表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

とおのした

作者: 暮伊豆

ひとつ ひめごと ひとしずく


ふたつ ふらちな ふたりたび


みっつ みなれた みだれがみ


よっつ よつゆに よいがさめ


いつつ いまさら いないふり


むっつ むごんで むつみあい


ななつ なさけを なげすてて


やっつ やましい やすげしょう


ここのつ このみち ころげおち


とうで とうとう とうせんぼう




のべぬ いいわけ かさねつつ


とおえん たよりて このみちゆくも


とうみつ ごとくに あまえたしょうね


としをへてなぜ なおろうか


しがくをすぎて いくせいそう


じゅうろく はなよめ ゆめみたものの


いなかをきらって とびだした


とわのわかれに なるともしらず


いくどもききょうを おもうても


とうにおいえは みずうみのそこ










■■原文■■


一つ 秘め事 一雫


二つ 不埒な 二人旅


三つ 見慣れた 乱れ髪


四つ 夜露に 酔いが醒め


五つ 今更 居ないふり


六つ 無言で 睦みあい


七つ 情けを 投げ捨てて


八つ 疾しい 安化粧


九つ この道 転げ落ち


十で とうとう とうせんぼう


述べぬ 言い訳 重ねつつ


遠縁 頼りて この道往くも


糖蜜 ごとくに 甘えた性根


歳を経てなぜ なおろうか


志学を過ぎて 幾星霜


十六 花嫁 夢見たものの


田舎を嫌って 飛び出した


永遠の別れに なるとも知らず


幾度も帰郷を 思うても


とうにお家は 湖の底









わがまま放題に育った娘が勝手気ままに実家を飛び出して好き放題やってたら男に捨てられてどうにもならなくなって何度も帰りたいと思っても家はもうなくなっている詩

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 「一つ 秘め事 一雫」にドキワクしながら読ませていただきました。 おっと、そうなりますか((((;゜Д゜))) なんと、人生とは、取り返しがつかないものですよね。 リアル・゜・(つД`)・゜…
[良い点] 拝読しました。 そして今度は文学なのですね。本当に凄いです。 (一本でもニンジンに笑ってしまいました( ^ω^ )) 言葉選びはどのようにされているんでしょう。きっと、書こうとすれば、ぱ…
[良い点] ざまぁという感じではないですが、まあ自業自得ですよね。 自分はこうなるまいという教訓になりそうです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ