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追放ルートを目指します!  作者: 天空ヒカル
第8部 狙われたエドル
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【作戦会議Ⅰ】

サアラとエドルが意見交換を(おこな)った二日後、マーサと王都に到着したばかりのアルフレッドを加えた四名全員が、エドルの執務室に集合した。


まずエドルが二日前にサアラに対して()()()見せたのと同じように、絨毯(じゅうたん)の下に置かれた魔法陣を取り出すと二人に見せる。


そんなエドルに対して、真っ先に質問したのはアルフレッドである。


「お館様は一体どうやって魔法陣の仕掛けを見抜かれたのですか? 絨毯(じゅうたん)の下なんて誰かに教えてもらわなければ、とても見つけられませんぞ。」


「まあ、色々あってな・・・(くわ)しくは言えんが、お前の言う通り別ルートから教えてもらったのは事実だ。」


「やはりそうですか。」


「先程説明した通り、魔法陣の発動には触媒(しょくばい)が必要だ。そしてその触媒(しょくばい)刺客(しかく)が持っているはずだ。」


「それならメイドの荷物を抜き打ち検査して、触媒(しょくばい)を押さえてしまえば済むのではないですか?」


サアラと同じような作戦を提案したアルフレッドに対して、エドルは丁寧(ていねい)に問題点を指摘する。


「それも考えた。だが残念ながら、我々は肝心の触媒(しょくばい)について具体的な情報を持っていない。対象が分からないものを押収するというのは、なかなか難しい。その場合は相手の自白(じはく)が頼りになるが、自白(それ)が正しいかどうかの判断が難しいし、そもそも自白(じはく)をしない可能性だってある。だから刺客(しかく)触媒(しょくばい)を使用する瞬間を現行犯で捕まえるのが一番確実なのだ。」


「事情は分かりましたが、そうなると長期戦になるかもしれませんぞ。」


「ああ、それは覚悟の上だ・・・今のところ二人のハウスメイドをこのまま泳がせて、行動を起こすのを待つというのが、こちらの基本戦略だな。」


それまで(だま)ってエドルとアルフレッドとのやり取りを聞いていたマーサが、ここで初めて口を(はさ)む。


「お待ち下さい旦那様、相手が動き出すまで()()()()待つ必要なんて、一つもありませんよ。」

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