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追放ルートを目指します!  作者: 天空ヒカル
第8部 狙われたエドル
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【現行犯Ⅰ】

30分後


エドルの執務室の前に姿を現わしたグレンダは、まず目前のドアをノックし、中から反応が無い事を確認する。

そして彼女はドアを開錠(かいじょう)し、両手に掃除用具を持ちながら部屋の中に入った。


「失礼いたします。」


執務室のドアを閉め、絨毯(じゅうたん)の上に掃除用具を置いたグレンダは大きな声で挨拶したが、今度も反応は無い。


グレンダは表情を変えずにテキパキと部屋の清掃を行っていく。


ここまでの彼女に不審な動きは見られない。


異変が起こったのは清掃を終えたグレンダが執務室を去る直前である。


仕事を終えた彼女の表情が急に険しくなり、誰もいないはずの部屋の中をきょろきょろと見回し始める。


人の気配が無い事を確認したグレンダは迷う事無く絨毯(じゅうたん)()がし始めた。


絨毯(じゅうたん)()がされ、むき出しになった木の床には一枚の紙が置かれている。

それを見た彼女は(わず)かに笑顔を見せながら(つぶや)く。


「よし・・・」


魔法陣の存在を最終確認した彼女は()がした絨毯(じゅうたん)を急いで元の状態に戻すと、緊張した表情のまま(ふところ)のポケットの中に手を入れ、何かを握りしめた。


その瞬間である。


「何をしているの!?」


グレンダ以外は誰もいないはずの部屋に、女性の大声が突然(ひび)いた。

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