あとがき(今更)
どうも『四度の告白は砕かれる』の作者、隆頭と申します。読んでいただきありがとうございます。
本作のifストーリーの一番最後が勢いだけで始めてしまったせいで、全然 先が思い浮かびませんでした。おかげでずいぶん間を空けてしまうという醜態……当初は三つだけの予定だったのです。
さて、本作は『好意と行為(行動)』がテーマとなります。たとえ好意があったとしても、その行いが伴わない人もいる……みたいな感じですね。
一年ほどの時間をかけて樹との信頼を築いた観月。しかし彼女は、初めての恋愛感情に気付かなかったこともあって、槍坂という顔だけの男に着いて行ってしまいました。
男に対する免疫のなさがあったものの、樹に対しては気を許していました。その本心に気付かないまま、彼の告白を偏見で受け止め、槍坂のことも偏見から手放しで信じてしまうという流れ。
もし告白が槍坂からだったなら、観月その告白を受け入れはしませんでした。
樹からの告白により動揺した彼女は、その感情(動揺)に流されるままそれを否定し、本心を有耶無耶にしたまま目を背けて、ガワだけが整った人間を選んでしまつたのです。
人間は、個人そのものではなくその個人が持つ某かに影響されて、偏った受け取り方をしてしまうものです。それこそ外見やモテ具合、それにその人の立場や収入なんかがそうです。
どこぞの動画サイトみたいな例で言えば、フォロワーや登録者数、メディアの露出回数などです。口が達者で登録者が多くお金持ちとなれば、大体の人が疑うこともなく信じます。
ましてや、観月たちは学生です。大した社会経験もなく視野も狭いとなれば、カーストや顔の良し悪し、なんなら身長や脚の速さとかだけでコロッと信じてしまうこともあるでしょう。
そこに理屈はありません。まぁ、観月に関しては行き過ぎかも知れませんが。
なんにせよ彼女は、付き合いの長さや相手の素の態度や立ち振舞いなどは意識せず、イケメンだから、モテるからという理由でコロッと付き合ってしまいました。
都合の良い解釈をしたのです。
麻緒も麻緒で、多人数の相手に逆らえないというか、集団に流されるという選択をしてしまいました。こちらは先述した個人のあれこれと関係ないですが、集団から外れたくない、敵対したくないという保身から樹を売りました。
二人とも、樹が好きでありながら、その想いとは裏腹に突き放してしまいました。行動(行為)が伴っていなければ、そんな想いなど誰も信じることはありません。
そんな良くない気分を少しでも薄められたらと考え思い付いたのが、あのifストーリーです。
そして、本編のテーマとは離れていますが、一番不憫だったのが燈璃と壱斗です。二人とも互いを信じてはいたものの、それは家族に向ける情のようなものであり、好意とは全くの別物でした。
親のエゴでくっつけられる二人には、それぞれ別に好きな人がいます。その相手は揃いも揃って御堂姉弟というのも、なにやら因果があるのかもしれません。ある意味似た者同士?
ちなみに、最後のifルートは、せっかくなので燈璃に締めくくってもらう形にしました。
アレ以上引っ張るとかえってぐちゃぐちゃになりそうだったので、あまり掘り下げず終わりました。
まぁあくまでおまけなので、多少訳が分からなくなろうが早めに締めようが本編に影響はないかもですが、もしもを楽しめたらいいな!と考えていました。
自分としては良い終わり方にできたかもしれないと考えています。円満ハーレムというのが描きたかったので、割と満足してたりします。
本編も本編で、往生際の悪い観月に追いかけられるという終わりでした。こっちも割と満足してまして、彼女にはしっかり後悔する余地を残しつつ、樹と紗奈の間にはしっかり外堀を埋めてもらいました。
観月には是非、二人の行方を特等席で眺めていて欲しいですね。脳が焼かれていそうですが、本人にはそれも幸せなのでしょう。(適当)
以上にて、あとがきとさせていただきます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。これからも活動を続けていきますので、よろしくお願い致します。




