再起(1)
「よう遠藤、景気はどうだ?」
「うーん……まあ、ぼちぼちって所ですかねぇ」
私立探偵遠藤博彦には幾つかの行きつけの店という物が存在している。この窮屈な路地裏の奥にある窮屈な立ち飲みの居酒屋もその一つであった。お世辞にも清潔とは言い難い油塗れの店内でジョッキを呷っていた遠藤の隣に立ったのは恰幅の良いスーツ姿の男で、いかつい顔つきに角刈りといういかにも強面の風貌をしていた。男は“いつもの”とだけ店主に伝えると、後はカウンターの目の前でもくもくと煙を上げている炭火へと目を向けた。
「ここの所お前が何も売り込みにこねぇもんだから、今度はどんな悪さを働いてやがるのかって気になってしょうがねえのよ。そんでわざわざこんなきったねぇ店まで足運んでやったわけだ。それをぼちぼちって言われても困っちまうわけよ」
「そう言われましてもね柳場さん。僕は別に何も悪さなんかしてませんってば。もう勘弁してくださいよ。今は一応助手を持ってる身なんですから」
「なんだ? 女か? どうせ女なんだろ?」
「勿論女性ですよ。助手といったら女性でしょう。しかも美人でなきゃ意味がない」
「お前のところに助手と言って入って来た女はこれで三度目だが、今度は上手く行きそうなのか? 確か一人目には金持って逃げられて、二度目は何でか知らんが身代わりに東京湾に沈められそうになってよ……お前も懲りねぇ男だよ、まったく」
「その節は大変お世話になりましたねぇ。いやぁ~、懐かしいなぁ」
「懐かしいで済むかボケ。あー……なんだお前、今日はビールなのか?」
「焼き鳥屋ですから、そりゃあビールでしょう」
「いつからこの店は焼き鳥屋になったんだよ。そんな小奇麗なもんじゃねえだろが」
客の暴言に初老の店主はまるで無反応であった。淡々と注文の品を焼き上げ、客の目の前にずいっと突き出すだけだ。柳場はジョッキを傾け、渋い表情で串に手を伸ばした。
「相変わらず冷えてねぇビールだなおい……でもツマミだけはうめぇや」
「それで? まさか僕と二人きりでお酒を飲む為に来たわけじゃないんでしょう?」
「ああ……まあ……そうだな……」
ジョッキを乱暴にカウンターに載せ、柳場はスーツの内ポケットから煙草を取り出した。くしゃくしゃになったそこからやはりくしゃくしゃになった煙草を咥え、百円のライターで火をつけた。そうして紫煙を吐き出して一息吐く。それが本題に入る前のある種の儀式であった。
「なあ遠藤。お前、トリニティ・テックユニオンって会社、知ってるか?」
「ええ、そりゃまあ。有名な家電製品のメーカーでしょう」
「ああ。それなんだがな……まあ、こいつはあくまでも噂話というか……いや、噂話じゃすまされねえ事なんだが……。そのトリニティ社がな、どうも人体実験をしているらしいんだ」
突然の話にも遠藤は眉一つ動かさなかった。柳場は相変わらずぬるいビールを飲みながら過去を振り返る。それは噂話の類というより、彼の実体験に近かった。
「トリニティ社が開発中のヴァーチャルリアリティ……なんちゃら装置っていうのがあるそうなんだがな。なんていうんだ。人間をゲームの中に本当に取り込んだようにするみたいな、なんか良くわかんねーがそういうもんらしいんだ。んでよ、そのテストをしていた男っていうのがな。ある日助けを求めてきたんだ。ゲームをやめさせてもらえない。このままじゃ殺されるってな。俺も最初はなに言ってんだこいつと思ったが、話を聞いているとどうにも嘘をついているようには思えなくてよ」
「それで、その男はどうなったんです?」
「失踪しちまったんだよ。どうにも連絡がとれなくなっちまって、自宅まで押しかけたら蛻の空よ。俺はトリニティ社に問い合わせてみたが、そのような事実は一切御座いませんだのなんだので門前払いを食らっちまった」
「じゃあそういう事なんじゃないんですか?」
「そういう事なのかもしれねぇな。それでよ遠藤、話は変わるんだが……お前、女子大生の失踪事件について調べてるらしいな?」
この一言は流石に遠藤も無視出来なかった。一体何処からこの男に話が漏れたのかと考えてみたが、まあ恐らく助手の瑞樹が話したのだろう。遠藤が不在の時間帯を狙って柳場がやってくれば、瑞樹は当然茶くらいは出す。その時世間話ついでに聞き出したのだろう。
「VRなんちゃら装置ってやつ、お前何か心当たりねぇのか?」
「いーえ、全然。なーんにも知りませんよ、僕はね」
「そうか。何も知らねーならそれはしょうがねえな。ま、何かわかったら隠さず俺にも教えてくれや。当然報酬は弾むからよ」
遠藤の分も会計を済ませて足早に立ち去ろうとする柳場。遠藤はその背中に問いかける。
「トリニティ社に首を突っ込むつもりですか?」
「今の所そこまで動かすつもりはねぇよ。ま、趣味の領域だな。ただまあ、なーんか引っ掛かっててよ。前にも同じ様な事件があったような気がするんだよな。その時もやっぱり頭のイカれた引き篭もりの妄言だとばかり一蹴しちまったわけだが……もし真実を語っていたのだとすりゃあ、そいつは申し訳ねぇ事をしちまったなと、そう思っただけさ」
軽く手を振り立ち去る高柳。遠藤は煙草を灰皿に押し付けながら目を細める。
「…………さてと。もう少し本腰を入れて……急がなければならないね」
懐から取り出した一枚の写真。そこには並んだ数十人の子供達が映し出されていた。遠藤はその中から一人の少女を捉え、静かに息を吐くのであった。
「ボスをやっつけたけど、フェーズ2が終わってないっていうのはどういう事なのかな?」
「考えられる可能性は幾つかあるけど……そもそも終了の条件については明示されていないのよね。私達が倒したあの黒騎士がボスではなかった可能性もあるし……まあともかく、時間が何時勝手に進められるかわからない以上、今の内に出来る事をやっておくしかないんじゃない」
クィリアダリア王国の王都オルヴェンブルムは無事に解放された。魔物は駆逐され、ダリア村を初めとした近辺の人々はこのオルヴェンブルムへと移住を始めていた。大規模な城塞都市であるオルヴェンブルムはその全ての人々を賄うだけの土地と建造物を持っていたし、何よりも防衛力に優れていた。しかし町中のあちらこちらに戦闘の余波で破壊された部分があり、それらの修復を済ませる事が目前の課題となっていた。
「しっかしまー、派手にぶっ壊したもんよね。これなら修理するより一から建造しなおしたほうがまだ早いんじゃないかしら……」
オルヴェンブルムの中心に聳える城、王居“リア・テイル”。その三階にある謁見の間は見るも無残な状態へと成り果てていた。ボスである黒騎士との戦い、その直後の勇者同士の抗争と更に乱入者である白いロボットとの戦闘で、それはもうしっちゃかめっちゃかである。レイジとJJは肩を並べてその惨状を前にどこから手をつけるべきか悩んでいた。
「なんか……ごめんね姫様。こんなになっちゃうとは思ってなくて……」
「あ……いえ……別に大丈夫ですから……。私、全然気にしてませんから……」
「めっちゃ気にしてるじゃん! めっちゃ元気なくなってるじゃん!」
「いえ、本当に私気にしてませんから……全然もう……凄い元気ですから……」
「いいんだよ怒ってくれて! 悪いの俺達なんだから、我慢しないでいいんだよ!?」
俯きながらぷるぷる震えているオリヴィアの肩を揺さぶるレイジ。JJは深々と溜息を零し、NPC達に後片付けの指示を出している。
「王座が跡形もなく消し飛んでるのは問題よね。新しいのを用意しないと」
「シロウが木っ端微塵にしちゃったからね……」
その張本人であるシロウは現在城下町を駆けずり回って瓦礫の撤去に追われている。とにかく瓦礫を集めてミミスケに全部食わせるのだ。城壁の再建に使えそうな物は再利用し、そうでないものは街の外にとりあえず出さなくてはならなかった。ともあれ撤去作業そのものはミミスケのお陰で迅速に進んでおり、NPC達は城壁の再建に着手していた。
「いやはや、しかし勇者様達のご活躍のお陰でついにこの城に戻ってくることが出来ました。これでクィリアダリアも安泰でございますな」
「そうですね。これでオリヴィアも胸を張って姫様を名乗れるんじゃない?」
「あ、いや……実はその事なのですが……」
気まずそうに言葉を濁すじいや。と、そこでレイジも思い出した。この国の姫に正式に就任する為には、専用の儀式を経る必要があったのだ。ぽんと両手を叩き、それからオリヴィアに向き合う。
「ねえ姫様、そういえば何か儀式をやらないといけないんじゃなかったっけ?」
「洗礼の儀の事ですね。私はまだ洗礼を済ませていませんので、仮に王座が戻って来たとしてもそこに座る事は出来ないんです」
「じゃあその儀式っていうのやっちゃおうよ。ささっと」
「そうしたいのは山々なのですが……そのう……」
縮こまりながらじいやに視線で助けを請うオリヴィア。じいやは咳払いを一つ。
「実はその儀式はここで直ぐに行なえるものではないのですじゃ。このオルヴェンブルムの北に洗礼の塔という場所がありましてな。そこに住む賢者様に認められなければ洗礼の儀を執り行う事は出来ないのです」
「塔に住む賢者……? ふぅん……それってもう少し詳しく聞けるかしら?」
興味深そうに話に首を突っ込むJJ。そうしてじいやから話を聞く事に成功する。
洗礼の塔とは、洗礼の儀を行なう為の儀式場であると同時に賢者の暮らす場所でもあった。賢者と呼ばれる者は既に何百年もこの世界で生きており、神に認められた特別な人間なのだという。その賢者の眼鏡に適って初めて洗礼の儀を受ける事が出来るのだ。
「賢者……賢者ねぇ。まあRPG的な響きではあるんだけど……」
「この世界でいう賢者ってどういう存在なのかな? やっぱりNPCなんだろうけど」
「何かしらのGMっていう可能性もあるわよね。何百年も生きているって話が眉唾じゃなければ、だけど……。どちらにせよ実際に確認してみるのが手っ取り早いんじゃない? レイジ、ちょっと姫様と一緒にその塔に行って来なさいよ」
「俺は別に構わないけど……勇者は俺一人だけ?」
「まあ誰を連れて行ってもいいけど、シロウは死ぬ程働いてもらう予定だからやめてよね。そもそも本来NPC……姫様達だけで行なっていたイベントみたいだし、命の危険ってほどの事にまでは発展しないでしょ」
こうしてとりあえず儀式にはレイジが同行する事になった。しかしそう決まったからすぐいけますという物でもなく、必要な準備には数日を要するという話で落ち着いた。JJを城に残して外に出たレイジはオリヴィアと共に城下町を見下ろす。あちこちで続く作業の音が響く壊れかけた町。それも今や直りかけた町へと変わろうとしている。
「こうしてこの景色を見る事が出来るのも皆レイジ様のお陰ですね」
「いや、俺だけの力じゃないけどね。特に今回は姫様や村の人たちの力も借りたわけだし」
「私達がそうやって戦えるのも皆さんが居てくれるからこそです。今回の戦い、誰一人命を落とす事もなく乗り切れたのは、JJ様やエンドウ様が守ってくれたから……そして強敵である黒騎士をレイジ様達が倒してくれたからです」
笑顔で礼を言うオリヴィアであったが、レイジの表情は浮かない様子だった。険しい表情で考え込むレイジの顔を覗き込み、オリヴィアは首を傾げた。
「レイジ様……? 何かお悩み事ですか?」
「ああ……うん。いや、そうだね。今回の戦い……色々な事があったんだよ。多分君が知ったらショックな事だろうと思う。だけどそれを語る事から逃げちゃいけないんだなって……」
オリヴィアは、NPC達は勇者は善良な存在であると信じきっている。それは妄信だが、妄信を責められるような相手でもない。彼らはどんな悪人であろうと、勇者の言葉とあれば言われるがままに行動するだろう。勇者を信じ、命を投げ出す事すら辞さないだろう。
「それじゃ……だめなんだよな」
ちらりとオリヴィアを見る。きょとんと、なんの疑いも知らぬ無垢な眼差しで自分を見ている少女。その頭を軽く撫で、それから首を横に振る。
「……レイジ様、くすぐったいです。どうなさったのですか?」
「うーん。どうやって君に説明しようか考えてたんだけど……だめだなあ。自分でも上手く纏められてない事を人に教えるのって、かなり難しいや」
「レイジ様にもわからない事があるのですね?」
「そりゃあるさ。わからない事の方が多いくらいだよ。納得行かない事とか、上手くいかない事とか……失敗や間違いだらけさ。だけど少しずつでも進まなきゃいけないんだ」
腕を組んで考え込むレイジ。そこへ坂道を登ってくる一人の少女の姿が見えた。手に花束を持った少女、ケイトは二人の姿を見つけると慌てて近づいてくる。
「オリヴィア様、勇者様!」
「ケイトちゃん……っと、危ない!」
急ぎすぎて転びそうになるケイトを抱き留めるレイジ。ケイトは少し恥ずかしそうに笑った後、レイジに花束を差し出した。
「勝利のお祝いにきました。私に出来る事なんて何もないけど……せめて何かお渡ししたいと思って集めてきました。受け取ってください」
「……ありがとう。だけど……本当にごめん。俺は君の大事な人を守れなかったのに……」
「それは……いいんです。おばあちゃんが居なくなった事は寂しいけど……でも、勇者様は私達の為に頑張ってくれました。だから……仕方ないんです」
相手は幼い少女だ。その少女にこんなにも寂しい表情をさせてしまう事がレイジにはどうにも情けなく、腹立たしく感じられた。そして同時に何かひっかかるものを感じてもいた。このケイトという少女の言動からは何か他のNPCとは違う所があるような気がしたのだ。
思えばケイトに限らず、時折こんなNPCを見るようになってきた。先程ケイトは自分で考えて花束を持って来たと言った。NPCが本来のルーチンワークから逸れてそのような自由意志で行動しているという事が、最早特別な事なのだ。
「ケイトちゃんは……おばあちゃんが居なくなって悲しいんだよね」
俯いたまま、申し訳無さそうに僅かに首を振る。そんな少女を前にレイジは立ち上がった。
「……そうだな。だったら俺にいい考えがあるんだ。寂しさを消す事も、悲しみを誤魔化す事も簡単には出来ないと思う。だけど俺達は失った物に囚われず前に進まなければいけないんだ。だから……前に進む為に、その為の工夫をすればいいだけだ」
「と……おっしゃいますと、何をどうするんですか、レイジ様?」
「うーんと、すぐすぐには無理かもしれない。ちょっとJJやシロウとも相談しなきゃいけないしね。洗礼の儀まで時間があるみたいだし、準備してみるよ。それじゃあ二人ともまた後でね! ケイトちゃんは気をつけて帰るんだよ!」
慌てて走り去るレイジを見送る二人の少女。彼が何をしようとしているのかはさっぱりわからなかったが……そこは勇者様。きっとなにかすばらしいお考えがあるのだろうと、疑う事もせずにこにこと笑顔のまま見送るのであった。
~とびこめ! XANADU劇場~
ミサキ「というわけで始まりましたー、ザナドゥ劇場第一回目ー! メインヒロインのささささかみさきです!」
オリヴィア「“さ”が一個多いです、ミサキ様!」
ミサキ「さささささかみさき! というわけで劇場スペースなんだけど、何か質問あるかな!?」
オリヴィア「えっ!? あの、じゃあ……劇場スペースってなんでしょう?」
ミサキ「劇場スペースというのはね……あ、ちょっといい? もうめんどくさいんで表示なんとかしようね」
*チャンネルはそのまま*
ミ「はい! これで行こうと思います!」
姫「あ、はい……。でもあの、これって他の人が出てきた時に分かり辛くないでしょうか……」
ミ「大丈夫!」
姫「え?」
ミ「大丈夫だから!」
姫「そ、そうですか……」
ミ「それでね、劇場スペースというのは、旧連載作品に存在していた、いわゆるあとがきスペースの事だよ! 設定資料集だったり、作者のボヤきだったり、どうでもいいコントとかやったりする場所なんだ!」
姫「そうなんですか……。ところで、ここではゲームオーバーになってしまった人も登場出来るんですか?」
ミ「私はね……ゲームオーバーになんかなってないよ」
姫「え!?」
ミ「私はね……ミサキちゃんは、皆の心の中にいるんだよ! なーんちゃって!」
姫「……まあ、レイジ様なんか常にミサキミサキ言ってますけどね……」
ミ「というわけでー、あっという間に第二部がそろそろ終了で、そしてついに三十部でございます! ありがとうございまーす!」
姫「まだ一ヶ月も経っていないのに三十部ってなんだかおかしくないですか?」
ミ「そりゃ一部は書き溜めてあったからね。実質まだ二十部も書いてないんじゃないかな?」
姫「そういえば、第一部と第二部でちょっと文章の感じが違いますよね」
ミ「うん。時系列的に、XANADU第一部⇒クアラン⇒パラノイア⇒セブンブライド⇒XANADU第二部だから、一部から二部までの間に色々書いてなんか思うところがあったみたいだよ!」
姫「例えば?」
ミ「そうだね。ただ硬い文章を書けばいいってわけじゃないとか。“まとも”に見せる為に肩肘に力が入りすぎてたんだけど、何個か短いのを書いた結果、こなれてきたって感じだろうね」
姫「なるほどー。ぜんぜんわかりませーん」
ミ「そんなわけでXANADUですが、お楽しみいただけているでしょうか! 全く流行の波に乗れていないVR小説です!」
姫「あ、そういう自覚はあったんですね」
ミ「まあねー! だけど大事なのは流行っているかどうかじゃない……自分がやりたいかどうかなのさ!」
姫「そうですかー」
ミ「それで、早速だけどもうここでやる事がないので、今回は終了です!」
姫「え……ええっ!?」
ミ「なんかねー、やると言っちゃったからやってるけど、そこまで今回はネタがないっていうか……」
姫「そうなんですか……」
ミ「というわけで、どんな事をやろうかむしろ募集します!」
姫「そう言って来た事は……一応ありましたね。数える程ですけど」
ミ「何も来なければそれはそれでいいんじゃないかな!?」
姫「そうですね!」
ミ「というわけで、第二部に入り存在感の薄くなってきたミサキちゃんですが、二部のラストで何か衝撃的なことが起こるみたいだよ!」
姫「どんな衝撃的な事なんでしょうか?」
ミ「それは秘密! だけどミサキちゃんがメインのことなのだ! なぜならこの劇場はミサキちゃんメインだから!」
姫「そ、そうなんですか……」
ミ「そうなんです! それではさようならー! さようならーっ!」




