空に届け
そして空気感が完全に微妙な感じになっている時クインが
「ちょっと良い?」
そう言ってくるので全員がその場の空気感を直してくれと言う意味を込めて
「どうぞ」と言った
そして彼女は少し迷った後に
「君…本当に異世界人?」
そう謎発言をかましてくるので苦笑しながら
(え?何でバレた?)
そんな風に心の中で考える
え?俺が異世界人ってバラしたのは…妹、白、音山、鈴山、ヴィオ、白黒露、邪ソン、『蒼』……うん、意外と漏らしてたわ
そんな風に考えながら一瞬クインの顔を見ると相手はほぼ確信的に此方を見ているので
「…そうだよ?俺は異世界人だ…まぁ、できれば漏らしてほしくないけどね?そこんところは其方の自由にして良いよ?」
そう言いながらクインの方を見つめると一瞬何かを考えるかの様に俯いてから
「……其方の誠意に感謝して此方から自主的に漏らすことはないと証明しよう…そもそも漏らしたところで両方にメリットもデメリットもないけどね…」
そう言われるが…あれ?本当にメリットもデメリットもなくね?
けどなあ…何となく漏らしたらダメっていう感覚がある
コレは俺が異世界人だからこその感覚なのか…もしくは?
そんな風に考えていると
「…ソレで、貴方は名前と顔を出しますか?」
そう言って女王が聞いて来たので一瞬コイツ何言ってんだ?
そんな風に考えながら唸っていると
「…つまり、私のお兄は強すぎるから顔出しされると色々めんどいからやるなら徹底的に顔隠せってことね?」
そんな風に妹が言ってくるので全力で惚ける
「……お前…何言ってんだ?」
そういうと全員から逆に疑問の目を向けられる
いや…何でその目を向けられるのかわからんわ!?
そう言いながら逆に疑問の目を向けると
「……よし、わかった一応説明しとくけど」
そう言ってどこから取り出したのかホワイトボード
………ちょっと待て
「お前ホワイトボード何処から引っ張って来た?製造されてないだろ!?」
そう言って食いかかろうとすると
「は〜い、今は一旦黙ろうね?」
そう言って圧に負けて黙る
解せぬ、極限まで解せぬ
「まぁ…簡単に説明すると、お兄…目立ちすぎ♪」
あれえ?何だが凄い馬鹿にされてる気分!
「…どーいうこと?全く意味がわからん、死ぬ気で戦ったのに怒られなきゃいけないのか意味がわからん…」
そう言って抗議しようとしたら
「クイーンズブレイドの試験全員一本抜き…コレいつ以来の快挙だと思う?」
そう言われて一瞬悩むが
「……まず俺はこの国の歴史知らんぞ?」
そういうと妹はƪ(˘⌣˘)ʃと言う顔をするので取り敢えず殴ることにした
「んで…むかつく顔は地平線の彼方に吹き飛ばしたので何年以来の快挙なんだ?」
と女王に質問すると非常に気まずそうな顔をしながら
「…この国建国以来初の快挙…」
………オウ、ジーザス?おうおう……ちょっと待とうか?
「……いや、この国の奴らやる気なさすぎだろおおおおお!?」
そう叫び出すと
「いや、貴方が強いんですよ!?そもそもS級を子供を遇らう時点で貴方の強さも大概ですよ!?」
「いやいやいや!?バーサークロボットやグングニル…ギルマスの奴らが強いのは確かに認めるが…ソレ以外のS級は正直問題外だったぞ?だって簡単に省略しちまうくらいだったからな!!」
「省略何の話です?」
「気にすんな…ソレでも弱いわ!アイツらアザトースと比べると月とスッポンだわ!」
「何で月とスッポンを引き合いに出したのかは知らないですけど…そもそも…あの鬼畜論外を引き合いに出す方が間違ってんですよ!!あれと遭遇したら人間社会では神様から『死ね』と告げられてるってことですからね!!」
「いやいやいや、アイツは自分の興味に従うタイプの人間だから一定の強さを示せば自分から満足して帰るよ?」
「え?そうなんですか?初めて知りました」
「俺の場合はソレのお陰で帰ってもらった…でもソレまでが死ぬほど怠かった…そうだな遊戯王マスターデュエ◯のプラチナ行くまで滅茶苦茶苦労すんのとおんなじかな?」
「…何ですかソレ?」
「…コレはマジで気にしなくていい、でも俺がバケモンと戦って来たというのもあるけど…この世界のS級の奴ら普通に弱いぞ?なんせ俺が適当に戦っても勝てる相手なんだぞ?」
「…ソレ、は……確かにS級は全体的に弱いんですよ…確かに人類という枠組みの中では強いのかもしれませんが結局人間という枠組みを超えた相手だと…クイーンズブレイドや一部のS級達を除けばS級達は本当に弱いですからね…」
「…うん、なんかゴメン」
「…いいえ…でも今回のことでわかったことは全体のレベルの低さです、今後はクイーンズブレイドの監修の元全体に特別指導と水準の引き上げを行なって更に人選をします」
「うん、なんか、うん、頑張って…」
そう言いながら少しドン引きていると
「…お兄が言い出したんだしドン引かないでよね…」
そう言われたので
「ああ…わか……え?お前いつからいたんだ?俺確かに地平線の向こうに殴り飛ばしたよね?ね
そんな風にいうと
「ふっふっふ!あの程度で私が地平線に行くとで…「実際は?」ふっ!戻るのがめんどくさいから飛ばされた勢いそのまま惑星一周して、この宿の扉を破壊して入って来た!」
何やってんねんコイツ
その言いたい俺の気持ちを察したのか少し下を出しながらごめんの構えをしてくるので今度は別の意味を抱えながら頭痛を宿していると
「……そうだ…アイツらどうなってるの?」
そう聞くと妹は
「王城に放り込んどいた!」
………………………………………………………
「ブフゥ!?ゲボゲボ!?」
驚きすぎて飲んでいた飲み物を吹き出しながら咽せた
「…お前!?何やってんだ!?」
そう叫ぶと女王は何処か疲れた様に
「…大丈夫です…彼女の奔放さは前から知っているので…もう慣れっこですし…彼女の行動は結局いつでも合理的なんですよ」
そういう女王の顔は本当に苦労人である
「……申し訳ありません。」
そう言って一抹の責任を感じながら女王に謝罪をしておく
「どうしてお兄が謝罪すんの?」
と当の本人はあまり理解してないが
そうしていると
「……あいつらってのは?」
そう話に入って来たのは鈴山であった
この話が始まってからずっと沈黙を保っていたので途中からいるか?と思いながら何回か振り返っていたが
まさか反応してくるとは想像してなかった
「…ああ、この国の奴隷達…ちょっとその中の一人に用事があってな」
そういうと白達が少しピリッとした空気を醸し出すので
「何?ウチのお兄に敵意出すとは良い度胸だね?」
そう言って妹が臨戦体制に移る
しかし白は一切敵意を収めない
というか…この二人の実力…どっちが上なのかな?
そんなことを考えたら多分国の一つや二つが消えるのを前提にしないといけないんだろうけど
そんな風に考えながら一瞬の硬直していると
「邪魔」
そう一言言って白が妹に殴りかかりそうなったので
「ちょい待ち!事情があるから!話を…ブべら!?」
止めようとした瞬間に殴り飛ばされた
解せん
「あ、そんな理由が…すいません…」
理由を説明すると音山達はわかってくれた
というか白も俺を殴った後は大分大人しくなっていた
まぁ、多少は罪悪感を感じてくれたんだろう
というか…妹に関しては白の強さを図るために敢えて煽っていたと言う疑惑が解せん
前世では大分論理的というか理詰めの思考をしていたが今はどこか戦闘狂の思考を持っていることが何処か否めないんだよねー
そんな風に考えていると
「……別に誰彼構わず戦うわけじゃないよ?私より強いかもしれない相手を見ると何か力試しをしたくなるんだよ!」
と妹は供述してたので額を全力でデコピンしておいた
そして白は
「…強そうだし…ソレに奴隷って聞いてあまり気分良くなかったから…」
まぁ…こちらの反応が普通だよな
なんせ奴隷なんて聞いて平然としている異世界人は前世で何かやってたのか?って考えても決しておかしくないから
まぁ…俺の場合は前世で傀儡の小説を滅茶苦茶読んでたから割と普通に奴隷がいる世界線ってのを知っていたから今は何とも思ってないけど
最初読んだ時はあまり良い気分しなかったからな
「ふううう……」
疲れた様に溜息を吐き出しながら椅子に座り込んでへたり込むと
「ん?どうしたの?疲れたの?」
そう妹が言ってくるが片手で大丈夫というサインを示しながら
「まぁ……取り敢えず、この国の奴隷の総員は何人だったの?」
そう言いながら立ち上がると
「うーん?一万位?」
……ピシピシピシ
そんな風に体が固まるのを確かに感じた
わーお俺の想像の十倍位多かった
一千人位なら目視で特徴的だから大分絞れると思ってたんだけど…
けど…一万かあ…探すのに死ぬほど苦労しそうだなあ
そんな風に考えながら歩いていると
「あれ?もしかして人数多かった?…じゃあ特徴教えてくれない?そうすれば私たちでソレなりに人数絞っておけるよ?」
そういうので今回はお言葉に甘えさせてもらおう
何せ連戦に次ぐ連戦で体の方がピークを迎えており
許されるなら一ヶ月くらい休眠をしていたいのだが
異世界に来たばかりの時に一ヶ月休眠をするのは致命的である
まぁ、あれだな学校の入学式と次の日と更に次の日を休んでしまったみたいに致命的であるな
そんな風に考えて
「じゃあ、頼んだ…特徴は……」
そうして特徴を告げた後に何かやることがあるかな〜?
と考えていると
「…今お話よろしいですか?」
そう言って女王が近づいてくる
いつもの何処か優しい雰囲気は消えており
別の…王特有の威圧感が体を支配していた
「…何の様ですか?私は現在少し忙しいのですが?」
そう少し口調を丁寧にする
恐らく此方が表の口調なのだろうと察していた
王女は普段何処か砕けて親しみを持ちやすい口調ではあるが
ソレはあくまで私的な場に限られている
そして現在はソレは適応されてないということ
此処では注意は払っているのだろうが何処に誰の目があるのかわかったものではないのであろう
そうした結果普段は何処か王としての風格を漂わせながら話すという習慣が身についたのであろう
そうして相手に言うと
「時間は取らせない…今回話したいのは其方の褒褒賞についてである…今回其方は我が最強の試練を容易く破った、ソレを考慮して他のクイーンズブレイドとは違い…少々多めの褒賞を渡したいのだが?」
そう言ってくるのは此方としてもありがたい
何せ…このお願いはソレなり頑張らないと手に入らないと思っていたからである
「…じゃあユグドラシルの領地を全部ください、少々広い領地が必要になってしまい…」
そう言うと女王は何処か困惑した表情を浮かべ…いや、悩んでる表情か?
「どうかなされましたか?あ、なるほど…その点については大丈夫です、今回は私がユグドラシルの領地を占領して私の領地に致します、ソレに支援などは結構です…ですが、その土地を一つの領地として独立する時には後ろ盾になって頂けると幸いです」
そう言うと女王の顔が少し晴れた
ふう、恐らくだが俺が戦争の手助けが欲しいって言うのを恐れたんだろう
まあ、この国も何やかんや平和だけど
結局はいろんな脅威に晒されている中…仮初の平和を保っているのにすぎないのであろう
そう思うと…この平和がとても愛おしく思えてくる
「……では、今度クイーンズブレイドの一人がユグドラシルの領地を制覇するために出立ちすると表明を…」
そう言ってくるので慌てて訂正しそうになるが一瞬間を置いてから
「女王…出立ちの表明は我々がユグドラシルに到着してからにしてください…下手に民衆に目をつけられると中々動きづらく…」
そう言うと女王が納得の表情を見せてくるので
理解が良い女王で本当に良かったと思っていると
「ねえ!お兄!…お兄が言っていた人見つけたよ!でも、本当にあんな子供でいいの?多分戦えるまでになるには相当時間がかかるよ?」
そう妹が言ってくるので
「…すいません、少々今日は立て込んでいるので今回はこれにて…次話す時はお互いに時間が許す限り話しましょう」
そう言って妹の方に走って行く
「…まさか、今回の褒賞にユグドラシルの領地を要求してくるとは…元々捉えどころのない人物ではあると思っていましたが…まさか、あの戦争地帯を好き好んで選んでくるとは思ってもみませんでした」
そう女王が呟くと側に控えていたクインは
「……けど、ある意味で彼らしい…彼は恐らく自分の強さを試したいのでしょう…ソレなら、あの戦争地帯は世界で一番正しい場所であるといえましよう」
明日…とうとう一章の完結!
ようやく!ようやく!だ!
一ヶ月で完結させるつもりが二ヶ月…長かった…




