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追放ルートを目指します!  作者: 天空ヒカル
第8部 狙われたエドル
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【ソフィアの魔法Ⅱ】

「その事ですか・・・」


「レラン高原で何が起きたのか、ウィルド殿下から(すべ)(うかが)いました。サアラ様の迅速(じんそく)な決断が無ければ、夫の命は無かったでしょう。どのように感謝しても足りるものではありません。」


「あれは身体が勝手に動いてしまって、たまたま成功したから良かったものの、後で周りから散々(しか)られました・・・それにソフィア妃殿下、私は臣下(しんか)として当然の事をしたまでです。わざわざお礼を言って頂く程の事ではありません。」


「当然などではありませんわ! 確かに建前(たてまえ)としてはサアラ様の言われる通りでしょう。しかしそれを実際に命がけでやってのける人間が一体()()程おりましょうか!? あのような事はサアラ様でなければ()()ない(おこな)いです。」


この件について、ソフィアに引き下がる気が無い事を理解したサアラは、やむを得ず自分から譲歩(じょうほ)する。


「承知しました。 それでは妃殿下のお気持ちだけ、ありがたく頂戴致します。」


「いいえ、あなたは夫の命の恩人です。お気持ちだけというわけには参りません。このお礼は()()()必ずさせていただきます。」


サアラはあっけにとられると同時に()()以上の抵抗を(あきら)め、反論しなかった。

ソフィアに対して、下手な謙遜(けんそん)が通用しない事は明らかだったからだ。


『普段は(おだ)やかに見えるソフィアさんに、こんな一面があったのね・・・』


サアラはソフィアの意外な一面を発見した気分だった。

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