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第2話 1年生① とびきりすごい能力なし

自分の子ども(ヒロト)に転生してしまった小学校教師ヒデオ。

小学校1年生として生活しながら、

ドッジボールで頂点を目指す!

俺は退院して自分の家に来ていた。

ここは前の世界では、俺が父や母とすごしていた実家だなぁ。

父や母はいないようだけど、どうしたのかな・・・。

ちょっと気になる・・・。


「ねぇ・・・お母さん。おじいちゃんとおばあちゃんはどうしたの?」

ん?という感じで母は近寄ってきて教えてくれた。

「おじいちゃんとおばあちゃんは、自分のマンションにいるわよ。

 それとも、外国にいるおじいちゃんおばあちゃんの方かな?」


外国にいるのはお母さんの方だろう。

あっちの世界で婚約者の両親はアメリカに住んでいたから。

ということは、俺の両親はマンション買って悠々自適の生活かな。

そういえば、マンションでも買って暮らしたいって言ってたな。

無事ならよかった。


「退院の報告にも今度行きましょうね。」

そう母は優しく言っていた。


「ねぇ・・いつから学校に行けるかな?」

「そうねぇ・・退院してから3日様子を見てからって言ってたから、もうすぐね。


3日かぁ。

早く学校に行ってみたいなぁ。

一年生として授業を受ける・・・。

簡単すぎるだろうけど、楽しそう!!!

テストは全部100点だろうしなぁ・・。


そうだ!!!

ドッジボールで頂点を目指すために、ドッジボールチームにみんなを誘おう!!!

1年生だからあんまり習い事とかやってない人も多いだろうし。

どんどん声かけてみよう!!!

そのためには・・・・人気者になっておいた方がいいなぁ・・・。

勉強は完璧だからいいとして、この身体どのぐらい運動できるんだろう?

それを知っておいた方がいいかなぁ。。


俺は自分の子ども時代を思い出した。

背は高かったから、それなりに運動はできたはず・・。

逆上がりに苦労した時期もあったなぁ。。

自転車乗るのも結構苦労した・・・。

運動能力低いのか!?

兄は結構運動できたんだけどなぁ。。

そういえば兄はどうしてるかな?

おっと思考がそれてしまった。

とりあえず、自分の運動能力を試して来よう!


「お母さん。外に行ってきていい?」

「まだやめときなさい。退院したばかりなんだから。。。」


うーん。残念。まぁそりゃそうか。。


じゃあ家でできることやって調べてみよう~!



腕立て伏せしてみようかな。

ふんふんふんふんふんふんふん!!

・・・・・めちゃめちゃできる。。。。

身体が軽いからか・・・。多分腕の筋肉はそんなにないと思うけど、

身体が軽いから無限にできそうだ・・・。

普通の1年生がどのぐらいかわからないから何とも言えないけど、まぁいい感じかも。


スクワットもしてみようかな。

ひざを痛めないように気をつけて・・・。

ジャンプスクワット何回連続でできるかやってみようかな。

よーし!

そーれ!よいしょ!にい~、さ~ん、よ~ん、ご~お、ろ~く・・・・

とりあえず10まで。これも結構いけるなぁ。

大人では結構きついのに・・・。

やっぱ体重が軽いからかなぁ。


つぎは腹筋してみようかな。

うーっ!おりゃ~!あれ・・・?

全然上がらない・・・。やばいな・・・!

腹筋めっちゃないじゃん。。

ズボンとか持って身体を持ち上げるセコイ腹筋しかできない!!!

これは鍛えないとね・・・。


背筋はどうかな?

うつぶせになって手と足をのばして上にあげる・・・。

お!?結構上にあがる!!!

子どもってやわらかい!!

足で目隠しできるかも・・・!?

サーカスは入れるかもね!?こんぐらいじゃ無理か・・。

何回も上げるのはできるかな?

1・・2・・3・・4・・5・・・6・・・・・7・・・8・・・9・・・10

できるけど、結構つらいな・・・。

やっぱりあんまり、腹筋背筋はないみたいだなぁ。


もっと柔軟性も調べてみよう。

立った状態で膝を伸ばして手が床につくかな?

立位体前屈ってやつね。

昔はスポーツテストでやってたけど、今は座ってやる長座体前屈なんだよなぁ。

きっと体育館のステージとかでどこまで下に手が行くかを頑張りすぎて、

体育館からダイビング!しちゃった子がいたからなくなったんだろうなぁ・・・。

おっとまた思考がそれてしまった。。

やってみよう。

・・お!!!これは!!!!

めちゃめちゃやわらかい!

手のひらが床につく!

やっぱ子どもの頃ってやわらかいんだなぁ。

前の世界の大人の俺はかたかったからなぁ。。


大体わかったなぁ。

多分、普通だな。(笑)

当たり前か。

そんなに筋トレバカみたいにやってたわけじゃなさそう。

これからちょっと頑張っていこうっと。


うちの父(つまり俺)は意外に息子を鍛えまくったりしてなかったんだなぁ。

親になったら息子を英才教育スポーツヴァージョンのしようと思ってたのになぁ。

実際には意外と難しいのかもね。

嫌がったりしてたのかな。

急にやる気満々になってたら父さん(俺だけど)びっくりするだろうな!

よし!父さんが帰ってきたら言ってみよう。



そして父が帰ってきた。

「父さん!早くドッジボールしたいよ!俺毎日トレーニングするね!」

父は案の定びっくりしている。そりゃそうか。

意味わからないもんなぁ。

「どうした?急に?」

「病院にずっといたから、全然身体動かせなかったし、

 できなくなるとすっごくやりたいって気持ちが高まってきたんだよ~!」

1年生っぽくない言い回しになっちゃったかな。

でも、本当にその通り。

当たり前にできてたことが、できなくなって初めてその大切さがわかるってことあるよなぁ。


「良いこと言うな!すごいじゃないか!!」

父さんは喜んでいる。

まぁそうだよなぁ。息子と同じ方向を向いて頑張ることができる。

これは嬉しいよなぁ。


「よし!ヒロト!今から外で少しキャッチボールするか!」

「うん!」

喜び勇んで外に行こうとしたその時!!


「ダメよ!!!!!まだ退院したばっかりだし、外も暗いんだから!!!

 またケガでもしたらどうするの!!!!まったくもう!」


・・・・・母は強し・・・ってやつかな・・・。

婚約者の時にはこんな強い口調で言われることは一回もなかったんだけど・・・。

やっぱり子どもの存在が人を強くする・・・ってことなのかもしれない。。

ここは潔くとあきらめた方がよさそうだ…。


父も全く同じように思ったようで、二人で顔を見合わせながらすごすごと戻るのであった。

当たり前だけど、父とは気が合うなぁ。

一心同体ってまさにこのことかな・・。


子どもって体重が軽いから意外とできるんですよね。

幼稚園とかでも鉄棒とかで何回転もぐるぐる回っている子とかいますし。


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