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空に届け

体に静かに力がこもる

この感覚は「死」を感じ取ると何時でもそこにいた……通常時であればソレは簡単に消えたが

今は違う

心の臓を直接掴みこまれドライアイスを直接放り込まれたのか?と勘違いしてしまうほど体の底から震え上がる

アザトースの時は何処か現実味のない夢の中で戦っている気分であったが故にこれほどまでに恐怖を感じなかったが

元来俺は小動物のように怖がりなのであって此処まで恐怖と戦いながら戦場になど立ちたくないのが本音である

しかしながら相手は「敵前逃亡」を許すほど甘くないのも重々承知している

今現在僅かに膠着状態に陥っているが相手の方の武装からは絶え間なく殺気とも取れる凶悪な気配を感じ取れる

お前の鎧は呪われてるんか?そう言いたくなるほど相手からは凶悪で尚且つ禍々しいまでの気配を感じ取れる


「さて、と………」

もしかしたら俺は此処で死んでしまうのか?そんな内からせりあがってくる恐怖心を相手を倒したいと言う気持ちで無理矢理塗替え相手のことを真正面から見据える

すると相手は見られているのがわかっているのか一瞬此方を見て挑発的な笑みを浮かべた、と感じると

「死ね」

単純な暴言を吐かれながら掴みにかかられたので一瞬驚愕はしたが僅かな逡巡の後掴みにかかってきた腕を一本で掴んだまま勢いそのままに投げ技を披露すると投げた相手の手に武器はなく一瞬の思考停止を経て上空から静かに落ちてくる死神の鎌を回避すると相手の手元に武器が落下するのか……と一瞬相手を蹴り飛ばさなかったことに対して後悔の念を僅かに抱いたがあそこで迷わず蹴りをいれていたのであれば

逆に掴みかかられて窮地に陥っていた可能性は皆無ではなく更に言及すれば相手はソレを狙っていた節すら感じ取れたひらいているいが

けれど相手の不思議なことと言えば僅かに目が開いていること以外全てが何も特徴がないのだ

本来であればそれなりの強さを持っていれば鑑定などをしなくとも相手の強さを推し量ることは簡単なのである

しかし相手は何処か機械的な双眸を此方に向けてきている

あまりよろしくない兆候であると俺は睨んでいるが

〈ええ、私もです〉

【ノア】ですら何か嫌な予感がするといっているのだ此処で相手を自由に動かせたら簡単に此方の動きを制御出来てしまうのでは?と言う本能的な恐怖を心の中で味わいながら笑っている膝を無理矢理奮い立たせて相手に向かって走り出すが

「!!」

この前の試合と違い相手に直接突撃を仕掛けないようになった

今までは自分の力を何処か過信して力任せに突撃するしか能がなかったが

今回は全速力で相手の脇を通り抜け残骸と化している相手の後方の岩山に助走+ジャンプの威力を加えて全体に粉塵をまき散らす

相手が何処より来るのかわからないのであればわかるようにする

例えそれが一瞬しか残らない証拠であったとしても見逃してやるもんか!

そう気を引き締めて壁に背中を貼り付けて観察する

すると相手の動く気配が一瞬消えた、と感じた瞬間には目の前には相手が現れているのだ

相手の思い一撃を何とか回避しながら辺りにまき散らした粉塵を確認してみると

「クソッ…………」

思わずそう悪態づいてしまうほどにはあまり知りたくない答えがソコにはあった

相手は一気にテレポートして近づいてきたのでは無い

ただ単に歩いて此方に近づいてきたのである

粉塵がソレを差し示していた

が、俺からしてみると事実が判明した今でも悪い夢でも見ているのでは無いか?と思ってしまっている

何せコレが事実なら俺は………

真正面から近づいて毎回攻撃寸前までその存在に気づいていなかったと言う恐怖の事実が待ち受けているのだ

攻撃を回避して左手で地面を僅かに触れながら着地するが

瞬間僅かに地面が揺れていることに気づく

「しまっ……!!」

相手の目論見を察した瞬間に地面から待ち伏せをしていた大地の龍がこちらを喰らわんとして隆起してくる

おかしいとは思っていた……!!

最初に出てきた龍はいつの間にか消えていたが存在自体は完全には消えていなかった!

「……全く…地雷式なんて趣味がいいじゃ無いの?」

そう言いながら体に巻きつけられた龍の拘束を逃れようと僅かに動いてみるが

「ん……」

僅かな動きに反応して更に拘束が強くなる……コイツ俺のこと殺す気じゃね?

そう考えるが流石にあり得ないと考えて此処から逃れる方法を考えなけ

「うおおおおおおおおおお!!!」

………前言撤回

相手は俺のことを確実に殺しに来てるし

更に言えば知能はゴミクソに落ちているらしい

俺を捕らえたなら其処から出さない様に行動すればいいものを態々龍を破壊しながら攻撃してくるとは…

「けど……このダメージは最早看過でき……」

一瞬意識を失い一回転して地面に着地する寸前に目を覚まして相手を見据える

全く相手の底力がわからない……

「……………」

一瞬の逡巡をへて相手の方に突っ込んでいくが相手はまるで何処に来るのか完全に把握しているのかハンマーを事前に動かしているのだ

狙いは俺ではなく大地を穿ち目隠しをすることである

一瞬怯んだが恐れて後ろに下がるよりも前に出たほうが良いと判断して攻撃が来る瞬間を捉えられないなら最早予測して回避するしかないと思い一気に体を屈めると僅かに上をスレスレにハンマーが通り過ぎていく

そして相手の攻撃が終わった瞬間を狙いハンマーの柄を握って一気に回転させて相手を地面に沈める

相手は反撃の為に頭を上げるがすぐに片手を塞いでいるハンマーで沈める

そして一気に拳を叩き込んで決めようと画策しようとするが一瞬相手の体がぶれたかと感じると次の瞬間相手の体が消えた

「クソ!!」

そう叫んで後ろに足を回すが一瞬でハンマーで吹き飛ばされる

また意識が飛びかけるがすぐに立ち直る、が

「………………」

マズイ……これ以上イタズラに戦いの時間を伸ばしても次の一撃で終わっちまう

ソレを感じ取ることができる

何でか?もう意識が半分消え去っているのだ

そう考えて相手の行動を振り返る

・体をブレさせると此方に視認させないで移動する能力

・ハンマーの攻撃を喰らえば喰らうほど思考が鈍る

・ハンマーの攻撃は再生できない



………もう…勝てないかもしれない

そんなことは思ってない最後の一撃に全てを賭けて

奴がどうしても攻撃を当てさせない一箇所を穿つ!

そう考えて一気に体を加速していく

相手は大地を隆起か陥没させて此方の足を止めようとするが全てを事前に見切り最適解を出してから足を一気に踏み込んで最短で尚且つ体力を可能な限り温存して進む

相手はこの試合初めての僅かな驚愕をしている

俺をこんなんで止められると思ったら大間違いだよ

馬鹿野郎!

そう心の中で言っておいて一気に加速させるが

相手は静かにハンマーを構える

来る……!

そして相手の行動が一瞬止まったと感じた瞬間に相手の姿が完全に消え去る

………目で、五感で追うな

心で感じろ………

「「………………」」

来た!!

ハンマーの攻撃を一瞬で回避しながら相手の後方を取る為にハンマーに乗っかる

そして相手からしてみれば

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

叫べば叫ぶほど砲声が長くなっている気がするのは気のせいじゃないかもしれないが

相手は乗っかっているハンマーの柄を一瞬で回転させながら此方に攻撃してくる、が

そもそも前面に用は無い此方からしてみれば一瞬後方に回避する時間を作り出せれば十分!

そう考えて一瞬で背後に回り奴が嫌がった攻撃を繰り出す



が、奴はそれすらわかっていたようで………というか此方が背後に回ろうとしていたのを気づいていやがったな?コイツは

そして回避する間もなく顔面と地面がエンカウントする

そして相手はこの瞬間を待っていました!

と言わんばかりの禍々しい色をーーー元々ではあるがーーー更に醸し出しながら此方に向かって振り下ろしてくる

「ガハアアアアアアアアアアア!?」

重い……人生では間違っても体験しないような威力が全身へと走り抜ける

まるで電撃が全身を…………いや本当に走っているのかも知れないが今の俺には確かめる術が無い

全く……聞いてあきれるぜ

この世界の住人には負けないとか心の奥底で思いながら舐めプして最後に惨めったらしく全力で足掻いても相手には一矢も報えない

しかも最初から狙いはバレバレで

最後の最後に気を抜いて袋叩き人形とは笑えるな

………さて試験の終了どころか人生の幕引きの音が聞こえてきたな

全く……………油断してたとは言え此処まで一方的な試合になるとはな

予想できなかったよ

矢張り最初に地雷を踏み抜かなければ勝機はあったのかもしれない

溜息を心の中でしながら耳の奥で何かをとらえるがソレを識別して判断するほどの力は残っていない

そしてゆっくりと瞼を閉じる






「し、試合は終了しました!ギルマス!正気に戻ってください!」

そう司会の人が叫び続けるがギルマスと呼ばれる人物は試合開始とは比べ物にならない程の虚ろな目をしながらハンマーから大量の瘴気を撒き散らしている

厄介極まりない状況ではあるが

本人の意識があるならある程度の事態の収拾は可能だ

あくまでも奴の意識があれば…………だ

奴は最早動けなくなり意識を失っている地龍に対して更なる攻撃を加えようとしているので

「音山は地龍の保護!白は俺と一緒に奴の正気を戻すぞ!」

乱入を決意する

「え、あ、君達試合会場は危ないから………………」

と何かを呟いて司会の人が止めようとして来たが俺たちには何ら関係ない

「祓え式 守護天使サリエル」

そう呟くと彼女の背中から前の世界で目が腐るほど見せられてきた彼女の一番スタンダードな形態であるサリエルの天使形態

これの厄介な所は例え武器で防ごうが対象直接「死」の概念を流し込んでくる故に何者も決して防ぐことができない攻撃を放ってくる点である

時々遠距離武器も普通に使ってくるので厄介極まりないのである

そんなことを考えながら自身も祓え式を発動しようと力を張り巡らせていると一瞬白が此方に視線を向けてきて

「いい」

簡潔にこれをだけを告げてきた………前々から思っていたがアイツの口下手はどうにかならないのか?

何せ一言告げてきただけで全てを理解しろなんて時も当然のようにあるのだ

別にそれに不満を抱いているわけではない

僅かな言葉で会話を簡潔に終わらせるということ自体別にデメリットが多いわけではなく

むしろ敵に会話の内容がばれにくいというメリットが存在するが

………せめて普段の会話くらい問題なく行えるようにしようよ?

何せ音山ですら時々会話が成立していないことがあるのだ

そう考えるとアイツの口下手は相当やばいところまで言っているのかもしれない

そう考えながら音山の近くによる

「地龍はどうだ?」

音山の治療能力であるなら万が一もあり得ないが念のために質問をしておく

「多分大丈夫だけど………けど、相手から受けた傷がたちが悪すぎる………傷の治療も行うけど………」

なるほど……いいたいことは理解した

「おい姉さんアイツの武器を粉々に砕け!」

そう叫ぶと一瞬キョトンとしながらも何をすべきなのかすぐに理解して一瞬で顔の色を変えてより苛烈に攻撃を開始した

矢張りいつ見ても鮮烈な攻撃である

相手の攻撃を一切受けずに自身の致命的な攻撃のみを相手に与える、まるで蝶の様に舞い蜂のように刺すをシンプルに体現しているのだから凄いんだ

そうやって観察していると僅かに観察していると

「今すぐ限界高度まで上がれ!」

何か嫌な予感がしたので声をかけた瞬間に上空に飛び上がり相手の体は一瞬ぶれて何事もなかった様に上空から地面に着地する

これが地龍も苦しめられた瞬間移動………

確かに何も知らない奴であったなら何も感じ取れないまま御釈迦になってしまうであろうが

「お生憎様……………そういう厭らしい相手との戦闘は俺も白も初めてじゃないんだ」

そう言うと白の両手から煙が出てくる

「たくっ、確かにソレが一番効率的だけど………防ぐの俺なんだよね………………」

溜息を吐きながら先ほどまでの僅かにふざけた雰囲気を体の底から消して

「こい【酒呑童子】」

この世界に来てからはあまりの活躍の場はなかったがようやく活躍の場が出てきた

俺の能力は【鬼呪】である

これは古今東西の鬼に関連すし尚且つ世間に知られている鬼であれば使役して呼び出すことができる、が

同じ鬼の能力は一日経過しなければ使うことができないのである

これは今は一旦置いといて今俺が呼んだのは数ある鬼の中でも最強格酒呑童子である

さあ毒掃除のお時間だ

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