われたエドル
204/273

【事情聴取Ⅳ】

事情聴取の当日、エドルはアランと事前の打ち合わせをするため、開始予定の2時間前には王宮に入った。


「筆頭秘書官殿、リヴェラーノ伯爵が今日の事情聴取を承諾した理由は分かっているな。」


「こちらが何を()()()()知っているのか、情報収集が目的でしょう。」


それを聞いたエドルは満足そうに(うなづ)くと、話を続ける。


「そこでだ、こちらとしても相手にどこまで情報を開示するか、あらかじめ決めておく必要がある。」


「承知しました。」


「儂が暗殺を(まぬが)れた決定的な原因であるソフィア妃殿下の能力については、伏せておくのが当然として、問題は指示書だな。筆頭秘書官殿はどう思われる?」


「そうですね・・・リヴェラーノ伯爵は自分が事情聴取の対象になった理由を必ず(ただ)してくるはずです。その際、こちらが理由を説明する中で、指示書について全く触れないという訳にはいかないでしょう。」


「それはそうだ。しかし相手が当家に対する攻撃の意図があるという前提に立てば、情報提供は最低限に(とど)めたい。」


「確かに最初からあまり親切に情報を与えてしまうと、相手から甘く見られてしまう恐れがありますね・・・それでは説明の際に指示書とは明言せず、内容だけを伝えるのはいかがでしょう。」


「恐らく向こうの納得は得られないだろうが、それしか無さそうだな。」


「元々リヴェラーノ伯爵にくぎを刺す事がこちらの目的ですし、これから行われる事情聴取に対して伯爵が誠実に対応するとは()()()思えません。そうであれば相手の心証をあまり考慮する必要は無いでしょう。」


「分かった、大枠はそれで行こう。ただし相手の態度によっては()()()も臨機応変に対応する用意はある。」


「臨機応変ですか・・・どうかお手柔らかにお願いします。」


大枠の方針は決まったものの、それで終了とはならなかった。


結局、両者の打ち合わせは予定時間を大幅にオーバーし、リヴェラーノ伯爵到着の知らせが来るまで続けられた。

すみません、次回はさらにオッサン成分マシマシでお届けします。

なぜこうなった・・・

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