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馬鹿野郎には表彰台は似合わない

「はぁ〜〜」

溜息を全力で吐き出しながらVRチェアから降りてトコトコ歩く

とてつもない自責の念をその身に纏わせながら

全く……俺は本当にこの場所に何をしにきたんだ?

無様に醜態を晒す為?

……全く馬鹿も此処まで来ると本当に滑稽だな

なんせ…相手が強いと最初からわかっていただろう?

なのに何であの場面で油断した?

今回の戦いでミスを挙げるなら無限に挙げられる

ソレに今回の一番の問題は…そのあまりにも不用意すぎる対応である

忍者が職業として定着してるなら毒ナイフや先行弾というギミックは当然のように設定されていて当然である

ソレなのに俺は緩慢な脳みそでソレを見抜けなかった

…全く…俺はろくに戦えない馬鹿だな

そう思いながら鞄に荷物を纏めていると

「あ、あの!すみません!聞こえてますか!」

そんな声が聞こえたので

「あー、はい、今回とんでもない化け物を倒して有頂天になった瞬間に馬鹿して閃光弾を喰らって毒ナイフで殺された馬鹿野郎ですが何か?」

「……すいません、なんか」

……あーあ、相手の人にもなんか気を使わせちゃったよ

本当なら関係ない人だろうに

「…もしかして俺の反則行為とか出ました?あの首切り蘇生とか?」

「いえ…確かにアレはちょっと…つて思いましたけど結局アレもゲームのルールの中で動いているので大丈夫です…ってそっちじゃありません!」

この人は何一人漫才をしてるんやら、と思いながら見つめていると

「…あの今から表彰台に来てもらえます?」

「すいません、貴女の脳みそ爆散してませんか?」

「「………」」

お互い発言の真意を把握できずに固まり

「一応…今回貴方…貴女?まぁ…どっちでもいいですけど、あなたは今回世界ランキング一位から五位の方々をごぼう抜きしましたから一応今大会優勝に相応しいという話になったんですよ」

………いやいやいや…ちょっと待て

「俺が?何で?一位から五位の人となんて戦った記憶がないんですけど?

…あれ?もしかして最後の化け物みたいに強い人って…」

「ええ…貴方にとっては残念なことかもそれませんが、その人こそ現在世界大会を何連覇もしている…現在ゲーマーランキング一位の人です」

「「…………」」

二人の間に信じられないほどの間が落ちる

全く…そんな嘘を言ったって俺には通用しないよ?

……すいません、嘘です、答えわかってます

俺の動きも大概きしょかったが……相手の動き方も大概頭おかしかったのを胡乱げな記憶の中で思い出せる

しかも…此処で問題になるのが

相手の攻撃速度である

アレはテンションの上がり切った俺だからこそ避けれたものであったが

そうでなければ俺は一瞬で倒されていただろう

何せ正直テンションが上がって感覚が通常の何倍も鋭くなっていなかったら…まず回避は不可能であった

ついでにあの頭おかしい動きも

なんたって…つむじでジャンプして、そのまま足技繰り出すとか完全に頭おかしい奴のすることじゃん

珍しく疲れちゃった

とりあえず何も見なかったことにして俺を家に帰してくれない?

「…ダメですよ?」

ですよねー!

「ソレじゃあさようなら〜〜」

そう言って全速力で逃げていく

多分きっとソレは俺の生涯で最高の速度を出せていたであろう自負がある

一つ留意しとく点があるとすれば……

コレのせいで世界ランキング一位の化け物に俺が認められ(興味を持たれて)結果としてゲーミングセンスが更に向上したということ

え?何で今こんな話をするのかって?

そりゃあ、目の前のヘラクレスとパキフェファドスモドキどもに言ってくれ!

「蜂!テメェらいつまで援軍を呼ぶつもりだ?もう三桁はお呼び出ししてるよな!先生流石に家に帰りたくなってきたぞ!」

そう叫ぶと蜂共は俺の言葉はわからないはずなのに牙をカチカチと鳴らしながら迫ってくる

多分コレ巣に入ってくるな合図だと思うんだ

昔虫の本で読んだんだけどオオスズメやスズメバチっていうのはすぐに攻撃してこない

自分のテリトリー、巣に近づいてきた対象に対象に対して警告音を出して

ソレで対象が元来た道を下がるのであれば追わず

ズカズカ入り込んでくるのであれば針を使って攻撃してくるというタイプであった

全く…俺いつお前の巣に攻撃した?

あ……(察し)

もしかしてパキフェファドスの砲撃でお前らの巣ごと焼き尽くした?

……ソレなら怒り狂って俺のところに突っ込んでくるの一応納得問題である…が

一応言っておくともう少し少量で来てくれないかな?

そうしないと俺の経験値が全部別の場所に流れて個人的に無駄になってるって思うのと

あと…マジで目の前の王国に一生辿り着けない……

本当は…ポイントが勿体無いって思ってたからやらないって決めてたけど

「…誰か知らんが『インファイト』と『闇魔法』を連結してくれ!」

そう虚空に向かって誰にとも無く叫ぶ

何故闇魔法とインファイトなのか

まず…俺の魔法達を思い出そう

【命の源泉】…魂からの力の垂れ流して体を再生する能力

しかし…コレを連結したところで回復技ができるだけで今現在の苦境を乗り越える力が与えられるとは全く思えない

つまり…だ

攻撃性能のある能力を組み合わせなければいけないのだが

【ノア】も援助魔法、【暴食者】も人に対しての攻撃性能が著しく低い

つまりだ…結局消去法で闇魔法しか存在しないが

実は闇魔法と俺は案外相性がいいのである

何せ闇魔法は特に論詰でやらなくても感覚で魔法を発動できているあたり

俺の適正は大地と闇…と言ったところであろうが

大地神から産み落とされた地龍が果たして闇に適正があっていいのか?という疑問を抱いているが

まぁ、そこは異世界人ということで見逃してもらおう

え?年齢操作があるじゃん?

アレは…あれは能力の発動までの条件が少しシビアなので少々使い所が悩む能力なのである

…お分かりだろうか?

俺は今後魔法を連結するにしても希少(本来ならいいことだが)な魔法である闇魔法でしか連結を行えない

さようなら…俺の楽しい魔法連結ライフ……

…コレって使い捨てのマジックロールとかで代用できないのかな?

〈できますよ?〉

ソレを早く言えええええ!!ソレなら俺にもまだ希望は…

〈けど…連結するには膨大な数が必要ですよ?〉

……だから俺無一文って言ってんだろ?

あ…この素材をどっかで売り捌けばあるいは?

まぁ、売るにしたってまずは何処かでギルドやら素材買取店を探さないといけないからなぁ

…結局1から冒険するしかないのか?

そう思いながらパキフェファドスにライドして蜂を倒していると

『インファイト』と『闇魔法』の連結が完了しました

新しく『潜手巨影』がスキルに追加

『インファイト』がスキルから消失します

えー…なんかせっかく手に入れたスキルが一つ消えると勿体無い感が…

一応上級スキルに変わってるから本来ならプラスなのだろうけども

けど…俺は昔からスキルは出来るだけスロットに詰めたいタイプなのだ

…少し勿体無いな

そう思いながらパキフェファドスにロデオしながらシューティングゲームをしながら片手間に『潜手巨影』の能力確認をする

『潜手巨影』

自身が触れている影一体から腕を出し対象を掴んで殴る

割と鬼畜なスキルが来た

というか…スキルにしては能力が魔法くさくね?

〈当然でしょう?魔法とスキルと連結するんです、二つの特性を兼ね備えて進化したスキルが現れるんです〉

…ソレは確かにそうだけど…俺が使っていた『インファイト』と此処まで違うものができるとは

さしもの俺も衝撃で混乱している

そうして一瞬の混乱の後に

「スキル発動『潜手巨影』!!」

そう叫ぶと俺が触れている影を伝って森全体に影の魔力が行き渡りドンドン闇の手が創出される

ソレを最初に見つけた働き蜂(この世界に働き蜂みたいな役職があるのかどうかは知らないけど)

多分あるだろう

「……なんかごめん」

そう思わず呟いてしまう程度にはグロい潰され方をしている

蜂も少しは頑丈であった

しかし…その強度を上回る腕の力と数で蜂の軍団は一瞬で塵になってしまった

「あ…れ?」

しかも俺の全魔素吸収というおまけを残して

コレインファイトより扱いづらい!!

何だよ!

あ、多分俺が制御せずにドカーンとスキルを発動したからこうなったのであって本来はもう少し使い勝手の良いスキルなんだろうなと一瞬で気づいたが

今思い至っても時既に遅し

恐らく目の前の2体には俺が窮地に立たされているという事実がバレ…

「「………」」

何だろう二体とも口をあんぐり開けて完全に驚いて隙を晒してるね

「闇魔法 闇武者」

さて…みなさん此処で不思議に思いでしょう

何で魔素を全て使い切っているのに魔法を使えるのか?

その答えは至ってシンプル

闇魔法が魔力では無く体力を媒体として使うためである

そもそも闇魔法の性質は引力

しかし、闇魔法の謎特性『触れた相手への体力吸収のスリップダメージ付き』という謎特性の影響で俺はステータスに表記されていないリアルの体力を吸収されている

ステータスの体力値というのは

此処までなら完璧なパフォーマンスを発揮できるよ!という一つの安全バー的な存在である

それ以上動くと体力が底をついて動けなくなる可能性が出てくるよという感じで

なくなった時点で完全に動けなくなるとかそういう感じでは一切ないのである

そして…俺のリアルの体力は龍に生まれ変わったことで案外増えているので闇魔法とは相性が良かった

というか闇魔法と相性が悪かったら完全に戦えないで死んでいた自信が俺にはある

そしてもう一つの謎

何でスキルの時は魔素を使っていたのに今は使ってないのか問題

ソレも実は割と簡単に解決できる

まず…スキルと連結する前は【闇魔法】であるがスキルと連結すると『潜手巨影』というスキルに生まれ変わった

簡単にいうとこの段階で連結された闇魔法は闇魔法のルールから外れた

結果として魔素を媒介としてスキルと魔法の同時起動を行い

『潜手巨影』を発動するに至るのだ

……自分で説明しても全く理由がわからねえ

…けどまぁ、そういうことが起こってる程度の認識で俺は良いと思っている

こういうのは複雑すぎる認識があると途中から使えなくなるのが常識である

そう思っている

「ぐ、ぐぎゃああああ!!」

そう俺がロデオしているパキフェファドスが暴れながら過ぎ去ろうとしているので

「あ、逃さないよ?…今まで俺を散々嬲ってくれたんだ?ソレのお礼参りをしてやるよ!」

そう言って逃げようとしているパキフェファドスの顔面を闇の引力で引き寄せつつ思いっきり殴り飛ばす

正直かなり痛い

というか拳から血が出そう

コイツの顔面鉄仮面?と突っ込みたくなるほどコイツの顔面は頑丈すぎるのだ

一発殴った感触は虚しさでいうと東京タワーのテッペンを超えているが

相手は完全にの混乱しており無理して殴った価値はあったと思う

まぁ…俺この世界に来てから前の大会で首切って蘇生した時よりも完全にやばい痛みに耐えているけどね?

多分VRで通したら確実に死人が出るタイプの痛みです

腕が切れた時なんて半分涙目で済ましてるけど

異世界じゃなかったら多分完全にショック死で死んでいるのではないか?

……まぁ、ソレはさておいて

現在コイツとヘラクレスは完全に狂乱状態となっており

割と簡単に攻撃をいなすことができる

なんせ混乱しているから攻撃が先刻よりも出鱈目なのである

なので簡単に捌くこともできるしカウンターを食らわせて相手をたじろがせることもできる

けどなあ?此方から有効打を一撃も与えられていないんだ?

相手はもう逃げられないと悟っているのは角を飛ばしたりビームを放ったりしているからヘイトをうまく逸らさせながら回避しているが

コイツらの一撃一撃完全に威力がおかしいのである

コレさあ……この世界の住人ってよくこんなバケモン共が跋扈している世界で生活しているよね

もし前世の日本や世界なら完全に飛んできて三日で文明崩壊を起こしていてもおかしくない

S級という現段階で最強格の冒険者たちもコイツらを倒すのには苦戦しそうだなと思う

まぁ…グングニルの人は簡単に倒しそうだけど

…今でも思うけどアイツだけS級じゃなくてクイーンズブレイドの中に紛れてても違和感が200%ないんだけど

だってアイツ普通に強すぎるし

多分だけど俺なんかじゃ到底理解できないような難しい修行とかやってんだろうな…




「ハックション!」

「どうしました?ソフィアさん?」

「いえ…なんか誰かに噂されたような…」

とある場所のとある冒険者



まぁ…今俺が考えなきゃいけないのはコイツらの硬すぎる外側について何だけどな…


最近自分の実力のなさにモチベーションが低下してきてましたけど

ブックマークの登録者が一人増えたので頑張ろうと思います

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