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追放ルートを目指します!  作者: 天空ヒカル
第8部 狙われたエドル
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【王都の惨劇Ⅱ】

「リヴェラーノ伯爵の真の目的は魔法研究の発展ではなく、魔法の軍事利用だった。そしてリヴェラーノ伯爵家は魔法の軍事利用を主導する立場となって三侯を上回る絶対権力を手に入れ、王国を事実上支配しようとまで(たくら)んでいた。それに気付いた彼女(ハンナ)は最終的に共同研究を断ったんだ。これが惨劇の引き金となった。」


「どういう事ですか?」


彼女(ハンナ)の存在が王国魔法指南役としての立場を脅かす事を恐れたリヴェラーノ伯爵が彼女の暗殺を(たくら)んだのだ。」


「暗殺!?」


「元々王国では貴族同士の私闘を禁じている。それでもリヴェラーノ伯爵が危険な賭けに打って出たのは、前王が病床にあって王室の力が弱まったタイミングを狙ったものだ。」


「いくら王室の力が弱まったといっても、王都の中心にあるアムロード家の王都屋敷に刺客を送り込むのは危険過ぎませんか? 仮に相手が夜襲をかけたとしても王都屋敷を短時間で制圧するためには()()()()の戦力を投入する必要があります。その場合、王都屋敷ではあまりにも目立ちすぎます。」


「伯爵の狙いが王都屋敷であれば、お前の言う通りだ。だが彼女(ハンナ)は研究のため、しばしば西の離れに泊まり込んでいた。特に儂がランドンに戻っている間は、大半の時間を西の離れで過ごしていたようだ。さらに西の離れは王都の外れにあり、夜間は人通りが途絶える事もリヴェラーノ伯爵にとって都合が良かった。そして暗殺計画は儂がランドンに戻り、不在のタイミングを狙って実行された。」


「それでお母様はリヴェラーノ伯爵に殺されてしまったのですね。」


「そうかもしれない。」

次回「王都の惨劇Ⅲ」は、2月5日(月)17時頃に公開予定です。

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