☆プロローグ☆恵美side
あの子がいなくなってから、
ウチらの日々にはどこか光がなくなってた。
けど、あの女の子があらわれてくれたから…
ウチらの日々はまた色づき始めた。
初めて女の子を見たのはクラスでの彼女の自己紹介の時。
彼女は東京の高校から転校してきたらしい。
黒くて肩までの髪に縁の大きな眼鏡。
名前は笹川菜ノ花というらしい。
なんか暗そうな子やなぁ…
最初はそんなふうに思った。
それから二週間ほどたったある日、光が笹川さんに声をかけているのをみた。
どうやら笹川さんに興味を持ったらしい。
何の気なしに2人の会話を聞いていると、
「同じクラスやってんなぁ!全然知らんかった!!てか、転校生!?」
「は、はい…一応…」
「やっぱり!!じゃぁ今日転校してきたばっかやな!大変やと思うけど頑張りや!」
笹川さんは困ったような顔をしている。
…あいつはまた失礼なことを。
ウチは大きなため息をついて席を立つと、2人の会話にわって入っていった。
そして光に注意するついでに軽く自分と光の自己紹介をする。
「え、えっと…三浦さん、と西崎くんですね。」
笹川さんはウチと光を交互に見ながら、おずおずと名前を呼んだ。
女子から名字で名前を呼ばれたことがなかったウチはそれがなんとなく気持ち悪かった。
だから、
「そんな名字にさん付けなんかせんでええって!恵美でええよ!」
ウチは笑ってそう言った。
「じゃぁ…恵美…ちゃん??」
笹川さんは少し照れくさそうに、でもうれしそうにウチの名前を呼んだ。
その雰囲気がなんだかとても可愛らしくて、このとき、ウチの笹川さんへの印象は一気に急上昇した。
なんや…
この子、最初は暗そう思ったけど、ええ子そうやん。
そのあと光がいらんことを言ってきたからウチがそれをたしなめ、いつものように言い争いになった。
くすっ
それをみて、ふいに笹川さんが笑った。
ウチと光は驚いて口を閉じる。
笹川さんはウチらの反応を見て慌てて頭をさげた。
「ご、ごめんなさい!笑ってしまって!」
「名前…」
笹川さんの言葉に返事もせずに、光がぼそっとつぶやいた。
「名前!!なんやっけ??」
ウチは次の光の声を聞いて驚いた。
光は確かにいつも明るい。
だけど…
あの子がいなくなってからこんな声は聞いていなかった。
すごく、明るくてうれしそうな声。
なんとなく、ウチにはその理由が分かった。
だって、ウチも思ったから。
笹川さんの笑顔がどことなく、あの子に似ていると。
今回の小説はほんと読みにくいな(@_@;)
菜ノ花sideの話を微妙にやってからの光side、恵美sideで同じ話をもう一回やっている感じ…
次の話からはもうちょっと読みやすい順番にするようにしていこうと思います(;一_一)




