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追放ルートを目指します!  作者: 天空ヒカル
第8部 狙われたエドル
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【再現テストⅡ】

それから数時間後の夜が明ける直前になって、侵入者の男は再び西の離れに姿を現わした。


今度は迷わずに応接室に戻った男は、真っ先にウサギの様子を確かめる。

ウサギは眠るように死んでいた。


予想通りの結果を得た男は大きく(うなず)いた後に低い声でつぶやく。


「ハンナ・アムロード、つくづく恐ろしい女だ・・・」


実験を終えた彼は死んだウサギを(かご)に戻すと絨毯(じゅうたん)の下に置いた紙を回収し、周りを見回して忘れ物が無いかを慎重に確認した。


手落ちが無い事を確認した彼は、最後に(かご)薬瓶(くすりびん)の入ったカバンを持ち、今度はゆっくりと静かに応接室から立ち去った。


西の離れから徒歩で近くの空き地に移動した男は、そこでマントとフードを脱ぐと、(つな)いでおいた馬に騎乗した。


既に夜は白み始めており、マントとフードを脱いだ事で、男の外見が明らかになる。

年は30代だろうか、身に付けている服装から彼が貴族である事は明白だ。


『これで事件の真相は証明された。アムロード家には相応の対価を支払わせてやる!』


貴族の男は復讐心をたぎらせていた。

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