黙りやがれプロジュクト ナンバーにぃ
木下
「このコーナー無くてもいいんじゃないかという気持ちが拭いきれません」
佐原
「バーババーンッとね!はい、またしてもやってきつしまいました黙りやがれプロジュクト!のお時間です!!このコーナーの総合司会を務めさせていただきます、天界にその名を轟かせし血盟の戦士!佐原っちゃんです!」
木下
「………」
佐原
「……ほら、木下君、始まってるよ」
木下
「あ?あっ、はい。日曜は寝てたい派の木下です」
佐原
「というわけでしてね、またこのコーナーとなるわけですが……うん、早いよね?すんごい早いよ?そもそもホント二回目があるなんて思わなかったよね」
木下
「そうだな。流れ的にあの一回でなんだかんだ消えて無くなると思ったら、たった二話で来たしな」
佐原
「私的には節目節目でやっていきたいんだけど、今回はちょっとお知らせがあるってことでね。このコーナーの最後に伝えたいと思いまーす」
木下
「じゃあちゃっちゃと終わらせよう。今日はもう帰りたい」
佐原
「あれまぁ今日はいつにも増してやる気がありませんねこの人は…。急なこととは言えね、それでもやる時はやる。それが私達エンターテイナーでしょ!」
木下
「そーですねー」
佐原
「棒読みローテンションありがとうございまーす。この冷めきった空気を暖めるにゃあやっぱりゲスト!ゲスト呼んじゃおう!」
木下
「ゲストがなんか最終手段みたいになってる」
佐原
「さっそくいっちゃいましょうか!今度こそやってきた!現実に咲く麗しの花!究極のキューティクルガール泉堂ぅぅぅ姫香ちゃんでーす!!」
泉堂
「恥ずかしい!すっごく恥ずかしいからその紹介!」
佐原
「いやいや、謙遜することはないんだよ姫ちゃん。可愛いは、絶対的正義だからなんでも許される!」
木下
「お前はどの方向に向かっててんの?」
佐原
「方向とかじゃない。たどり着いた道でどうするかが大切なのさ!(キリッ)」
木下
「佐原が言うとなぜか言葉が軽くなる不思議だな」
佐原
「もぅ、そんなに褒めないでよぉ。なんか出ちゃう?出ちゃいますよ?」
泉堂
「なんか二人楽しそうね。別にいいんだけど。私ただのゲストだから……」
佐原
「そう不貞腐れちゃダメだよ姫ちゃーん。大丈夫、今回の主役は姫ちゃんだよ!」
泉堂
「う、う〜ん……それもなんか変にプレッシャーが掛かって……」
木下
「お嬢様、ただいるだけで、いいんです」
泉堂
「それはそれで悲しいわ!今日はこのコーナーのために私が作品に対する疑問を持ってきたんだから!」
佐原
「はい、じゃあね、その疑問をここでぶちまけちゃいなよユー」
泉堂
「私の疑問はこれよ!」
『少々黙りやがってくださいお嬢様』
木下
「………」
佐原
「………あー、姫ちゃん?ついに作品の存在自体に疑問ですか?」
泉堂
「違う違う。このタイトルに文句があるのよ」
佐原
「ほぅほぅ、それは具体的に言うと?」
泉堂
「この『黙りやがってくださいお嬢様』ってあるけど、ぶっちゃけそんなに私ってうるさくないわよね?黙れとか言われるほどじゃないんじゃない?」
木下
「まぁそもそもうるさくないというか……出番自体がそんなに多くないし」
佐原
「ヒロインなのにね」
泉堂
「言わないでよそれはけっこう傷付いてるんだからホントにもうこれ以上人が増えたら消える勢いよぉ…」
佐原
「大丈夫大丈夫!これから頑張れば誰もが認めるヒロインの座を掴めるよ!」
木下
「裏の話でいくと、前のこのコーナーで佐原が言ってたようにこの作品は三ヶ月そこらで終わる予定だったんだ」
佐原
「うんうん」
木下
「終わり方の構想としてあったのが、泉堂に友達が出来て、はい良かったねって感じの流れで終わろうとしてたわけだ」
佐原
「それで言うと……私?」
木下
「まあ、そうなるな。泉堂が佐原と出会って、友人になって、はい終わり」
佐原
「私登場してからすぐに消える運命だったの!?」
木下
「そうなりますね」
佐原
「ああ、すごい他人事みたいに……ん?ということはですよ、高瀬や小鳥ちゃんは存在すらしなかったかも!って感じ?」
木下
「そうなりますね」
佐原
「さらっと言ってるけどなんか怖いもんだね。いるはずの人がいない世界。もはや別作品だよ」
木下
「てなわけでだ、泉堂」
泉堂
「なに?」
木下
「本編の六・七話くらいまで振替ってみると……なかなかウザいだろ?」
泉堂
「本人にウザいかどうかを聞かないでよ」
木下
「そんな感じだから、もう決まってるタイトルを変更するわけにもいかねえし、書いてるうちに主旨がなんか違うなんてことはよくあることだし、という言い訳です」
佐原
「というわけでそういうことなんですが、いかがでしょうかね姫ちゃん?」
泉堂
「傷口を抉られた気分でいっぱいいっぱい…」
佐原
「はーい、ありがとうございました。今回のゲストはみんなのアイドル泉堂姫香ちゃんでした〜!じゃあ次はお友達紹介です!」
木下
「ねーよそんなの」
泉堂
「私にだって友達くらいいるもん!」
木下
「いや、そういう意味じゃなくて、そんなコーナーはねーよって意味だよ」
佐原
「それじゃあそろそろお別れ時間がやってきちゃいました。私超寂しいよ!木下君はどう?」
木下
「いえ、特に」
佐原
「とても寂しいとのことですよ皆さん!」
木下
「………」
佐原
「では、ここではじめに言っていたお知らせです。作者からすでに私が訊いているので事実を述べます。作者はしばらく失踪する、とのこと!以上っ!」
泉堂
「………」
木下
「………」
佐原
「以上です!」
木下
「待て待て待て待て。いきなりすぎて理解が追い付かねえよ」
泉堂
「しばらく休載ってこと?」
佐原
「作者も年末年始は色々あるんですよ。一ヶ月ほど消えるって。えー、読者の皆様には多大なる御迷惑をなんたらかんたら……」
木下
「それこのコーナーで言うことか?」
佐原
「なんのための『黙りやがれプロジュクト』かと言えばこういう時のためだよね、むしろ。利用できる枠はどんどん利用してこうってね」
木下
「あっそ」
佐原
「はい、ここでもうお時間のようです。ここまで読んでくれたそこの君!我慢は体の毒だよ!」
木下
「じゃ、やるなよ」
佐原
「姫ちゃん、ノリの悪い木下君は放っておいて最後の挨拶いってみようか!」
泉堂
「あ、うん…」
佐原
「それじゃ全世界の良い子のみんな!」
泉堂
「次の機会まで」
佐原&泉堂
「「じゃあねーばいばーい!」」
木下
「…………次があればいいけどな」




