人生
新しく改訂版として書いていくのでよろしくお願いします。
自分の死についてまずはなにを思うのだろうか。
これまでの人生、家族、友人などであろうか。
それとも後悔であろうか。
それを自分が死んでから考えていても全くもって意味がないのである。
それを自分は身をもって、今味わっている。
少し裕福な家庭に生まれ、家族からの愛情も深く大切に育てられ、自分の好きなことをして生きていくという人生であった。
だが、それも今日で終わるのだと思うと後悔が先にでた。
まだ、やり残していることがたくさんあったはずだ。だが、それをも思い出せない悲しみに、今、一刻と無慈悲に意識が無くなっていくことに。
全てに後悔が乗せられていく。もう考えることも出来ない。
自分の周辺が騒がしい。なにを言っているのかさえもわからない。そこで意識は途絶えた。
その死にかたは余りにも無惨なものであった。幼い子供を通り魔から庇い、刺されながらも犯人にしがみついたが道路に突き飛ばされ、運悪くトラックが走行していたため、トラックと衝突した。助かる見込みのない状態になり、後悔という概念を遺しながら息絶えた。17歳という若さで。
突然周りが明るくなった。誰かが話している声がするが、何も見えない。
すると、誰かに抱き上げられた。暖かく安らかな気持ちになり、女性の声が聞こえてきた。
「生まれてきてありがとう。あなたの名前は梨花。私の大事な大事な子供。」
ああ、そうか。自分は生まれ変わったんだ。なら、新しい人生を歩もう。先の人生のように後悔がないように。
周りが何も見えない。ぼやけている。体が動かない。
いや、なにか白いもやもやが2つ見える。それのもやもやがなにかを私は知っている。
いや、知っている感覚だけだ。何も分からない。
「・・・・・・か!・・・・き・・・・・・」
なにかを言っているのが分かる。なにか切羽詰まったような。
奥から大きな黒いものが近づいてくる。
あれは駄目だ。怖い。
そう恐怖心を覚えさせるものであるのが、すぐにわかった。
「・・・・・・て・・・、・・・・・・ない・・・」
「・・・・・・・・・だな、・・・・・・ちょっ・・・・」
なにかを言って黒いのが段々と私に近づいてくる。
嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
すると、白いもやもやが私の前にくる。
「・・・・・・せな・!・・・・だす・!」
私を守ってくれている。だけど、駄目。勝てっこない。
傷ついてる。この子は酷い怪我をしてる。
私を守っていてくれていたから。
私は傷ついる子の前にでた。
「私には手を出してもいい。だけど、この子たちには。・・・・・たちには手を出さないで。」
そして、黒いものに取り込まれた。
知ってはいけないものを知ってしまったときのような怖さがそこにはあった。
「嫌!」
投稿は不定期です。
すみません。