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追放ルートを目指します!  作者: 天空ヒカル
第8部 狙われたエドル
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【作戦会議Ⅳ】

「よし、実行犯はグレンダという前提で作戦を進めよう。 だが決してジェシーをシロと認定したわけではない。 彼女への監視は続行する。 皆もそれで良いな。」


全員の賛同が得られた事で対象者は決定した。

次に問題になるのは行動を起こすタイミングだ。


「作戦の決行日はいかがされますか? 旦那様のお許しが頂けるのなら、明日にも(エサ)()きますが?」


「さすがに明日は急ぎ過ぎだろう。 決行日は三日後とする。」


「承知しました。」


「でもマーサ、相手(グレンダ)は本当に(エサ)に喰いつくかしら・・・?」


「お嬢様、彼女(グレンダ)()()間違いなく喰いつくはずです。 そもそも前回と同じ事を命じるだけなので、罠とは気付かないでしょう。 それに罠をかけられる事を恐れて、行動を思いとどまるだけの心の余裕が彼女(グレンダ)に残っているとは思えません。」


「普通に考えればそうだけど・・・」


「それでは旦那様が近々ランドンに戻るという(にせ)の情報を彼女(グレンダ)に与えましょう。 早めに決着をつけたいのなら三日後がラストチャンスであると、彼女に強く意識させるのです。」


「分かった、マーサの意見を採用する。」


「ありがとうございます。」


「ところでお父様、当日の作戦本部を決める必要があると思います。 普通であればこの執務室で良いのですが、何しろ当日の舞台になるのが()()部屋ですから、絶対に使えません。」


「そうだな・・・当日の作戦本部は別館を使う。 あそこが一番都合が良かろう。 マーサ、念のため当日は他人(ひと)(ばら)いをしておいてくれ。」


「承知しました。」


王都屋敷の別館は本館に隣接した小さな建物である。


普段は使われておらず、人の出入りもほとんど無いため、サアラも作戦本部の第一候補として別館を考えていた。


そのため()()問題は簡単に決着した。


こうして作戦は三日後に開始される事になった。


その後も四人は当日の役割分担について、細かい打ち合わせを続けるのだった。

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