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戦うのにこんなに疲れるのは本当に久しぶり

ゼェゼェ……

いつもなら汗一つかかずに終われそうな戦闘を全力でやった上に体力的、そして精神的にも完全に参ってきている

…たくっ…何が悲しくてこんな化け物と戦わなきゃいけないのやら

そう思いながら今度こそ沈めたと確信しながら

念には念を入れるために大剣を持ち上げる

「ソレじゃあ、楽しかったよ」

そう言いながら大剣を突き刺そうとすると

「ザック!」

本来なら相手の体に突き刺さっていたであろう攻撃が地面に突き刺さる

………ちょっと待て…お前もう完全に沈んでたよな?なんでまだ動けてんだ?

あとちょっとした変化全身に血液を纏ってる

うん…お前もしかして特殊条件下で不死身とかふざけたこと抜かしたりしないよね?

…なんだろうスッゴイフラグを踏み抜いている気がするのはなんで?

…まぁ、過ぎ去ったことはどうでもいいとして

多分見逃しちゃいけないことも見逃している気がするけど

恐らくだけどコイツは分身体ではない

なんせ上にはプレイヤーネームらしき青い光がチカチカしているのだから

流石にソレを見逃すほど俺も馬鹿ではない

しかし…コイツとまだ戦うのか

しぶとすぎん?コイツも俺も

俺の場合は自己蘇生挟んでるからいいとして

え?自己蘇生アイテム持ってきていいのかって?別に構わんだろうなんせこの大会自身で手に入れたアイテムならなんでも持ち込み可能なのである

そう考えるとインベントリの中に相手のステータスを見破る【見破りの仮面】とかを持って来なかったのは下作だったかな?

回復アイテム突っ込んで半分ゾンビ戦法でいきゃ勝てるだろって考えていた過去の自分にジャーマンスープレックスかましてマグぽちゃしてやりたい

まぁ…もうどうにもならないけど

時間をまいて戻す術はないしね

しかしまぁ……ここまで来ると相手のしぶとさにも半分くらい敬意を払ってしまう

何せ、もうかれこれ二十分神経削ってるのにまだ諦めないのだ

俺だったらとっくに完全に諦めて戦いを放棄していた可能性すらある

全く…コイツから逃げたら今後の俺のゲーマー人生二度と楽しめないものになりそうだし

ちゃんと戦ってぶっ飛ばして勝って気持ちよく寝るか


そうして相手に向かって大剣をむける

相手が纏っているのはよりにもよって大剣と相性の悪い血液である

血液が大剣に付着すると糊のように剣にくっついてやがて大剣の切れ味は最悪なもんになる

血の汚れは洗っても一生落ちないらしい

そこで俺が今回考えたのは

「こんなもん……いらねーか」

いや、最早ノリで大剣を投げ捨てる

ギアが一段も二段も現在上がっている俺は本来であれば信じられないような行動に出てしまうが

ソレをリカバリするのは自分なのでどうでもいい

……というかマジで大剣を捨てて勝てるの?って自分で疑問に思うが

勝てると思ってるから捨てたのだろう

まさか本当に拳で語り合うのに邪魔だから捨てたとかってないよね?

「……さて、いくか」

そう呟いて俺の体は一気に地面スレスレまで倒される

同じ自分が操ってる体だけど本調子の時は自分でも想定してない動きをするから時々こうやって自分で自分の行動にツッコミを入れてしまうが

まぁ、いいでしょう

そう思いながら相手に向かって肉迫する

相手は自身の周りに纏わせている血液を不規則に変化させながら此方の対抗策と言わんばかりに飛ばしてくるが

ソレをしっかりとみて量と方向と速度を計算しておけば避けるのは児戯より簡単な話である

そうして血液を避けながら相手に向かって拳を繰り出すと

「!?」

相手の体に自身の拳が接着したと思った瞬間に相手の顔があらぬ方向に曲がりながら此方に向かって大きく口を開いてきているのをみた瞬間に

「来い!」

投げ捨てた大剣を引き寄せる

しかしソレより速く口から砲撃が出る

「ヤッタカ?」

「覚えとけ?ソレ言ってる時は大抵な………やってねーだよ!!」

そう叫びながら第二弾を最小限のダメージで済むように体の表面積を最小にしつつ飛び込む

「ヨケル暇は無かったはずだ!」

カタコトのカタカナから流暢な日本語に戻っているのを少し驚きながら見つつ気分が良いので答える

「そりゃあ…お前の体に片手がくっついてたらの話だろ?」

「な!?」

今回初めての相手の驚倒をさらえてと自負している

どうやら相手も神経リンクががっちりある自分の腕を切り落とすとは予想していなかったらしい

流石に痛すぎて悲鳴が漏れそうになったが

血は規制されていた

血程度で規制されるのもアレだと思うが……

今回に関しては滅茶苦茶痛かったので今度運営にリンク少し問題ありって連投しとこうと決めておいた

次の日に運営に痛みにかんする修正要望が大量に殺到したのはコイツが原因であるのは語らなくてもわかるであろう

そうして片手を切り落としながらイベントリからポーションを頭で割りながら再生していく

「…大剣使いが片手でどうこうできるわけないだろ?」

「………」

頭で叩き割るタイプ初めて見たわって視線が此方に飛んできてる

いや、アレは奇異の視線っていうよりかドン引きしているやつの視線の気が……

…うん!そんなはずない!

「テメェこの野郎!引くな!一つの技術だろうがあ!!」

そう叫ぶと相手は非常に気まずそうに視線を彷徨わせて

「ソウデスネ」

あれ?これってそんなに印象悪い技術だった?なんか動画配信サイトで片手が動かない時に瓶の蓋を緊急的に開けられる方法って言って動画で配信されていた方法で昔から重宝しているはずなんだけどな

………

「…そんなにどんびかないでくれる?」

側から見れば大剣を持ちながら小柄な相手に向かって大柄の男性が懇願をしているという

見ようによっては現場に見えなくもない光景が繰り広げられている

コレが全世界に向けて配信か〜

世の中物騒だし終わってんなあ

そう思いながら相手に向かって大剣を構え直す

変なことを考えながら戦っていてもどうしようもない

そうして相手も一瞬瞬きをすると気持ちの切り替えが終わったのか再び周りに血液を旋回させながら構えている

本来相手は遠距離&懐に入られたら高速の近接戦で叩き潰すってのが主流なのだろう

しかし…最近では雑魚が多くてイマイチ火力が乗らない遠距離戦より近距離で確実にワンキルした方が楽で簡単ということに気づいたのかな?

…すっげえ脳筋戦法だと俺は思う

そうして相手に向かって大剣の腹を盾にしながら突撃をかます

そうすると相手は一定の距離を保ちながら血液を一斉に放出してくる

ソレを一つ一つ避けながら相手に接近していくと

「緊縛」

口をそう動かしたように見えた

次の瞬間、地面に打ち込んでいるはずの血液が飛び出し不定形な形を保ちながら縦横無尽に駆け巡り

撃たれた全ての血液が連結を繰り返しながら此方を捕まえんとしてくる

「クッ!!」

流石にコレに捕まったら危ないと能力を知らない俺でもわかるので

「リュウ剣技【断界】」

そう呟きながら大剣をあたりに振り回す

これは自身の魔力を大剣に流し込んであたりに振り回すことで不可視の斬撃を飛ばす【リュウ騎士】の固有技である

不可視の斬撃…それだけ聞けば強力な技なのでは?と思うそこのあなた!

実はコレ凄い欠陥を抱えているんです

実はコレ……不可視って言ってる割に魔力のエフェクトがスッゴイ見えるんです

……言いたいことはわかりますよね?

そうですよ!不可視とかほざきながら魔力のエフェクト全開で攻撃するから弱いと評判のドラゴンさんも微妙な表情しながら避けていくんですよ!

避けんなよ!当たれよ!と言いたくなるが

流石に見える攻撃に自分から突撃かましてたらソレはソレでAIに問題ありで過疎っていただろうけども

そうして血液を全て切り落とすが今度は別の問題に直面する

「……クソ……」

大剣の状態が腐食になってしまった

血液など腐りやすくなる原因がかかると稀に起こる大剣の状態異常

何時もならすぐに手入れするのだが

相手は化け物の忍び

ソレの目の前でわざわざ手入れを始めるということはすなわちでかい隙を晒すから殺してくれと豪語しているようなものである

本来ならばどうしようもなく詰みの状況なのだが

今回に関しては逃げたくないので考える錆切った大剣でアイツに勝つ方法を!

そうして相手に向かって拳を振り抜くモーションを何度かしながら感触を確かめて大剣を掴む

「……捨てないの?」

「捨てねーよ」

先程の前科があるせいか俺が大剣を投げ捨てると思ったのか

いや…俺も少しは投げ捨てようかなって思ったけど

一試合に二回も自分から大剣を投げ捨てたら今後コレに呪われそうなのでやめておいた

全く……一回ならまだ投げれたのに

そう思いながら今度はゆっくりと深呼吸をしながら相手との間合いを見つめる

俺の必殺技ゲージは満杯だが

ソレは相手も同じであろう

しかも俺の必殺技に関してはくりていかるを……発生させなければ最早無用の長物と言っても過言なほどお荷物と化している

結果現在取れる行動は通常攻撃とゲージ消費技をうまくやりくりしながら相手の必殺技を無駄撃ちさせてうまく立ち回ることが要求されている

全く…あの化け物を相手にしながらゲージ管理をしながら相手の必殺技は無駄撃ちさせろ?

先程一回失敗を味合わせているので相手からしてみれば斬新で何それ!?という方法で何度か生き延びなければいけない

驚いて尚且つ確実的に復活できる方法

……一つ俺が驚いて相手をみすみす蘇生させてしまった事例が一つあるが

アレは極めて危険であると同時に

なんで修正入ってないの?って方法だったので

もし…いや…確実に見ているであろうR 18以下を泣かせる恐怖映像が画面を飛ぶかもしれないが

カメラのピントが一瞬でも外れることを祈ろう



そうして方針を決めながら相手に相対すると

相手は長期決戦は不利と断定したのか電撃戦を仕掛けてきた

両手に短剣を構えながら血を巧みに操り攻撃してくるのでデカい棒切れと化している大剣では時々攻撃を通してしまう

そもそもの話短剣vs大剣は長所と短所が全くの逆なのである

大剣であれば一撃の威力がかなり強い代わりに連撃を打ちづらくなっている

短剣であれば一撃の威力を捨てる代わりに連撃の威力を上げる

そう何処を捨てるかによって選ぶ武器も変わってくるのである

俺は一撃と連撃の両立のために大剣とステータスを弄り倒したが

ソレでも速度重視の設計をしている短剣相手にはどうしても後手に周りがちなのである

そうして相手が徐々に俺の喉元に短剣を突き立ててくるので一瞬焦りを感じて

思わずフェイントとわかっていた攻撃に引っかかってしまう

そうすると相手がソレを待っていたというふうに血液を辺りに撒き散らしながら別エフェクトの必殺技を発動させていく

「嘘だろ!?お前も違う必殺技があんのかよ!」

龍神化はすでに解けてしまっているためにコレを逃れるほどの速度はない

あーあ……全く、本当にアレで逃れるしかなくなっちゃったんじゃん

……取り敢えず本当にピントが外れるのを祈ろう

そう思いながら大剣を肩に持ってきて

「…南無三!」

そう呟いて首を飛ばす

そう首を飛ばしたのだ

対戦相手も必殺技の発動中だというのに途中でやめて必殺技のゲージを無駄にした

中継画面の前の人達も目を点にしていた

そして全員が思った

「はああああああ!!??」

しかし…次の瞬間困惑の表情は呆れと共取れる驚愕の声で塗り潰されることになる

首が切れた体には一つの瓶が握られていた

コレ以上復活させたくない相手はすぐさまソレを破壊したが

何故か頭部だけが消えない

そして何故か顔が自分から見えない死角の場所に存在するのだ

一瞬恐怖に思いながら見に行こうとすると

「パリン」

そんな小気味いい音が足元から響く

そこには丁度薬の瓶が落ちており

「まさか!?」

そう思って後ろを振り返ると

もしかしてコレで復活しようとしていたのか!?と瓶を破壊した転がっている筈の体に視線を飛ばすと

そこに体はなかった

一瞬何が起こっているのかわからなかった

顔にはそう書いてあった

そうして相手は更なる混乱に巻き込まれることなる

「よお?神速が惚けてちゃいけないだろ?」

そう呟かれながら全力の必殺技が頭部に混乱の衝撃と共にやってきた





掲示板

『どういうこと?』

『そういうこと』

『………まぁ、待て…お前らが言いたいこともわかる…なんで首飛ばしたの?』

『ソレに関してはマジで謎だな…だって首を飛ばして気づいたら頭から体再生してたぞ?アイツ?しかも全装備しっかり保持してた』

『もしかして今まで戦ってたのって幻〜!の可能性とかない?』

『………』

『………』

『………』

『すいません…流石に調子乗りました』

貴方は困った時の対処法は?

主『駄作者を踏みつけにして鬱憤を晴らす』

辞めてくれ

世界一位『気まぐれにストーカー』

倫理観終わってる……

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