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戦え

ユグドラシルへと確実に人生最高速度で向かっている

一応世界樹の方向は理解しているために方位磁石が無くとも走り抜けられているわけではあるが

一応言っておく

目的地のわからない爆走ほど足に来るものは存在しない!

というか、今現在も何回か足から崩れ落ちそうになってしまう

けど……此処で崩れていては長が自分の持ち場にいないとわかったアイツらが爆速で此方に突撃をかましながら俺のゴブリンの長を倒す未来が割と簡単に想像できる

全く怖いことになっている

本来であれば俺はあに場所を制覇できていたのであろう

何せ幾ら頭数が増えようにも烏合の衆達であれば掻い潜って首を掻き切るなぞ最早俺には朝飯前の十倍くらい前である

しかし獲物を目の前で横取りされて黙って引き下がる俺ではない

ちなみにドラゴンのVRゲームで本当に天文学的な数字を引き当ててエンカしたドラゴンを釣りされた挙句に全部とられたときには俺の全力で地獄を見せてやった

やってることが害悪鬼畜の聞くだけで鬱になることは間違いない方式でやっていたので漏れなく運営からペナルティを喰らってしまった

ちなみにその釣り泥棒は次の日からログインしてこなくなりました

頭の冷えた今だからこそ言えるけど…………少しやりすぎていたかもしれない

けれども………コレから俺が身を投げようとしているのは無限の沼だ

入るのは簡単…出るのは無理

一方通行…決して振り返ることも立ち止まることも許されない狂気の世界

俺の中の理性が叫ぶ「入りたくない」

俺の中の感情が叫ぶ「まだ死にたくない」

俺はそのどれもを否定する

人生は結局のところ生きるか死ぬかの紙一重

平和的にいき何も考えずに死ぬのは酷く楽であろう

だが…ソレでは自分を救済できない

俺は前世では自分を救済しきれなかった

けど…この世界では醜く欲望が重なり合いソレを奪う為に誰も彼もが動いている…ソレなら俺も…

っと、久しぶりに馬鹿なことを考えてたわ

そう思いながら自分の無駄な思考を弾き目の前に近づいてくるユグドラシルに向かって大きく跳躍する

まるで荒廃して見るも無惨な姿になった世界を嘆く様に根本かは折れている世界樹は今も悲鳴を上げる様に全身を炎に包ませる

…世界樹が燃えてる世界って割と終わってるくない?

そう思ってしまう程度には世界樹と言うポジションは何処の世界でも重いのである

昔読んだ作品の一つに世界樹が魂の世界と交信して蘇生魔術の材料であった筈だ

今度研究してもらおうかな【ノア】に

〈…世界樹を研究対象として見ている貴方を不敬と言えば良いのか、好奇心旺盛といえば良いのか〉

何だろう…すごい久しぶりに皮肉られた

…全く今回に限った話じゃないけど【ノア】って随分陰湿な性格だよね

表立って悪口を言わないところを鑑みれば頭は相当良くて切れるであろうという事実が確かに見え隠れする

まぁ…何が良いのか俺に協力してくれてるけど

コイツは一体何処から来て何処に俺を連れていくのかな?

まぁ、無駄な考え事はコレくらいにして

今から相手を吹き飛ばす為に動きますか

どうやらゴブリンたちの中央部の場所に長たちが集合していたことに気づいていて集合してきているらしい

全く…勘が鋭い奴らには憧れるよ

俺は全くそう言うのがないから能力と感覚で補うしかないのだ

そうして世界樹の枝を掴みながら一番上に登って

「………ゴブリンたちの陣形は奇妙だなとは思ってたが…こりゃあ少々面倒な陣形を組んでいるな…」

これはゴブリンが…仲間が死ぬことを前提にした陣形である

個々に分裂した個隊・中隊を配置において中心いるゴブリンの長が銃弾で作戦を告げる

効率だけを考えれば極めて効率的な作戦である

そう…効率だけを見れば

これをする時のメリットは広い範囲を攻撃できること

デメリットは自分の仲間が危機に遭おうが見逃して戦わないと自分の身も危険に晒されてしまうことである

そして…コレだけの戦乱なのに俺はまだゴブリンが倒れた所を見てない

どう言うことだ?どれだけ強力なスキルが奴の後ろに隠れていようが必ずデメリットが存在する筈だ

俺の事前情報では【指揮者】には超・強力な統制と回復力を備えているものではなかった

……何か魔道具の力を使っているのか?

魔道具には時々馬鹿じゃねえのと思う物を作っている

某猫型ロボットが所持している銀河を吹き飛ばす爆弾や物を増やす道具

…どれもコレも使い方を間違えればソレこそ人類の姿形が消えてなくなってしまう

人類はそう言う物を簡単に作り出してしまう

しかし…ソレならおかしな話だ

現在【ノア】に戦場全体を探らせているが魔道具の反応は一つたりとてないらしい

コレだけの戦争地帯で魔道具の反応が存在しないのはある意味で変であると思ったが

この戦場で全ての魔道具を持っていたのはエルフの一団らしく

エルフの一団は此処から見ることが出来るほど積み上がっていた

リュエルさん…妹よ…お前らは少しは情けって奴をかけてやれよ?

一応エルフだぞ?ファンタジーの一番の代名詞だぞ?

エルフと言ったら森の奥深くに潜んで人間嫌いって性質があるから野原にでて戦争に明け暮れているって所を見てしまうとだいぶエルフ像が根本から折れる気分だわ

まぁ…多分エルフの一団は集団でいられたら飽和攻撃とか面倒臭いことになりそうな予感がするからああやって多少厳し目に対応したのもしれない

…俺がやってたらああはなっていなかっただろう

結局のところ俺自体にそこまで火力性能は持っていない

どちらかと言うと継戦能力の方が高い

だから全力砲撃が脳天を貫こうがこうして動いている

最早人として終わっているという感想は一切要求していない

と言うか脳天にくらったのは凡ミスでエルフの長の魔法発動を予見できなかった

あ、結局俺の凡ミスだわ(どうして逃れられると思った?)

そうして一瞬また必要のない馬鹿を考えながらゴブリンの長を探す

アレほど狡猾で強力な武具を所持しているのだ…きっと同族の中に隠れながら此方を崩す機会を伺っているのだろう

…そして此方には奴を炙り出す有効な手段を俺は持ち合わせていない

否…性格には相手から視認を出さずに探る術を持っていないと言う事実である


前までの俺ならそう言っていたかもしれない

今手に入れたコレ…銘は知らないがコレを持った瞬間に能力が何となくだがわかった

…これは恐らく俺の能力と非常に相性が良い

今現在こうしてアイツを炙り出すために能力を扱える

「喰らえ…乱せ【闇魔法 闇喰い】」

そう呟くと太陽被さる様な黒い球体が出現する

そうすると白たちは一瞬で何が巻き起こるかを把握したのかすぐに戦線離脱を図る

最初は敵が引いていくのでゴブリン達は喜んでいたが時間が経過するに連れて少しずつ少しずつ大きくなる闇の球体に恐れをなしたのか一瞬全体が静まるが既に遅い

ゆっくりと球体が地面に降り立ち

全てを喰らう

「…………!!」

周りの空気も含めて全て取り込んでいるので闇の球体に入る前にどれ程酷い顔になっていようが全く音が届かない

闇の中と外は隔絶されており触れられれば体力が奪われる

体力は何を持って奪うのかは知らないが

そして…取り込んでいる最中は空気ごと取り込むので声すら届く前に中に放り込まれるのだ

逃げることも避けることも考えることもできまい

しかし…これに見事反応してのけた人物が一人いた

ゴブリンである

身なりは最初に見た時よりも貧相で、コレが長と知っていなければあまりにも矮小で弱そうな姿に誰もが油断していただろう

しかしながら…俺は一度コイツの策略にハマってしまい死にかけていたのでどうしても警戒してしまうが

警戒しないで無駄に死ぬより

警戒して死ぬ方が幾分かマシである

え?警戒して死なないのが一番?……俺が物事を死なないで解決できるのは奇跡だよ

S級試験の時だって脳内では完全に回避できていたけど肉体の方がついてこないで4、5回は死んでるから

VRとの弊害は此処だよね

前世ではフルダイブ型のVRが発展していてヘッドギアをつけて両腕と両足にお弁当箱を閉じるときに使う楕円形のバンドをつけて脳内から体に送られる電気信号を読み取って動いてるらしい

一応俺は追加で首につけるやつも買っていた

人間の体が動くのは何も脳から命令から命令されて動く時だけじゃない

脊髄反射でも動く…だから首に脊髄反射を感応するデバイスをつけることで、より滑らかに人間の反応へと近づける

そしてフルダイブ型のVRの利点は『脳内の動きをほぼノータイムで動かせると言うことだ』

人間の体というのはどうしても頭で思考して、ソレからワンテンポ挟んで行動に移る…ということが多い

そして俺個人的にはソレはかなり致命的に面倒臭いと思っているのだ

自身が思っている行動が自分が想定しているよりも遅く出るのだ

これは完全に体のスペック負けである

何せ前世ではフルダイブVRという反則技を使って戦いを繰り返していたのだ

リアルの戦闘とかつての経験を重ねるのは何十回も戦闘を繰り返さないといけない

しかも最初期の頃にアザトースと言うクソチートと戦ったのが更に悪かった

自分でも想定外だが急に強敵と戦ったことで自分の体に無意識のクセがついてしまった

これによって更に自分の理想の行動からかけ離れてしまう

結局自分の体のスペックを恨むことにはなるのだが

こう…頭の中の行動に結局数テンポ遅れながらでしか戦えない

動体視力や五感に関しては確実にアザトースを超えている自負があるが

結局見えるだけで行動には移せない…全く問題の限りしかない

……さてはてコイツは一体どんな攻撃をして此方を撹乱してくるのか

そう思って眺めていると相手は服の下側から短剣を取り出してくる

最初は「あれ?もしかしてマジで長じゃない?」と思ってしまったがよくよく考えれば拳銃は魔力を使って色々とやっていたから本人の魔力が尽きて仕舞えば使えなくなってしまうのであろう

そう思い拳を構えながら近づいていく

相手が短刀を扱うのならば刀で相手するのは少しアレだと思う

恐らくだがコイツは持ち前の俊敏力に一番似合う武器を選択してきたのであろう

しかし…俺はまだ刀は扱い慣れていない

VRで感じる武器の重さと実物というのは中々違うもので簡単に言えば軽いだろうと思って持ったら意外と重くて振り回すのが難しいと考えている今日この頃である

そうして拳を構えつつ闇は解除しない

此処で下手に武装を解除すれば相手は攻撃箇所が増えて更に苛烈に攻撃するであろう

何せ巨大砲撃を目の前から喰らってもピンピンしていた輩なのだ下手に加減して延長戦になれば確実に相手の方が不利な戦いになるのは確定的であった

そうして相手がいきなり短刀を繰り出してくるので顔を横に倒しながら相手の短刀を奪うべく相手の手首を掴んで膝で武器を話させようとするが

相手は一瞬で体を空中に回せて空中で複数回回転して此方の高速を逃れる

うん…本当にゴブリンって何なんだ?俺が知っている限りのゴブリンってこんなに戦闘能力が高くないはずなんだよね

……何だろう俺初めてゴブリンに対して確かな恐怖を覚えた

そうして相手に心の中で僅かに恐怖心を抱きながら弱点が存在しないかを探していく

相手は完全に速度タイプという感じで

此方に向かって息もつく暇もなく攻撃を繰り出して此方に何も行動させない

という手法をとっているだろうが

俺からしてみればまだ欠伸が出るほど遅い

恐らく…銃弾並の速度は出ているのだろうが昔もっとヤバい奴の攻撃を何十回も回避していたことがある俺にしてみれば遅すぎる攻撃を何回も何回も繰り出してきているにすぎない

…もしかして俺っていらない警戒をしすぎた?

最初のときに砲撃で面食らってしまったからかなり警戒心を強めていたが恐らく相手は此方に攻勢に出れるほど体力は残っていなのであろう

そう考えるとこのまま戦って相手が潰れるのを待つのもある意味で立派な戦術であるな

はてさて…どうしたものか

そうやって戦いの勝ち筋がかなりはっきりと見えたことで幾らか落ち着いて考えられる様になってきた頃

「グケガケ!!」

と謎の声を発しながら此方に向かってくるゴブリンに対して落ち着いて拳を繰り出そうとしていると

相手がいきなり短刀を人差し指と親指で挟む様に持っている

一瞬コイツは何をしているんだ?と思い警戒して短刀を注意深く観察してみるが特に能力が隠されているとは全く考えられない

そして…もしソレが隠されていたのならば確実に切り札なのでこんな隙もないところで使ってくるなど本当にありえない

一体…どういうことだ?


いやー、一日で久しぶりに二作かけてすっきりしました

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