逃げたい!
逃げたい
さてそろそろ夢から覚める時間である流石にそろそろ自我を取り戻さないとまずい時間である
なにせ今現在俺が取り囲まれている現状がどれだけ奇々怪々であろうともせめてしっかりと意識は持ってないといけない
「あ、そいえば………混乱しているところ悪いんだけど」
「まーた、何か問題でもあるのか?さすがに多すぎやしないか?俺がパンクすんぞ?」
そういうと妹が非常に申し訳なさそうな顔でこちらを見つめながら
「クイーンズブレイドの出土要請が先日………」
あ、言いたいことは理解した最初に銀ってついて魂って最後につく題名の漫画の主人公なら通常運転で拒否している奴だ
「……俺こう言うの多くない?」
「……しょうがないじゃん一か月寝込んでたんだから」
「………ちょっと待て」
あれ?俺まじでやばくない?俺気づかない内に一か月睡眠合宿を行っていたのかな?
「クイーンズブレイドの依頼はどれくらい来てたの?」
「十件………他の人と協力して解決したけどこれ以上本人が出てこないなら除籍も普通にあり得るって」
………マテ………俺どれだけやっちまってるんだ?
「なんか、すまん」
「いいや、大丈夫…まあ今回は仕方ないけど寝込まずに力をふるう方法を何とか習得しないとね」
確かに、というかソレが本来俺の急務なのでは?
まあ………今回は流石に忙しすぎるからパスで
「それで…どんな依頼が来ているの?」
「あーそれが少し珍しいタイプで……『潜入』らしい」
…………………
「ちょっと待て俺が入ったのは王国守護の戦闘集団のクイーンズブレイドに入った記憶が確かにあるのだが?」
「うん、間違いないね……まあ確かに潜入は中々珍しいけども……まあ何でも屋みたいなところもあるし、こういう依頼も珍しくもないんじゃないの?」
なるほど……けどそうなると
「私たちの依頼は『吸血鬼騒動』『怪獣決戦』『死屍累々』『革命戦記』……」
「ちょっと待て……どこのラノベだ!?」
思わずそう呟いてしまったがどうしても言わずにはいられなかった確実にラノベのタイトルに出てきそうなタイトルのそれをなんで真顔で言えるのか俺には正直気が知れなかった
けれど妹は慣れたもので
「わかる……私も最初は驚いたけど十件もこなせば慣れてくるよ」
そういう妹の顔には何処か哀愁が漂っていた……どうやら依頼の件で一番苦労していたのは妹なのかもしれない
そうおもいながら見つめていると
「まあ、今回は『潜入大作戦』っていうまだマシなネーミングだから……今度立案者を見つけたら殴り飛ばさないと気が済まないけどね?」
「お前が殴ると漏れなく川を渡るわ」
そう言ってやめるように促すが如何せん全身から溢れる出る怒気が完全に隠しきれていない
本当に疲れていたのであろう
「本当にお疲れ様」
そういって頭を撫でていくと妹が全身をビクビクと痙攣させていく
「?」
疑問に思いながらスルーしておくと
「そ、そういえばお兄はそろそろ此処でくらして一月経つよね?」
「ん?気づかないし実感は皆無だし忘れがちだけど……お前が言ったことを鑑みればそうだな」
「じゃあステータス表を開いてみな多分面白いことが起きてるよ」
そういわれてステータス表を開いてみると
種族名:地龍(上位龍神『ハイ・ドラコニア』)
名称:未詳 Lv.168
Status Point
HP:100
VIT:100
ST :200
AGI:200
MND:145
MEN:0(刻印の影響で魔法関連はとことん使えなくなった)
MP :0(上に同じく)
HIT:230
INT:170
DEX:170
STR :170
LUK:195
魔法
【ガイアの申し子】
(重力・鉱石・地脈探知・全方位感知・)
大地操作
【暴食者】
捕食・吸収
【闇魔法】
闇操作・闇感知
【ノア】
万能情報・万能感知・鑑定・気配察知・情報偽装(神)
【年齢操作】
skill point,0
『スキル』
『阿修羅観音・悟』
『オーバードリフト・改』
『infightingー抜重』
『鬼籍』
『月面観測』
『無明の舞』
『エンチャント:フレイムロード』
『冥戦上のアリア』
『グランドダイブ』
『ヘルメスブーツ』
『オーバーフレイム』
『ステップダンス』
『六艘飛び』
『カウンターカタパルト』
『メテオスマッシュ』
『ドリルスピアー』
『月面思想』
『褐色女帝』
『臨界突破』
『円回転』
『炎顕現』
『大龍は影を抱かず』
『影落とし』
『影闇潜水』
『暴刃乱獄』
『罪深きを斬るは罪を纏いし者』
『蜿々閃武』
『銀兎疾駆』
『英雄の夢見』
『荒波』
『拳の道』
今まで通り完全におかしな感じのスキル数であるが一つ見慣れない文言が存在する
「【年齢操作】?」
「…お兄はソレなんだ」
珍しく興味深げにこちらをのぞいてくる妹の視線に一瞬怖くなって後退りをしながら顔をひくつかせて質問してみる
「これってどういう事?俺ずっとグースカ休眠してただけなのに何で魔法が手に入ってるの?」
「…それはこの世界の神様?が親切な人だからだよ」
意味わからんわかるように説明してくれ
そういう俺の言葉がわかったのか苦笑しながら
「…まぁ、簡単にいうとこの世界に生きる人たちの救済処置かな…なんせこの世界は年がら年中戦争してるからね…戦争を生き残るためには力が必要…けれどこの世界の住人が全員が全員力を持ってるわけじゃないお兄や私やソフィアのように何でも一人で簡単にこなせるようなオールラウンは世の中には中々いない
だから…というわけではないけれどこの世界の神様とある贈り物をした」
「贈り物?」
「それが贈与…ギフトだよ、この世界で一月生きた人物にランダムであっている能力を授ける
これを行う事で世界の死傷者数はかなり減った…まぁ戦争は過激になったけど」
そういう妹の顔には疲れたとありありと書いてある
妹はこの世界に20年以上生活しているのだ
戦争の一つや二つは日常茶飯事であったろうに日本と同じ感性を保てているのはある意味で奇跡であったのかも知れない
「…ん?どうしたの?」
「いんや…なんでも」
そう言って自分の能力を慌てて見直す
【年齢操作】
自身とそれ以外に5秒以上触れることによって対象の年齢を操作することができる
心臓と顔を掴んで30秒掴むことができると対象を転生させることができる
尚能力の発動中に下手に動くと能力のカウントはリセット一からやり直しである
うん、クソゲー
何でこんなにムズイ条件をつけてくるのかな?
だってこれが相手に接触しているという条件ならまだやりようがあった
しかし…五秒の接触は戦闘中に相手は壊滅的におかしい
何せ戦闘中に5秒も止まっていれば簡単に蜂の巣になってしまう
しかも俺の能力の【命の源泉】であればそれも耐えられるかも知れないが
それをやってしまうと俺の能力が簡単に相手に漏れてしまう
全く…確かにこれは強力な能力であるがこれを使うには中々悩むな…
そうして相手を魔法を睨みつつ
まだ扱って無いスキルの方に視線を飛ばす
完全にどれもこれもじゃじゃ馬感が激しいのは決して間違いではないだろう
何せ俺だってこれをみた瞬間に身震いを起こしたのだ
それだけ強力だがデメリット大きいのだろう
そうして一瞬悩んでから【ノア】に聞いてみる
〈……恐らくですが殆どの能力がまだ扱えない領域でしょう、更にこれらは一切扱わずに進化して行ったので一度全てを最初のスキルから進化させて統合させて行った方が確実に近道である上に強くなれます〉
おうおう…マジか…これだけあるのにお預け?
終わってる
しかも手数が全然増えない
何せ今ある武器は刀一つという悲壮な現実
しかも刀この世界にないはずなのに何で当然のように落ちていたのか謎である
まぁ…その謎もそのうちわかるでしょ
そう考えながらぼーっとしていると
〈もう一つ伝えておくと…スキルと魔法は連結可能ですよ?〉
……ちょっとまでワンモアプリーズ?
〈スキルと魔法は連結可能ですよ?〉
………スウウウウウウウウウ!!
「マジかよおおおおああ!!」
「???」
いきなり神妙な顔をした兄が叫んだのが奇妙すぎるのか隣の妹は何故かきょとんとした顔をしながら此方を見つめてくるが
無視だ!
無視!
それより魔法とスキルが連結可能ってどういう事だ!?
〈簡単に説明しますと
炎魔法+打撃系統のスキルを連結すると
炎の〜〜というスキルになります
コレは魔法とスキルの混合体なので貴方には使えませんが
魔素が絡んでくる魔術ならば可能でしょう
まぁ…魔素を使う魔術とスキルの融合なんて聞いたこともありませんが恐らくそれなりの威力と能力は誇れるんじゃないしょうか?
そして、これには一つ決まり事があります
この連結は殆どの場合一度連結してしまうと元には戻りません
占い師などに頼んで能力を分離してもらうことは一応可能ですがかなり高位の占い師に頼まなければ分離できないので殆どの場合は不可能であると思ってください
そうして…もう一つはスキル同士の連結です
これに関しては簡単です
『スキルの連結は5つから』です
これはスキル同士の連結というのは相性というのもあります
そもそもスキルと魔法の違いは体の内外で巻き起こるかという大きな違いです
確かに貴方の能力の中には外で外的要因をもたらす能力もありますが
それは『内部で発達させた結果表面に現れた』というのであり
魔法とは根本から違います
そしてスキル同士の連結は一人ではできない上にスキルポイントを消費します…これは極限まで極めてからやった方がいいでしょう〉
…なんかすっごい設定がポンポンが出てくる
(あれ?俺ってスキルポイントなくね?)
そう思っていると
〈スキルポイント何もレベルアップの瞬間にだけもらえる物ではありません
スキルの発現に応じて手に入る物でもあります〉
この世界は何かと便利だよね
…ここまで来るとわざと戦いやすい環境を用意してんじゃないかと疑ってしまうけど多分気のせいだろ
異世界だし…そんなん気にしたら全部の世界は戦争しなきゃいけないのか?って話になるから少し無視しよう
そうして自分で洗脳をかけつつ自分のスキルをどういじってこうかウキウキしながら見つめる
ーーーーーーーーーー
相手が小太刀に持ちかえるという衝撃が完全に抜けきらず少し呆けていると外からまた乱入者が来そうになった
タイミングよく前の掲示板から大きな音が放たれる
[ビービービー!!ポイント集計時間終了!それでは結果を表示します!]
……何の話?
どうやらただ単にPvPをしていたわけではないらしい
あれ?ならもしかして俺物凄い迷惑なことしてなかった?
だって周り観戦してたんじゃなくて手を出してなかったっていう状況にも捉えることができる
あれ?もしかして俺物凄い横槍入れちゃった?
もしかして完全ヤバいやつやん!?
そう思って二人に謝罪を入れようと思って後ろを振り返ると
後ろの二人は完全に笑いながらこちらの肩を叩いて大笑いしている
「あっはっはっは!!いやーまさかあのタイミングで乱入してくるなんて誰も予想してなかったわ!しかもその職業で戦うなんて全く予想してなかった!」
「確かにな!!俺だって最初完全にネタビルドだと思ったら下手な対人プレイヤーより完全に動けているから笑ったよ?お前重力判定切ってるの?ってな?」
……あれ?なんか俺知らず知らずのうちに話に組み込まれている判定になってない?途中からしか聞いてないけど
どうやら俺の職業は完全にネタビルド扱いになっているらしい
「あ、あの…すいません…ネタビルドってどういうことですか?」
そう言って下手に質問すると
「「え?」」
「え?」
「「…え?」」
「え?」
暫くお互い「え?」合戦になった
そうしてお互いしばらく驚いた結果
「…もしかしてアプデの情報みてないな?」
「……このイベントも珍しく街の方が五月蝿いなって思って入ってきただけで何が何だか全く理解してません」
「…よく乱入してきたね…君」
そう言われると俺は何も言い返せないんですよ旦那
「…というか、あのアプデ情報を見ないでこれをプレイとかありえる?」
「多分ですけどネットでアプデ情報とかは仕入れるのでソレに載ってないで見過ごしたらあるいは」
「でも職業再選択の通知は必ず来るはずだけど」
「???」
「あれ?もしかしてみてないパターン?」
「…はい」
「…こういうウィンドウ何だけど」
そう言って目の前の親切プレイヤーはスクショを表示してくれた
画面の中心にデカデカと『職業再選択』という文字が出てきている
「このウィンドウもしかした外でドラゴン相当してる時に『邪魔!』って言って削除して、そのあと表示させれなかったから『大したもんじゃないな』って切り捨てた可能性が大きいですね
忙しくてかけなかった!
すいません!次こそステータス描きます!




