第1話 雷に打たれて自分の子どもに転生!?
構想をずっと前(5年ぐらい前か?)からしていてやっと表に出そうと決意しました。
まだまだ続きますので、乞うご期待!?
俺はヒデオ。三十路中盤で小学校教師をしている。
まぁ、ほかの人と違うところは、ドッジボールの指導もしてるってところかな。
自分で作ったチームだから愛着あるよ!ドッジボール熱い競技なんだよ?
と、ドッジボールについて熱く語りたいところだけどそれはおいとこう。
もうすぐ結婚することにもなっていて、とにかく順風満帆ってところかな。
楽しく毎日すごしているよ!
でも、まさかこんなことが起こるなんて・・・・。
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それはある梅雨の日のことだった。(怖い話みたいだね…)
いつものように家に帰ろうと思ったら急な夕立が・・・。
ザーザーザーザー激しい!!!
その時に限って傘を持っていなくて・・・
走りながら帰っていたんだけど、あまりに雨が激しいし、
雷もゴロゴロ鳴ってたから少しでも雨宿りをしようと木のそばに行ったのがまずかった・・・。
光ったと思ったらすぐに耳をつんざくような音が!!
グワッシャーン!!!!!
雷鳴がとどろいたかと思った瞬間!
・・・・そう。。。。。雷に打たれた。。。直撃・・・か?
逃げる時間なんてなかったな。それで意識を失って・・・・・。。
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気が付いたら病院のベッドの上。
何とか助かったなぁ~よかったよかった。と思ったら何か違和感が。。
なんか自分が小さいような・・。
俺は180cm以上あるんだけど、どう考えてもベッドの余りが多いぞ!?
おかしいなぁ。そう思っていたら・・・・
「意識が戻ったんだね!!本当によかった!!」
と俺とそっくりの人が俺をのぞきこんでいた。
意味が分かるかな・・・。
俺は(なんか小さい感じになってるけど)ベッドに寝ている。
その俺をのぞきこむように、俺そっくりの人が俺を見ている。
横には結婚するはずだった婚約者もいるなぁ・・。どういうことかな?
「本当によかった・・・。この子にもしものことがあったら・・と思っていたけど・・。」
と婚約者は涙を流していた。
ん。。。状況を整理すると・・。
俺らしき人と俺の婚約者がいて・・・、小さい俺がいる。
うーん。意味わからん。
しゃべろうにもまだうまく口が動かない・・・。
そうこうしていると俺らしき人が俺に話しかけてきた。
「何があったか覚えていないか。おまえは遅くなるまでドッジボールしていて、
急な夕立からの雷に打たれて気絶していたんだよ。
ドッジボールがお前を守ってくれたのかもしれないな。」
ドッジボールが守ってくれた?
それも意味が分からないが・・・・・
ドッジボールを上に持っていたからそこから電気がうまく逃げた・・?
いやいや・・・とりあえずそこじゃなくて、俺は子供なのか!?
遊んでてって・・・言われてみると子供の体だ。
7歳ぐらいかな・・・。ってことはもしかしてこれ・・・・。
いわゆる転生しちゃったってやつ!?
転生ものの話をよくウェブ小説で読んでたけど・・・。
ゼリー状の例の物になったり、足が6本でない昆虫になったり・・・。
身体を癒す魔法を使って鍛えたり・・・。。
いやいやそんな話はおいといて、とりあえず、現実を整理して受け止めなければ。。
転生というか、パラレルワールドに行ったって感じかな。。
俺が俺の子供に転生!そういうことのようだ・・・。
俺の子の意識はどうなってしまったのだろうか?もしかして、俺がいた世界の俺と入れ替わってたりして・・。
ありえなくもないな・・。でも、それを確かめるすべは今のところ全く思いつかない・・。
もしかしたらもとのところには戻れない・・・のかな。
うーん。。意味が分からない。。。
この状況を頭フル回転で考えていたらいつのまにか眠ってしまったようだ・・・。
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・・・・・起きたら元通り・・!夢オチか・・・!
ってことはないみたい。。
病院だな。
しかし頭ははっきりしてきた。
「・・・あ・・・」
声が出る。しゃべるようになったみたいだ。
誰かと話してさらに状況をつかみたいけど・・・・。
そこで看護婦さん(言い方は看護師って統一されたんだっけ・・)がちょうど来たので聞いてみた。
「・・すみません。今は何年何月何日ですか?」
急に今まで意識がなかった小さい子から具体的な質問があって看護婦さんはびっくりした様子。
「今は2015年6月15日ですよ。あなたがここにきてから三日目よ。」
俺が前の世界にいた時と日付は変わらないようだ。
パラレルワールドみたいなところなのかな・・・。
少なくとも俺は子どもがいなかったから、まぁ、こっちとあっちは全然違うんだろうけど。。
「ありがとうございます。。ここは何病院ですか?」
「ここは神奈川総合病院よ。あなたが住んでいるのもこの近くって聞いたわよ。」
「わかりました。ありがとうございます。」
確かに、俺が住んでいたところにあったなぁ。
ということは、地形とか年号とか住んでいる場所も同じで、人がちょっと違うって世界なのかなぁ。
それからしばらくして母親(と思われる前の世界での婚約者)が来たのでいろいろと聞いてみたいけどあんまり聞くのも変かな・・。
「ねえ・・・いつ退院できるかな・・・?」
「わからないけど、頭はぼーっとしない?
頭がはっきりしてきたらすぐにでも退院できるってお医者さんが言ってたわよ。」
「もう僕は大丈夫そうだよ~!」(一応僕って言っといたほうがいいかな‥)
他にもいろいろ気になっていた。
まず、何歳なんだろ?
自分が何歳か?なんて聞いたら変に思われるから、いい聞き方ないかな・・・
「ねぇ、僕・・・・学校はどうなってるかな?」
「そうねぇ。1年生になったばかりだったものね。
今はお休みしているけど学校行きたいよね。
退院してしばらくしたらまた行きましょうね。」
どうやら俺は今小学校一年生らしい。6歳か7歳かな。
ってか普通に何歳か聞いても雷に打たれて記憶が混乱してるって思われるだけだから聞いても良かったかな。
ってまた学校に通うのかなぁ。。。?
とりあえず、この子として人生を送るしかないだろうしなぁ。
まてよ・・・!?
結構夢のような生活じゃないか・・!?
誰でも思ったことがある、
「大人の知識を持ったまま子ども生活をやり直す」
ってことができるんじゃないか!!??
今は元の世界に戻る方法もわからないから、この生活を楽しもう。
それしかないな。
でも、あっちの世界の俺のドッジボールチームはどうなったのかな・・・。
そこだけが気になるな。。。
ドッジボールのことを気にかけていると、
いつのまにか来ていた父(前の世界の俺と全く同じ外見)が言った。
「ヒロト。大丈夫か?頭は何ともないってさっき言っていたが、体の方は?」
俺の名前はヒロトというらしい・・。
言われて初めて色々なところを動かしてみる。
手を上に・・・問題なくできる。足をばたつかせる・・・問題ない。
どこにも異常はないようだった。
「父さん。大丈夫みたい!」
しまった、父さんって呼び方であってるのかな?
このぐらいの子だったらパパかな・・・。
って別におかしく思われちゃいけないってことも別にないのかな?
でも、転生したってことがわかったら、
この世界の「ヒロト君」はどこに行ったんだ?ってなるな・・。
やっぱりしばらくはばれないようにこの子っぽくしていた方がよさそうだな。。
そんなことを考えていたが、特に父さんは気にしてないようだった。
俺だとしたら子どもにパパって呼ばせずに父さんって呼んでもらうから、
きっとこの世界の「俺みたいな父」も同じなのかもしれないな。
「体も大丈夫か!!よかった!!また早くドッジボールしたいな!!」
「あなた!何を言ってるの。。さすがにまだ早いですよ!」
両親がそんなやりとりをしている。
どうやら父も相当のドッジボール好きのようだ。
前の世界で俺が自分で作ったチームは全国大会までいったことはなかった。
俺が子どもだったらトレーニングとかしまくって絶対全国に行くのに!!
って何度も思ったなぁ。。
よし!!!!
俺はこの世界で父と一緒にドッジボールで頂点を目指そう!!!!!
こうして俺の転生生活は幕を開けたのだった!
父が自分。
二人の自分と一緒に頂点を目指す!!!
舞台は日本なので、地名はそのままですが、
病院とか具体的な施設はできる限り仮名にしておこうと思ってます。
なんか問題あれば連絡くださいね。