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空に届け5

「!!!???」

全員の驚倒を攫ったと言う自信がある

何せ今まで防戦ばっかりだったのがいきなり相手の攻撃を全読みして回避しながら、相手の懐までいとも簡単に潜り込んでいるのだから

まぁ、攻撃の速度がおかしすぎて先読みが後読みになると言う謎の事態が巻き起こっていると言う恐怖

だって文字読んでる最中に攻撃が飛んでくるんだよ?

本気になったS級冒険者ってこんなに化け物なんだね

「ッッ!?」

おかしいな、相手の攻撃は確かに読んでいるはずだ、けれど相手の攻撃の速度が一向に下がらない……むしろ加速している?

「ようやく気がついた?……コレが私が授けられたスキル……【臨界突破】…戦えば戦うほど限界を突破した力を与えられる」

チートやん、お前みたいな奴にそんなスキルあるとかチートやん

と言うか待って?授けられた?与えられたじゃなくて?

………まーためんどくさいルールが増える予感がするんだけど

〈ソレは主がただ単にめんどくさがりなだけでは?〉

一つ良いことを教えてやろう?

時には事実であっても黙っていると言うことが重要なのである……

そうしないと今の俺みたいに心にクリティカルヒットを入れられて戦闘中に大きな隙を晒す羽目になるからなあ!!

「隙あり!」

ああそうだよ!隙だらけで悪かったな!

そう心の中で叫びながら大剣の一撃を甘んじて受ける

そして剣の腹の上を腕の力だけで土台にして相手に肉迫して拳を振り抜く

「…………?」

そして相手は一瞬此方からの攻撃を防ごうとしたが、俺が顔面の少し手前を拳で振り抜いたことに困惑しながらも反撃に出ようと瞬間


体が硬直した

そしてゆっくり意識を失い、そのまま重力と言う全員に平等に与えられる星からの愛に掴まれながら地面に落下していく


「たくっ……コレ俺が後始末しなきゃいけないんじゃん……」

そう愚痴を言いながら地面に向かって複雑に手を動かす

この戦闘の最中に分かったことであったが

地龍……じゃなくても良いが大地魔法というのは念じるだけでは動いてくれない

手でどのように動かしたいかを覚えて動かす必要がある

勿論記憶力ゴミカスな俺には土台無理な話であるので【ノア】さんにオートでうごしてもらっているが

やっぱり人が覚えるのには困難すぎるての動かし方だと思うんだよ………

まぁ、動かし方については完全にわからなくなったということで話を落ち着かせて

「状態変化【大地よせりあがれ、液状化しろ】」

声に出さなきゃ、状態変化を起こせないって当たりなのかハズレなのかよくわからない能力なんだよなあ……

まぁ、俺は別に構わんけど……

「あ」

そんなこんな考え込んでいたら液状化した地面に顔面から突っ込んだ


第一回戦

ソフィアvs地龍

地龍の勝利

勝ち手『???』




「で、どう言う技なんだよ、アレは!!」

試合後泥だらけの俺に鈴山が迫ってきた

側から見ると特殊な水色の髪の美人に中性的な顔立ちの人物が迫っていると言う、一部の人には垂涎ものの状況である様に見えるが

此方からしてみると傍迷惑な話である

と言うか、俺には性別がないから……誰とも番いにゃあなれやしないけどなあ

はっはっは!息子がないだけでこんなに喪失感があるのかあ!?畜生!!

叫んだって何も始まらないので黙っているが

あ、異世界生活が始まってるか……

冗談でも笑えねえぜ、息子がねえことがな

「……異世界生活は良くて、息子がないことは問題なんだな……」

あっれえ?君心読めるのかなあ?

「別に、顔で何となくわかる……まぁ、最近までお前俺たちのこと警戒していたから読めなかったけどな……お前の心許す範囲ガバガバすぎないか?」

いや〜!そんなに褒められてもねえ?

「褒めてねえ……とりあえず勝った方法について教えろ!「ぜひ私も知りたいね……泥だらけになったんだからどうして負けたかくらいは知りたいよ」ほら、負けた……おいおい、負けた奴が来て良いのか?此処?」

さあ?知らん、けど、来てるってことはいいってことじゃないの?

「ん〜、良いけど……多分参考にならないよ?何せ考えついた俺がドン引きする様な博打……浪漫技だからね。」

そう前置きするが、相手は一向に構わないという雰囲気を出してくるので

「………じゃあ説明するけど…文句言わないでよね?」

と前置きしながら先刻やったことと同じことを再現する

そして、水が入ってるコップの方に腕を振り抜くと

「………!?」

妹以外が全員視線を其方に飛ばして驚愕している

まぁ、妹なら簡単にわかるだろうとは踏んでいたが此処まで驚かれないと逆に何か癪だな……まぁ、いっか

「んで、今見た通り……俺が放った技の本質は振動だ……此処まで言っても……あ、別に医療魔法と医学は別か……と言うか向こうで常識だったことが此方では常識ではないってことはザラか……言葉を変える、まず此方でも常識だとは思うが……相手を殴るときは顎や急所を狙え、と言われたことはないか?」

そう問うと、ソフィアは頷くので自分の拳を顎に持っていき

「その理由は顎が一番脳に衝撃を与えて脳震盪を与えやすいからだ……そして脳震盪が起きると大抵の奴は気絶する……まぁ待て言いたいことは十二全にわかる、けどな?俺がその程度のことを警戒しないと思うか?」

と言うと全員頷いてきたので殴り倒してやろうかと考えたが、体力の無駄ということに気づいて一旦腹の底から湧き上がってくるこの怒りを無視する

「で、俺がやったことは……暴食者で何千、何万とこの振動が届いた瞬間に脳を揺らしといた……まぁ、微ブレだからあんま効果なかったと思うけど…」

なんせ、下手すると脳を喰ってしまう可能性があるからマジで微ブレしか与えられなかったから殆ど拳から放った衝撃波で気絶させた可能性が……

「んで?どうやって拳から衝撃波を出したの?」

……あれ?もしかしてご理解していない?あー、そうですかあ?

と言うか逆にどうしてわからないのかわからないんだけど……

まぁ、良いか

「俺の腕しっかり見てて」

そう言って先刻やった通りに腕の周りに暴食者を発動する

「もしかして………」

そう呟いているので、ようやくわかったか…と呆れながら同意を示す様に頷きを見せてから

「腕の四方に暴食者を発動させて振動を作り出し、魔素を撃ち出すことによって振動を脳に届けさせたんだ」

そう言うと音山が疑問があると言うふうに手を挙げるので

「はい、そこ!」

と先生の真似事みたいに少し気取って当てるて

「魔素に乗せて撃ち出すという方法はわかりました……けど、振動は拡散しないんですか?」

まぁ、わからなくもない疑問だな…

「簡単な話だよ……まあ理由は二つあるけど…一つ目は距離が近いのと、拡散しない様に俺がコイツの顔面の前に空気を圧縮して密度を上げてから振動……まぁ、仮名称として『瞬震拳』とでも言うか……を放って、コイツの脳みそに直で届けた……コレで理解できたか?アーユーアンダースタンド?」

と言うと、妹は既にわかっていたと言う風につまらなそうに話を聞いていたが、ソフィアはブツブツ真剣な顔をして何かを考えている

あ、ごめんコレそんなに大層に考える代物じゃなくてクソゲーのバグ技を人力で再現しようとした人の技の模倣なんだ

ドラ爆……ドラゴンが乱入して爆発するゲームがあったじゃないか?その時、そのドラゴンが爆発する寸前に体を振動させていることに着目して、このドラゴンたちが死ぬ直前に震えている振動を故意的に与えることができれば、戦う前に自爆させることはできるのではないか?

と考えた阿呆がいてな……その結果数百人体制でその実験をしているところを遠くから見ていてな(暇なら両方とも別のことしろよって話)

結果彼らはドラゴン達が死ぬ直前に起こす震えの振動を擬似的に再現することが可能になったのである

その名を

【龍震拳】

名前だけ無駄に格好良いが、コレただ振動を撒き散らす災害ハンマーを振り回して自爆させて喜んでる変態達が編み出した馬鹿みたいな技である

全くもって馬鹿らしいけど……コレを拳で再現したら面白そうだな…とあの戦いの最中思い再現したが…

コイツとの戦いをこんなふざけた技で幕引きにして良かったのかなあ?

と思う自分も居なくもない


が、本人は

「今回は意外な技で勝ちを奪われたが……今度は負けないぞ!」

あ……多分グングニルに魔剣混ぜ込んで空襲を起こしたら俺インスタントラーメン並の速さで敗北する自信があるぞ?

なんせ俺の能力は世間にモロバレしている上に攻略も割と簡単な部類であるからな

しかも恐らく今回も例に漏れずに能力はモロバレしてるんだろうなー、と考えながら

次の相手のことに思い馳せていると


「もし良かったら対戦相手全員のネタバレしようか?」

…………オウジーザス…悪いがソフィアさんアンタと戦って一番良かったと今思っている



二回戦

グレース

演舞が厄介だったけど、ムカついてチャクラムと武器を破壊して能力ストックの肥やしにしたら急に動きがガタついたから殴り飛ばしたら速攻で勝てた、攻略情報はお酒とかふざけたソフィアが言ってたけど…割と正解だったな…

三回戦

チェッカード

弱点はチェスで破ることで出てくるとか意味わかんないことほざかれたのでチェス盤を喰って顔面に特大の拳を喰らわせたら、どうやら頭脳派の言葉通り一発沈んだ

うん、鍛えようか……

四回戦

死ね

五回戦

上下左右からの理不尽剣技は確かにソレ相応の厄介さがあったけれど……まぁ、そこそこの相手だったよ、と言うか最初のソフィアの強さがインフレしすぎて最早強いんだろうけどぬるま湯に使っている気分になってしまうのはどうしてだろう?

六回戦

取り敢えずムカついたから鞭で白目剥いて泡吹くまで叩き倒しておいた

ドMめ……

七回戦

意外と強かった、動物大量に出してきて此方の場外を狙う作戦は悪くなかったけど、別に俺動物だからと言って暴食者で喰らうことに抵抗はないよ?

一応格納しているだけだから後でちゃんと全員飼い主の所に戻してあげたよ

全員から睨まれた、解せん




「さてさてさーて、とうとうコイツが来ましたか……」

そう呟きながら相手のことを観察する

うん、お前蜘〇ですがの【グロー◯ア】か?

だって、見た目完全に機能美を追求した四角い箱だもん周りから明らかにオーパーツな存在が独眼で此方を危険な雰囲気で睨んでいる

あ、もしかして気分を害しちゃいました?

靴でも何でも舐めるんで許して……

「おおおおいいいいいい!?まだ開戦の合図はなってないでしょうが!?」

そう叫び散らかしながら相手から急に生えてきた銃から逃れるために全力で走り回る

と言うかマジでアイツは何なんだ?

全身を機械化されていて、銃を扱って……俺の知識だとそんな輩見たことも聞いたこともありはしねえ……

しかも、この脳の裏が明滅するような感覚……

コイツはマジでヤバい……恐らくアザトースとは違う形で俺の命を狩れる存在……

ヤバいな……コイツはマジで相手しないと俺の命なんて一瞬で吹き飛んじまうぞ?

鑑定は……やっても意味なさそうだなー

こう言うオーパーツって鑑定したところで

【鑑定不能】って出るのがラノベのセオリーだから

まぁ、見たとしても見て良かったとはならないでしょう

何せ……こんなヤバい雰囲気を醸し出してるのに目の奥に見える感情は完全に


『自殺志願者』のソレだ

最初にプロフィール見た時から『自殺志願者』か?と思っていたが、案外当たらずも遠からずの所を指していたらしい

何せ、こんな激しい攻撃を展開してきているのに、本体は此方のことを一向に攻撃してこない、おまけに追尾してこない、ソレどころか後ろにある防御の為と思われるシールドすら展開していない

事前情報がなければ完全にコイツ舐めプしているな?

ってなっていたけれど……知った今となっては助けたい

と思っている自分がいる事を確かに確認してしまった

全く自分でも呆れ果ててしまう

自分のことを殺しにかかっている相手を助けたい?

俺はどこまで甘ちゃんなんだ?コーヒーに砂糖百個入れても全然足りないくらい甘い……

全く、コレを聞いたら妹やアイツらは

「戦闘においてそんなことを考えていたら真っ先に死ぬぞ?」

みたいな説教が始まる気がするが……今回ばかりは寛大なお心で許してもらおう

何せ、俺は頑固者だから一度決めたら動かないと気がすまないんだ


〈ソレが主様の良いところですよ……唯一のね〉

ねえ?マーリンから変わったらやけに辛辣な言葉を吐くようになったこの子はどうやったら殴れるのか、誰か教えてくれない?

よ、ようやくグングニルと決着がついた…

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