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空に届け8

また投稿ミスったのだーれ?

俺だよ、ちくしょーーーーーーー!!


相手の動きが鈍く見える


コレは先刻のような此方の技術ではなく、純粋に相手が此方の集中力を削ごうとして行なっている行動である


相手の速度は現段階では俺一人の集中力では捉えきれず


尚且つ、捉えられたとしても攻撃に反転できるほどの余力を残してない


だからこそ、いつ動くかわからない相手というのは物凄く集中力が抉られる


何せ、何の行動が相手の攻撃につながってくるのかまだ把握しきれていないのだ


一瞬でも隙を晒せば一瞬で殺されてしまうだろう


だから、相手の行動から一瞬たりとも視線を外してはいけないのだが……


まるで相手は『動きはありませ〜ん』という風に体を左右に揺らしているだけであり


此方から攻撃を仕掛けるのを、獲物を狙う蜘蛛のように待ち構えている


全く……こういう相手は嫌んなるよ


「「……………………………………」」


長い、長い沈黙が二人の間に落ちる


周りの観客は既に避難しており周りにいるのは鈴山と妹位だ


あの二人なら此処を簡単に突破してきそうだが、どうやら強い奴ほど通れなくするという結界に意外と悪戦苦闘しているらしい


まぁ、妹は案外細かい作業が苦手だったしね


鈴山は見るからに不器用そうだし……二人の救援はあまり期待しない方が得策かもね


そう考えながら相手から一切視線を外さない


そして、気が遠くなるほどの長い、長い時間を過ごし、とうとう相手が動き出す


相手の足が僅かに屈折したと思った瞬間に相手の体がその場から消えていた


本来であれば反応しきれない速度……


しかし今は


「フッ!!」


お世辞にも速いとは言えない拳が威力だけを重視して打ち出され、そして相手が襲ってくる場所にジャストミートすれば


相手の速度と此方の拳の威力が合わさり、凄まじい威力を算出する


相手は拳に対して即座に雷を放出してきたが、ソレを気にせずに拳を更に、奥へ奥へと押し込む


すると相手は十数メートル後方に吹き飛ぶ


意外と威力でだな、というのが俺の感想であるが、コレは【ノア】のおかげなんだよなあ……と少し残念に思いながら体をほぐすために少し体を伸ばす


何せ、此処から本番みたいな感じである


相手の速度は確かに速かった、が、今のはまだまだ全力でないということは重々承知している


だから今から本気で来るのではないか?というのが俺の試算である


その試算を肯定するように相手から凶悪な黒い雷が放出され始める


うん、君さやっぱり俺に対して殺意カンストしてない?


そう考えながら今にも落ちてしまいそうな瞼を何とか持ち上げて相手を睨みつける


「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


そう叫びながら馬鹿正直に此方に向かって突進してくるので、此方も正面から突っ込んで行き、相手の股を抜けるために姿勢を低くしていると


「んな!?」


相手の腕が鞭の如くしなり此方に向かって突進してくる


マジか……と絶句しているのも束の間【ノア】のフルオートの回避によって一時的に何を逃れたように思えたが


今度は檻から雷が目まぐるしい程落ちてくる


雷に当たらないように回避しながら何とか足に力を込めて相手に接近戦を演じようとすると相手の大剣が轟音を伴いながら凄まじい速度で振るわれる


一瞬死んだ……と思ったが何とか体が回避してくれたので大剣を蹴り飛ばそうと力を込めるが、僅かに軌道が逸れただけで相手の次の攻撃に何ら支障はなく、返す刃で此方のことを切り裂こうとするので【暴食者】で取り込んでいた『グングニル』の武器群を吐き出して一時的なバリケードとする


相手は一瞬摩訶不思議な方法で出された武器群に硬直して次の瞬間には剣に雷を纏わせ薙ぎ払っていた


そして、その行動に移るまでの僅かな隙を使い何とか距離を取り体の傷を癒したが、体力までは回復しない


俺の能力は体の血液、体力、気力等々は簡単には回復できなく、尚且つ気絶した瞬間に【命の源泉】の能力が切れてしまうので、死んでも起きて戦わないといけないのである


しかし……此処まで疲労が溜まってしまうと最早動くことすらままならない状況である


何せ、もう一回先刻の斬撃を放たれると俺は避け切れる自信がない


「ゼェゼェゼェ……」


肩で息をしながら何とか体勢を崩さずに前を見据える


こりゃあちょっと厳しいな


そんな思いを抱きながら体が前傾に倒れそうになる


が、次の瞬間


「う、うぐあがああああ、お、オレは……ぬいあああああ!!!!」


…………アイツも限界が近い


そうか、本体はこの状態になることを望んでいなかった


けれども俺がソレを引き出した結果、機械と中の人物の意思の乖離が起き始めて肉体からの強力な拒絶反応が巻き起こって今現在奴は内部から瓦解を始めている


……勝ち目のない戦いだと思っていたけど……勝機が見えてきたぞ!!


そして倒れ込みそうになる腑抜けた体に喝をいれて何とか起き上がらせ、そして前だけを見据えて相手を睨みつける


「さあ、行こうぜ?」


そう言いながら相手に向かって速度を上げていくと


相手は驚いたかのように大剣を振り翳してくる


「はっ!先刻までならいざ知らず、今の俺にはそんな鈍間な剣は当たらねーよ!」


そう言いながら剣の切先に乗り、さながら曲芸師の様にそこから相手の顎を捉えた足を振り上げる


そして腕が焼けることを厭わずに後頭部を鷲掴みにして何度も地面に叩きつけるが、あまりコレは効果が無さそうだと感じる


何せコイツ雷だからな、魔素を介した攻撃でなければあまり意味をなさないのかと考察していると


相手が暴れ出す、一旦距離を取り、一瞬行動が緩んだ瞬間に再び体を加速させる


相手は勿論攻撃を仕掛けてくるが、どれも出鱈目な速度に任せたトーシロの攻撃であるために全て避けて、いなしてを繰り返して相手に着々と疲労とダメージを溜めていく


そして相手の体がぐらりと揺らいだ瞬間に地面を大きく踏み抜いて


「大地魔法【擬似・偽・地震】」


擬似的に発生させる未完成の地震技を発動させて足をもつれさせ相手の巨大な大剣を引き抜き攻撃をしようとすると


顔が急に巨大化をして大剣を喰らう


まぁ、元々コイツのだからこういうことができても何ら不思議ではないと言えばそこまでである


そして相手が大剣を喰らった後両手に異変が起きる


先刻喰らった大剣を模した様な剣が浮かび上がってきたのである


流石に驚いて後方に下がると、相手が一瞬で距離を詰めてくる


そして両手を十時にクロスさせて突っ込んで来るので短刀を両手に持ちながら剣の相手をする


どうやら剣の方はかなりの練度に仕上がっているらしく、逆に此方が押される形になっている


けど、此処で剣を捨てるとめんどくさいことになる


俺の元々いた世界でも剣道の有段者に素手で勝つには相手の何段階か上の実力を持ってないといけないとか何とか……


簡単にいうと、この世界にいくら魔法があれど今現在魔法が魔法が使えない俺は素手で戦うほかなく、結果相手の剣を素手で対応しきるのはかなり困難な状況であると理解して頂けたら幸いだが


そして、ここで問題になるのが


「てめえ!雷連発しすぎだ!」


そう、一体いつになったら魔力は尽きるんだ?と思ってしまうような底なし沼の雷である


何せ雷は一秒間に約三百四十メートル進む、雷の光だけにスポットを当てれば一秒間に約三十万キロの速度で進んでいるために、雷の音と光を単純計算すると約百万倍の速度の差ができていると言えるだろう


しかしながら今はそんなことを論じている時間は存在しない


一秒間に三百四十メートル進むなら、直径百メートルにも満たないこの『檻』の中では瞬きをしている間にも目まぐるしい程に雷が荒れ狂っているということである


「【グランドスマッシュ】ぅうううううううううう!」


半分狂乱じみて此方に向かって雷の槌を振りかざしてくるので、雷は地龍には効かないでしょ…………タイプ相性的にと変なことを考えながら相手のをギリギリで回避しながら突進していく


効かないと自己暗示してもわざわざ攻撃に当たりに行くのは非常に嫌だから回避したが…………地龍に雷は普通に聞くだろうなと考えながら相手に短刀を繰り出す


恐らく自然物の雷や魔法の雷自体はそこまで効かないのであろう、が魔法の雷魔法に関していえば雷というよりも『魔力』が此方を傷つけてくるのだ、幾ら物理に強かろうが魔力で内部から攻撃されてしまえば防御力の高さも形無しである


そして今回の問題にはもう一つ重要な問題が潜んでいる


それは、奴が現在進行形で使っている魔法でも、魔術でも、スキルでもない『何か』である


ソレを攻略できない限り俺に勝利は…………


〈あれは……………『スキル』ですよ?〉


へ?あ、あーつ?あーつって何?


〈………………………………………………………〉


二人の間にとても長い長い沈黙が降り立った


そして、その気まずい空気を打ち破ったのは【ノア】である


〈『スキル』というのは魔法や魔術、そして特出魔法とは違う魔力を用いない技のことを総称します、先刻、対象が放った【グランドスマッシュ】も簡単に言えば空中に放たれた雷を武器に纏わせて地面に叩きつける技であり…………このように『スキル』は体一つでできることを更に拡張するというイメージであります〉と言う


なるほど、時々此方を小馬鹿にするような感じが見受けられたのは一旦放っておいて


取り敢えず俺も自分の『スキル』を探してみよう


そう考えて自分のステータス表を探してみるとVみたいな形の下矢印を見つけたので虚空に向かって押してみる


現在相手と俺はお互い膠着状態に陥ってしまったので休憩を挟んでいる状態である


そして、相手も完全に休憩場状態に入っているのを確認してから、『スキル』の確認へと移行することにした


個体名:未詳


種族:地龍


『スキル』


『阿修羅観音・悟』


『オーバードリフト・改』


『infightingー抜重』


『鬼籍』


『月面観測』


『無明の舞』


『エンチャント:フレイムロード』


『冥戦上のアリア』


『グランドダイブ』


『ヘルメスブーツ』


『オーバーフレイム』


『ステップダンス』


『六艘飛び』


『カウンターカタパルト』


『メテオスマッシュ』


ドリルスピアー(螺旋刺突)


月面思想(ムーン・タッチャー)


褐色女帝(バーサーク・アマゾン)


臨界突破(ブレイクリミテッド)


円回転(クイックターン)


炎顕現(ファイア)


大龍は影を(ハイドゥアンド)抱かず(シーク)


影落とし(バーニングフォール)


影闇潜水(アサシンスラッシュ)


暴刃乱獄(テンペストバーニング)


罪深きを斬るは(ダーティー)罪を纏いし者(ソーダー)


蜿々閃武(スネークスパーク)


銀兎疾駆(アタック)


英雄の夢見(トランジェント)

「…………………気づかない内にめっちゃ進化してるやん…………」


そう、今で何で気付かなかったのか呆れるくらいの『技術』があった


けど、能力の全容を把握するにはどうしても時間が足りない、こりゃあぶっつけ本番でやるほか道はないのかもしれないというか、それしかない


なんでかって?


目の前で休憩時間は終わったぞ?という風に睨んで来ている雷小僧がいるからだよ


まあ、此方も大分回復した


こう言う長期戦だと、体力面の心配よりも精神的にどれだけ余裕を持てるのかが重要になる


ましてや実戦ともなればかなり精神的にも厳しくなってしまうので、こう言う休憩を挟み込めたのはありがたい


まあ、最初から万全の状態で来ている相手の方がかなり有利な試合だよね、これ


そう考えながら体をほぐしていき相手が行動する前に下準備をしておく


『月面観測』『ステップダンス』『エンチャント:フレイムロード』


を其々発動していく、一応ゲームとラノベの知識でそうだろうな、という感じの能力を発動していくと何とか的を得ていて安心した


そして、相手の体がブレたのを確認してから後ろに向かって炎を纏った拳を降りぬく


すると相手は一瞬戸惑った気配を感じさせながら後退していく


…………………やっぱり、これがなかったら危なかったかもしれない…………


そう考えながら内心冷や汗をダラダラかいていた


一応説明しておくと


『月面観測』は半径百メートル以内の場所に疑似的な視覚を作り出した『俯瞰』できる場所を作り出すと言う能力である


一見すると、それだけ?と思ってしまうかもしれないが、間近で観察するよりも遠くから観察する方が「気付き」が多かったりするものである


『ステップダンス』に関していえばわかる人は簡単にわかるかも知れないが、本来の能力としては「踊り」を行動に挟むことで速度を上げることができるというのうりょくである


え?俺は踊ってないじゃないか?


別にこれは「踊らなくても」多少の能力上昇の効果は得られるのだ、が、「踊った」方が能力の上がり幅は確実に良いが


そして最後になるが


『エンチャント:フレイムロード』である


名前から「炎」をエンチャントするのかと思っていたが違った、これは空気との摩擦で簡単に発火する能力である


本来であれば歩くだけで火だるまになってしまうが俺には【命の源泉】を持っているために能力を発動し続けても生きながらえうことができるのだ


多少そのまま火だるまになってしまうかもと思うと怖くなってしまう

スキルがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

凄いことにーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

なってるよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!


『うるせえ』

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