表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放ルートを目指します!  作者: 天空ヒカル
第8部 狙われたエドル
159/273

【隠された野望Ⅲ】

「今から十日前の朝、儂はソフィア妃殿下から至急の呼び出しを受けた。」


「ソフィア妃殿下がお父様を!?」


「お前も驚いたようだが儂も驚いた。ソフィア妃殿下が儂を呼び出すなど、今まで一度も無かったからな。だからその日の内にお会いした。」


「それでソフィア妃殿下とはどのような話をされたのですか?」


「ソフィア妃殿下の話は理路整然としたものではなかったが、結論としては要するに当家の王都屋敷にあるはずの魔法陣の書かれた紙を探せという話だった。それがどの様な魔法陣であるかは妃殿下が(みずか)ら書いて下さったのだが、それでもこちらからすれば雲をつかむような話だ。」


「確かに広大な王都屋敷で紙切れ一枚を探すというのは、至難(しなん)(わざ)ですね。」


「だがそのために大規模な家探(やさが)しをする必要は無かった。妃殿下は探すべき場所のヒントを教えてくれたのだ。」


「ヒントとはどのような?」


「ソフィア妃殿下は目的の紙片が置かれている部屋の配置を教えて下さった。そしてそれは儂の執務室の配置と見事に一致していたのだ。」


「この部屋の事ではないですか!?」


「それだけではない。妃殿下は紙片の正確な位置まで教えて下さった。後は簡単な話だ。王都屋敷に戻った儂は、先程お前の目の前でやって見せたようにして魔法陣が書かれた紙片をこの部屋で発見したというわけだ。結局、妃殿下の情報は極めて正確だった。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ