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投げ合いよー!!

テンションファイターの真髄見せてやる!

「テンションファイターなら…お前の底なしの速度にも十分理由がつくんだ…」

「……テンションファイターって?」

………コイツ…強いだけでゲームの知識とかないのか

「……簡単に言うと気分で強さがコロコロ変わる奴らのことの総称だ」

今だにピンとこない顔をしているお前の脳みその中身の分布表を見てみたいわ!!

「……取り敢えず…お前はテンションによって強くなるタイプの人種ってこと…あーゆーアンダースタンド?」

…………何で俺がコイツに色々教えてんだろう?

本来なら逆の予感がするんだけど……

まぁ…いっかあ!!

そんな風に考えながら大剣を握っていると

「……何の話をしているのか知らないけど…貴方は私を楽しませてくれるの?」

「…全く…話が跳躍しすぎだわ………まぁ…でも…俺だって一端のゲーマー!目の前に敵がいて強いから「はい、降参」って言うわきゃねーだろ、ばーか!」

そういうと相手は面白そうに目を細めながらしゃがみ込む

「OK…じゃあ…それが戯言じゃないって証明してよね?」

その瞬間…相手の姿は掻き消えた

「はは!やっぱりまだ加速するじゃねえか!化け物め!」

そして、最早一般人と5K程度のカメラでは二人の速度がインフレし過ぎて捉えられなくなっていた

地龍に関して言えば体はぶれてないが腕だけが異常に動いており阿修羅か?と言われるような姿であり

対戦相手は最早何処を駆け巡っているんだ?

と言われそうな程速い

辛うじて白い残影が残っているが誰にも捉えられない

最早その速度は人類のソレを完全に超えていると言っても過言ではないが

……コレより更に怖いのが二人が速度を上げ続けているという事実である

二人してどう言う速度をしているんだ!?と全員が見ていて思っていたが二人からしてみれば完全に序の口である

「……お前さあ?舐めてんの?」

暴風雨の如き攻撃を喰らいながらも今だに簡単に捌けている

コレこそ奴がまだ本気を出していない証左である

「本気で来いよ!お前も本当は全力を出したくてウズウズしていたんじゃねーのか!!」

そう叫ぶと一瞬口の端を吊り上げて此方を見つめてきて


「それじゃあ?いくよ?」

次の瞬間今までとは桁違いの攻撃が飛んできた

正直テンションがフルマックスだから反応できているが

コレ…下手したらワンフレームは超えてるよな?

というか…最初からその気質があった気がするんだけど

……うん!今は気にすんな!

ソレよりも

「遅い!遅い!遅い!お前の攻撃は丸わかりなんだよ!もう少し頭を使えや!」

↑完全にハイテンションになって世界の衆目から視線が飛ばされていることに気づいていない

そして相手の攻撃を回避しつつ相手に反撃をしていこうとすると相手はバク転しながら回避していく

そして今まで手に持ってなかった双剣を取り出して此方に向かって油断なく構えてくる

一瞬背中が粟立つような感覚を覚えて眼前に構えるが

ソレは結果的に正解であった

何せ距離は完全に開いているのに

何故か距離を無視して攻撃をしてきたのだ

最早眼前にファンタジーだろコイツ

と呆れたくなるが今回に限っては泣き言も言ってられない

恐らくだが速すぎる振り下ろしと力が空気を切り裂き真空の刃を飛ばしてきたのであろう

VRがそう勘違いをしてしまうほどの斬撃っていうのも中々怖いが

相手の行動をしっかりと観察して対応していけば避けることも簡単であるということである

そうして相手の動きに逐一注意を払いながら一定の距離を保ちお互いに間合いを図りかねていると

今回は先に相手から動き始めた

相手は後ろのポーチから癇癪玉を取り出して此方に投げつけてくるのでソレに触れないように最小限の体の動きで回避を行いつつ

相手へカウンターの袈裟斬りをお見舞いしようとすると

相手は此方の大剣の刃に乗っかり大道芸のように回避して見せた

全く…コイツはどんだけ俺の度肝を抜けば気が済むんだ?

しかし…俺にだってコレを予想できないほど馬鹿ではない

むしろ…この状況を待っていたと言っていい

「必殺技発動!」

ここで先刻ようやく溜まった必殺技ゲージを解放して相手に当てる

しかし…確かに直撃したはずであるのに相手は何でもないようにして

その場に立ち尽くしている

…コイツスーパーアーマー持ちか?そう言いたくなるほど頑強なビルドである

恐らくコイツは俺とは逆パターン

シンプルにステータスを強化を行っていき、そして装備であくまで補助をしている

そして自分が持ち得る武器などで相手を撹乱して

最後は捉えられない速度で相手を倒しておしまい

恐らくコイツの速度は人外並なので普通の人であればソレを捉えることすらできずに倒されてしまうであろう

しかしながら…テンションを上げた俺ならば…まだ辛うじて捉えられる速度なのである

しかし……このままだとまだコイツには届かない

相手が僅かに怯んでいる今こそがチャンスなのだ

更に追撃を…!!

そうして足を力強く踏み出しながら相手に向かって突進しようとすると

相手も同時に此方に突っ込んでくる

そしてボーナスタイムで超強化されている俺の大剣と奴の双剣が重なり

同時に弾かれる

「まだまだまだあああ!」

そう叫びながら大剣を繰り出していく

上下横斜め!!順々に繰り出しながら相手を撹乱するように足技などを繰り出しているが

相手はそのどれもを楽々避けている

何せコイツは俺の動きは眼前に見切れているとでもいうかのように全てパリィしているのだ

わざわざ避けずにパリィしてるあたりコイツも性格が悪いのだろう

全く…嫌になるなあ

此処であの連続技のコンボを行うことができたらもっとテンションが上がるのだが

恐らくコイツはそんな糸間は与えてくれない

そして…コイツと戦っていて気づいたことが

コイツは攻撃する時最初は必ず左から攻撃してくる

ソレは普段の聞き手から来る癖なのか

はたまたVRゲームをしている時についたものなのかは知らないが

俺からしてみれば回避やパリィの時にとても重要な情報なのでありがたい

そうして相手の攻撃を徐々に捌きながら着々と隙を狙うこと数秒

ようやくその時が来た

相手が攻めあぐねたのか一瞬足を浮かせたのを見てから大剣を相手の方に投げつける

相手はいきなり敵が自分のメインウェポンを投げつけて来たので驚きのあまり固まってしまう

「いいことを教えてやるよ!【リュウ騎士】の必殺技のボーナスタイムは戦闘時間ないなら一時停止可能なんだよ!」

そう言いながら投げつけた大剣を相手に蹴り飛ばしながら

その上から必殺技のボーナスが籠った拳を振り下ろす

こうすることで大剣に更なるエネルギーが流れ込んで

覚醒する

更に…この攻撃のいいところはいきなり相手の意表をつきながら相手の行動を封じて

尚且つ攻撃まで出来るので

リュウ騎士の生命線たる大剣を投げつけるデメリットは如何ともし難いが

メリットも十分に大きい

そして……エネルギーを大量に流し込まれた大剣は仮初の姿を剥がしていきながら

真の姿を表す

龍殺大剣は力を流し込まれた際にソレを貯蓄する特性があり

ソレが一定上貯まると持ち主の特性に合わせた覚醒武器に変化する

そうすることでより持ち主の潜在能力が解放されるのだ

そして地面に落ちている大剣から変わった白銀の刀を拾い上げる

ソレが太陽の光に照らされるたびに銀色の明るい光を醸し出すので

此処だけ完全にバーの内部みたいな雰囲気になってしまっているが

…まぁ…いいだろう

そうして大剣を自分の得意な武器の刀へと変換してから上段へと構えて待っていると

相手は何かを警戒するように少し警戒している

何だ?俺に対して警戒するようなことがあるのか?





「あ、アレは何だ!?」

今現在会場は別の意味の騒乱に巻き込まれている

【リュウ騎士】という職業は昔産廃職業認定されたとは言え…

最初期に手に入る職業だ……

ソレなのに……私たちはあの武器を知らない!!

何だ!?武器に高エネルギーを流し込むことで武器の形を別の形に根本から変えたのか!?

いや…でもそんな機能聞いたことすらないぞ!?

一体どうやって!?



そうして掲示板も大荒れになる





一 あれ?今回の新人やばくね?

二 ね、まさか全勝ちゃん相手にアソコまで立ち回って挙句に、初登場なのに五強の四人を陥落させてるしね

三 というか、あいつ五強を陥落寸前までに追い込んでるの気づいてない説がない?

四 ……ありえる…というかアイツ……世界一と戦っているのに…なーんかテンション上がりきってないっていうか…

一 あー、確かに…どっか無理矢理ボルテージを上げてるけど何だが本来の戦闘を楽しめていないって言うか

三 あ、思い出した…アイツの戦闘スタイル本当は……








「あー、もう辞めだ辞め!」

相手が此方に攻めてこなくなってテンションを上げきれなくなったので本音を語ることにした

俺の戦い方は本来こんなお行儀よい戦い方ではないのだ

今日は衆目もあるので多少わかりやすい戦い方をしているが

本来は




アイツの本当の戦い方は




超接近戦で泥試合が好きなんだ




超接近戦でいつ死ぬかわからない高揚感を感じるのが一番楽しいのである

そうして岩から飛び降りる

落下ダメージをいくらか受けるが最早構やしない

刀を逆手に持ちながら地面を砕く勢い激しく踏み込みをしながらゲージを消費して高速移動をする

先刻まで必殺技を連続で発動していたが

本来は必殺技に頼る戦い方は嫌いなのである

そうして全力で突進して来た俺を迎え撃つ為に武器を構えて振り抜いてくるが

武器の上を通り抜けて首に足をかけて相手に攻撃をかます

本来は自由にそして接近戦で戦うのが好きなんだよ!

そうして相手が困惑している隙に

拳を叩き込む

最早武器すらどうでも良くなって来たが

刀が無いと困るシーンというのは確実にあるので握っておく

そうして相手が少しずつ少しずつ焦りを見せ始めたころ

一瞬表情が引き締まったと思った瞬間に

大地がひび割れた

一瞬何が起こったのか把握できなかったが

ようやく相手の攻撃で大地が波状にひび割れたのだ

そうして相手が攻撃を繋げてこようとしているので一旦防御陣形を取ろうとすると

今までに無いほど奇天烈な動きで混乱している隙に鳩尾にとんでもない一撃を放り込まれる

「ガハ!!」

VRであるはずなのに内臓が終わってる気分を味わえるとは

最近のVRゲームはすごいね

と皮肉っているが………コレはまずいな

どうやら俺も相手の本気を引き出してしまったようである

アレが相手の本来の戦い方であるならばあの奇天烈な戦い方に完全に対応しきれなければ

俺は負ける

……いいねえ…このひりつきいつぶりだ?

「さあ?こいよ?」

そう言って相手の攻撃を誘う

そうすると相手は僅かに体を揺らしながら完全に視認できない速度で此方に迫ってくる

そして直感で体を斜めに引く

すると相手の驚いた顔がよく見えた

「……お前の攻撃のタイミングは何となくわかるんだよ」

何故かは知らないけど

全く…こうやってると今度は格闘ゲームを買おうかなって思っちまうだろ

そんな馬鹿なことを考えながら相手に拳を振るうと

相手の体は一瞬上空に浮かび上がってフラフラとしている

そこに迫撃をかけると

相手は一瞬攻撃を喰らいつつも

此方に喰らい付いてくる

そして俺はその攻撃を捌きつつ攻撃をかましていくが

相手の攻撃は徐々に俺に当たらなくなってくる

俺のボルテージも少しずつ上がって来ている

そろそろだな

「スキル【龍王顕現】」

自身の体から炎が出るがコレはスキルの影響である

この能力【龍王顕現】はかつて倒した龍王の能力を自分に顕現することができる

そして…身体能力を一時的に三倍に引き上げることができるが

普段使いは決してしない

何故か?一度発動すると自分の体が燃え尽きてステータスが半減するまで能力が決して途切れないのだ

全くもって迷惑な能力である

レベルが上がってただでさえ上がりづらいのに…そこでステータス半減というクソ仕様を誰が使いたいかという話である

まぁ…今回の大会では特別仕様らしいのでデメリットがゲームの方でも出てくるなんて仕様はあり得ないと一応は信じている

…まぁ、あったら最悪だけど

そして全身に炎を纏いつつ相手に攻撃を加えていく

この状態になったことで更に相手の攻撃がよく見える

今までは相手の攻撃が点でしか見えなかったのに

線の残像で見えるようになってる

本来なら全く誇れることでは無いだろうが

俺にとってはそれなりの進歩である




しかし…順調ということは逆に言えば危険でもある

順調であれば人は簡単に油断して揚げ足を取られてしまう

そして、それは現在の状況でも成立してしまうのだ


あの〜すいません、某鳥頭ハシビロコウとメタグロスに常々進化したそうな作者さん

テンションファイターについてご教授願えるとありがたいです

(絶対叶わない願いだろうけども)

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